気象観測史上初めてという台風の東北初上陸だとかで、今午後4時。
台風らしい風はまだ吹かないけれど、雨、雨、雨。
土砂降りの雨が降り続く外を眺めながら息を殺して棲息中の気分。
昨日発送する予定のロイズ新聞バッグ入り段ボール箱、デッキにあった物干しなどなどリビングに引き込んで
ごちゃくちゃ一緒に同居中。
福岡育ちで台風は子供の頃から慣れているけれど、この大雨で土砂崩れというのは、ニュースで聞いてはいたけ
ど、昨年秋の大雨で上の家の敷地で崩れた土砂がうちまで流れ込むという経験をして、それからすっかり
雨が恐ろしくなりました。
深夜にドードーと降り続ける雨音は、自然への畏怖というのか手も足も出ない感じでほんとに心臓によくないわ。
この辺りの集落の人は土砂崩れがあっても、治せるとこは治して後はほったらかしでそのうちに木や草が生える
に任せるという手法のようだけれど、町人間の私は治せるとこも治せないでブルーシートを被せてため息をつく
くらいがせきの山なのです。
ああ、早く行ってほしい。
明日は海山チーム全員で秋田の八幡平に行くことになってます。遊びではないよ。
新聞バッグの仕事の打ち合わせです。
そうだ、先日南三陸のけいこさんのところにロイズバッグを回収に行った時に、珍しく津波被災した志津川の
写真を車の中から撮りました。今造成された道路は前の一般道のような感じではなく、観光道路のような作り
になっているので、車を停めるに停められず写真を撮る機会がないのだけれど、今日はうまいこと赤信号に
ひっかかったので撮りました。
土の山だらけ。普通の道のように見えるけれど、この道路はたぶん造成された土の上に作られた道路
(どうなっているのかよくわからない)で進まされるとおりに進むようになっています。
しかしこの道路、盛り土の上だったら大雨でこんなに車やダンプ乗っかって壊れない?前からそう思ってて、
走るの怖い、私は・・・。
道路損壊というのはアスファルトが壊れたくらいしか見たことがなかったのに、震度6強から7の地震では
道路は造り上げられている根っこからいとも簡単に崩れ落ちるんだ、という事実を眼の辺りにしてから、
私はどんな立派な道路をも信じられなくなりました。うちの周りの町へと通じる道路は全部根っこから壊れて
治すのに1年もかかって、壊れないのは細い畦道のような道路なんだと知ってしまったから。
311以来、総じて私はなんでもかでも疑い深く、信じられないようになって人が悪くなった。
ひと月ぶりに訪ねたけい子さん宅では、一番忙しい時期は終ってひと段落の筈なんだけれど、残念ながら
大黒柱のお父さんが前から疾患があった心臓の手術を翌日受けることになっていて、私はショックを受けた
のでした。5年半でやっとここまで来たのだから、なんとしても元気になってあのあったかい力強い笑顔で
戻ってきてほしい。
「ピンチはチャンス」をせっかくしゃべったのだから忘れちゃいけないと思って書き続けながら、その間東京
に行ってきたら、なんと私の大事な一族のゴッドマザーのような従妹が治り難い病気になっていた。
今年の春には福岡での「屋根」公演にバスを仕立てて従業員や親戚50人ほどを連れて観に来てくれたと
いうのにほんとにあっというまの変転にびっくりするばかり、明日はわが身です。
窓の外の目の前の栗の大木の枝先にくっつい青いいが栗が風に振り回されています。
明日の朝までに落ちるのかなあ、落ちないのかなあ。
今は実りの秋、道の駅ではぶどうもりんごも出始めたばかり。
被害が最小限に留まることと祈って祈って、たぶん今日は私は朝まで眠れない。
それにしても凄い雨!
風が強まってきました。木が折れそうに揺れてる!! みんな無事でね!!