2022年夏 昨日、今日

きのうの朝、wro(世界ロボットコンテスト)全国大会に出場する孫は
両親と一緒に会場の静岡県に向かって出発して行きました。

いや、この1週間ほどの緊迫感はたいしたものでした。
いつの間にやら知らないうちに身近に迫っていたコロナウイルス。
え? あの人も? この人も?
かかりませんように。熱なんかでませんように。
私が何処かへ行って誰かと喋っていつの間にかコロナもらって孫に
うつしたら、ほんとうに一生懸命練習をがんばってきたロボットの
全国大会出場がダメになるではないですか。

うちにはスポーツ選手はいないけれど、甲子園を目指す高校球児が
いる気分。球児のご家族もかくやありなんと思うこの半月ほどでした。

コロナに見舞われずにやっと出発することができてほっと一息。

が、今日は今日で、どうなったんだろうなあ。負けたら泣くだろうなあ。
勝ったら勝ったで世界大会はドイツ。ドイツに行くことになったら、
これはまたこれで大変な事態になるなあ、
などと心配のタネはつきず、落ち着かない1日になっています。

そして別件。

猫のシロがご飯を食べなくなりました。
いろんな種類の猫フードを買ってきてもあれも要らない、これも食べたくない
ともう5日ほどほとんど食べません。チュールとかいう猫に人気らしいおやつ
を与えてもひとなめくらいで終わり。

うちに来た、といっても庭でにゃあにゃあ、ご飯おくれ、とすごい顔つきで
鳴いていた猫なんですが、その時子猫かと思っていたけど、もしかすると
おばさん猫だったのか。いずれにしろ年齢は判らないのだけれど、ボサボサ
の毛や痩せて見すぼらしい姿からするとかなりの歳ではないかと。
それと、家の中で寝たり、外で寝たり、隣の娘の家の網戸を自分で開けて寝たり、
寒い冬以外は好きな場所で過ごして好きな場所で寝ていたのが、近頃は
家に帰ってきて所定の椅子で朝まで寝ているのを見ると、老衰で近々死ぬのでは
ないかと心配になってきます。

老衰が近いのは同じような境遇にある私が老猫にかける言葉も、「死んでも大丈夫よ。
またすぐに会えるからね」などと以前とはだいぶ違うのですが、ふと、もしや
口の中が痛いのではないか?熱があるのでは?と疑い、動物病院に連れて行く
ことにしました。

年齢は「けっこうなお歳ですね」との獣医先生の診断。
「ご飯を食べなくなったら一月くらいでだんだん弱っていきます」
「猫は死ぬ前によく居なくなると聞きますけど、居なくなると困るんですよね。
 探すから」
「猫は死が近くなると体温が下がるので寒いところに行きたがるのですよ。
 床下とか」

なるほど、そういうことで猫はいなくなるのか。
自らご飯を食べなくなり、徐々に弱って生を終えるなんて、なんと
始末のいい生き物なのか、と老いていく猫の生体は理解しましたが、
せっかく連れてきたので、大きな注射器で食欲亢進の点滴をしてもらいました。

そうして帰ってきたら、ほんとに、ご飯を食べ始めました。
寝て起きては食べ、外から帰って来ては食べ、人間で言うなら延命治療か。
こうして命を繋げていいのか悩むところです。

7月の終わりに、秋田のホームセンターのペットショップでサマーバーゲン
と大書されたケースに入っていた6ヶ月の黒ラブラドールを新入り家族
として迎えました。

終活やりながら仔犬買うなんて聞いたことない、と知人に大笑いされた
けど、とにかく80歳の私の今の扶養家族は黒ラブのハクと白猫のシロ
の2匹です。なぜ黒いのにハクなのか、とこれも半ば笑われているけれど、
白いからハクではなくて、アニメ「千と千尋の神かくし」からもらった
名前です。15年も一緒に暮らして亡くなった黒ラブ,セツとハルも
アニメの中から名前をもらいました。

初めての男子黒ラブだけど、助け合って仲良く暮らします。私にできない
ことは娘夫婦が助けてくれます。

2022年の夏。
買っても負けても孫は好きなロボットの全国大会に出られて良かった。
全国大会の現場に出て初めて、自分の場所ではない場所で研鑽している
ロボット競技仲間の強さや弱さを体感できることでしょう。

猫は先生と相談しながら様子をみます。

訓練所に入ったハクには週に一度会いに行きます。お利口になっている
けど、時々はお利口でないハクは家族が行けば大喜びします。

夏が行きます。どんな秋になるのか楽しみです。