あっという間の一ヶ月。
またもROYCE’新聞バッグの検品発送週間がやってまいりました。
ついこの間送ったような気がするのですが。
前回のダンボールだってまだ片付かないままだよ。
最初このプロジェクトが始まった頃には、扱いにくい全面ロイズ広告新聞に手こずって、なかなかきれいな新聞
バッグができなかったのですが、今では「全然自信ない」と不安そうだった石巻のHさんもMさんも上手になって
多量に作ってくれるようになりました。
何より、借り上げ被災者住宅の中で密やかに暮らされていたMさんが元気になられたのが嬉しい。
災害で暮らしや心に打撃を受けた方が元気になれるのは、慰めの言葉や支援のお金ではなく、自分で仕事を
することなんだ、と実感します。
一昨年の秋に、びっくり仰天しながらロイズ社の山崎社長から1万枚の新聞バッグの注文を受けて、昨年の
秋から今年の春まで「難しい、難しい」と言いながら、黒田さんが毎週の仕事の休みを利用して作り手さんの
講習をして、そしてやっと本格的製作に入ったのは初夏。
それから毎月1回、20日前後に南三陸や石巻で作った新聞バッグの回収をして、黒田さんやあやさんらで
4、5日かけて検品作業に入り、月末発送という形になりました。
ひと月に送れる個数は500個前後。500個づつ送って1万個となれば、2年近くお仕事をすることができます。
これまでの経験上、新聞バッグの注文はたとえ千個であろうと二千個であろうと、注文日までに仕上げてしまうので
お金にはなるけれど、その仕事をすることで人の心に変化をもたらすような時間はそこにはないのです。でも長い
時間をかけてひとつの仕事をし続けると、人は少しづつ変わってくる。
そういう意味でロイズの山崎社長から頂いた1万枚の新聞バッグのご注文は、稀有なお仕事であったと今私は 感謝しています。
きのうの朝、道の駅でY営業部長とそんな話をしていたら、向こうのほうから近づいて来られる見覚えのある笑顔。
わあ、なんとよりにもよってロイズ社の山崎社長と担当の部長さん方。
昨日からみえていたのは知っていたけれど、もうお帰りになった、と思ってました。
「何枚くらいできたの?」
社長の質問に、私よりもO部長が先に「2千数百枚」と返事をされました。
「まだあと7千枚か」と笑顔を見せられた山崎社長のお気持ちに報いるべく、今日も海山女子部、検品がんばります。
大根とサトイモをどっさりもらったので、作業のおやつに大根の炒め煮を。
ビフォアー
アフター
明日のおやつはお汁粉の予定。
明日までがんばれ。それにしても寒ーーい!