それぞれに…..

このところ、10月に行われる音楽祭で、合唱曲のピアノ伴奏をする小4の
孫に付き合って、ピアノレッスンの付き添いが度々。

付き添いは構わないけれど、合唱をする子供たちの代わりに歌えと言われて
歌えなくて四苦八苦している合唱曲はWith You Smile.

小4の孫にとっては伴奏も大変そうな曲だけれど、合唱のほうも途中から高音と
低音に分かれて半音部分も多く、何回歌おうとしても挫折して孫にため息をつかれて
いる日々。
でも先生のご指導のお陰で、孫はこの難しい曲をしっかり弾けるようになりました。

問題は私だ。
がんばります。

お盆は終わったけれど、野田さんの菊もいよいよ最終段階に入ってきました。
花栽培の経験などなく、「やってみたら?」と余剰の菊苗300本を手渡されて
先輩のクリちゃんに教わりながら、たどたどしく始めたお盆菊の栽培ですが、
今では花切り、花の結束、袋入れまですっかり手慣れて、畑にあるあらかたの
菊は販売しました。

この経験をして、この先も菊の栽培は続けてみたいとのこと。
クリちゃんもオッケー。来年も畑を使っていいよ、と言ってくれました。
秋から冬にかけて来年の苗作りが始まります。これも是非学んでほしい。
若い花作りの農業者が育つことは、私たち年寄りの念願なので。

 

パン工房「青い虹」のじゅんこさんが、お店を夏休みにしたからと、岩出山を
訪ねてくれました。

じゅんこさんの日常は、息子さんと一緒にパン工房のパンを焼きながら併設の
パンレストランを経営し、90歳半ばのお母様の介護にあたるという超ハードな
日々。

一緒にどこかに行こうとか、何かを学ぼうとか今はできる状況ではないので、
あつかましくも「私が作ってあげる」と洋服作り新米の私が、先週ミシンと格闘
して仕上げたチュニック(まあ昔で言う簡単服)を着て来てくれました。

よく似合っていてひと安心。

「荷物を整理していたら*行きたいところリスト*というのが出てきたの」
と笑うじゅんこさん。
まだまだ行きたいとこリストの実行は叶わないけれど、餡子を利用したり、饅頭の
包み方を極めたり、一緒にやりたい、やらねば、がいろいろ。
話がつきない楽しい時間でした。

 

そして一昨日は、パーシモンお休みの千代さんと一緒に石巻の加納さん宅を訪問。
早いもので、突然思いついて始めた洋裁教室ももう5回目で、それぞれに上着を
作ったり、ズボンやモンペを作ったりで実績が上がったのかどうか。
作った数だけは増えてきました。

今回の教室で思わず3枚1度に布を裁ってしまった私は、無理やり作り上げて通算
5枚。それぞれに長さが違うという恐ろしさ。でも着られます。着られると思う。

洋裁教室で先生をやってくれている加納さんの本業は石巻の織り屋さん。

工房で初めて織物の現場を見た千代さんは、さっそくホームスパンのマフラーに
気持ちを惹かれ、「自分で作ったら」と言われてすっかりその気に。
作ってもらいたいです。私の分まで。

 

加納さん宅を辞して復興なった女川へ。

名店このりで名物の穴子の天ぷら丼を頂き、山ほどの魚を買って帰路に。

途中、東松島のコットンファーム赤坂農園に寄りました。

お餅や米飯を商品とする会社、イーストファームの赤坂社長が大震災後、塩害で
傷んだ土地に塩に強い綿の種を蒔いて始められた東松島コットンプロジェクト。
7年経った今では、綿畑は最初の頃よりもずっとずっと大きくなって、棉についで
広大なラベンダー畑、ハーブの畑も拓かれて、年間5000人ものお客さんやたくさんの
ボランティアが農作業の手伝いに訪れる、名が知られた農園になっています。、

なんと、誰もいないだろうと立ち寄った農園に作業着姿の赤坂社長がいました。

白いふわふわの綿の花はまだ咲いていて、咲き終わりにピンク色になった花から
丸い緑の綿ボールに変わりつつある時期。

写真は撮ったけれど、残念、パソコン、アイホンのどっちがどうなったか判らない
けれど、写真がここにUPできません。

この緑ボールが弾けて白い綿に実るのは秋。
11月には盛大に収穫祭が行われます。紅葉の時期の日曜日はお餅の仕事も最盛期。
なかなか綿の収穫には参加できないのですが、一度は来て収穫してみたい、と
広大な綿畑に立つと思わせられます。

収穫した綿は大阪の紡績会社に出荷され、その後アパレル各社によって、布や服や
ジーンズなどになるのだそうで、私はそのサークルの完成に感動します。
作ったものは最後まで役立ってほしい。
種を蒔き育てて見て終わりではつまらないので。

 

そして週の中間では、7月半ばから福島で開催されている倉本聰点描画展に倉本
先生が来られ、一緒に谷山さんもみえると連絡が入り、急遽福島へ。

月末にみんなで点描画を見ようと予定していた福島行きは反古になり、谷山さんに
用事がある野田さんと二人で福島中央部にあるとうほう文化センターへ。

この点描画展、先生の点描画だけではなく、これまで書かれた数々のテレビドラマ
の作品や北の国からの関連資料などなどなどなど、もの凄い量で驚きました。
みごたえあります。倉本聰という人の仕事の凄さに胸がふるえます。

是非たくさんの人に見てほしい。

そしてまた帰りには猪苗代のハーブ園に寄って視察。
昔私が田舎に行ってハーブ園をやりたいな、などと老後の夢を追っていた頃には
まだたくさんあったハーブ園は、その後にどんどん数を減らしました。
その中で猪苗代は今も隆盛のハーブ園ですが、まあ、夏の終わり花も終わりという
時期でもあるので、大きいけれど花も人影もまばら。

目立つのは、というより確実に記憶に刻まれるのは、ハウスの中、天井いっぱいに
枝葉を広げ濃いピンクの花を咲かせているブーゲンンビリア。
こんな年数の経ったブーゲンビリアを見られるのはここだけじゃないだろうか。

忙しい1日の役目を終え、遠い町なみが眼下に広がるハーブ園のベンチで休めば、
涼しい風が吹き抜け、右手には長く裾を引く青紫色の磐梯山が眺められる美しい夕方の
風景に心が休まります。

 

そして最後は昨日。
岡山大学大学院の藤井先生と高知大学の佐藤先生が岩出山を来訪。
ご一緒に鳴子温泉の鈴木みきさんのcafeさとのわで昼食をご一緒にということに
なりました。

1年に2度ほどお会いする藤井先生の研究のテーマはこの大崎の農業ということ
であるらしく、毎回たくさんの取材をして帰られます。
今回は、今道の駅出荷組合花卉部会で進行中の「岩出山の菊生産拡大プロジェクト」
に題材を絞ってお話しました。

言ってしまったことはやらなきゃならないので、自分へのモチベーションアップも
兼ね、これから進めなきゃならないこと、岩出山を菊の生産地にしたいこと等々。

できるかどうかはともかく、県の応援を頂きながら営々とやっていればなんとか
先が見えてくるのではないかと、、、。

 

忙しい1週間でした。
来週は少し静まるのかどうか。

なにはともあれ、写真をUPできるようにします。

 

 

 

 

夏休み

夏休みも後半に入って、今日は孫のロボット大会。

WRO2018(World Robot Olympiad)は世界の若者を対象にしたロボットの大会
だそうで、小4の我が孫が出場するのは春の個人戦に続いて今回は団体戦。
前回は通うお教室の大会に初出場で、今回はWROの団体戦に初出場だとのこと。
要するにロボット新人。

1回目の東北大会の時は優勝して東京での全国大会に出場したものの、自分ごとではないアクシデントで敗退の憂き目を見て、悔しさのあまり号泣して具合が悪くなりました。

WROの出場は二人ひと組で孫の相方はタイ人のT君。
同じロゴスクールの仲間。

お餅の出荷を終えて大急ぎで仙台まで走って、ギリギリせーふ。
子供達が力を合わせて必死にロボットを動かすってどんなもんなんだろう。

そんな気持ちもあっての初観戦でしたが、あまり聞き慣れないロボット大会だという
のに見ている人も出場人数も多くて意外です。

孫&T君の背中にはアラダテナマチのゼッケン。
自分たちで命名したチーム名。モンキーズとかイナズマとか福島からの参戦らしい
イワキとか。

小学生の部も中学生の部もあり、みんな自分で工夫に工夫を凝らして作ったロボット
を、大会までグループで集まっては練習に励んでこの日を迎え、熱戦を終えての
評価はいかに?

孫&T君チームは、なんとライントレース部門で2位を獲得。
エキスパート部門で3位を獲得して各々2枚の賞状を頂きました。
どれほどの能力の優勝なのかいまひとつわからないけれど、毎日練習に励んだ努力が
こんなかたちで実ったということで、まずはおめでとう!

頑張った甲斐あったわ、とは本人もだろうけれど、この暑さの中、連日仙台まで
孫を連れて通ったパパママ二人。ごくろうさまでした。

学校の友達だけではない、また違った場所で違った目標に向かって共に智恵を絞り、
力を出し合う仲間を得て、幸せな夏休みを過ごせたようです。

その分、この先の残りの夏休みは、地獄の宿題浸けとなりますが。

 

昨日は急に必要が出て、ガーデン見物に行きました。
ガーデンといっても見てみたいイングリッシュガーデンが東北にあるのかないのかも
わからないので、1箇所だけその名を知っている岩手県の舘が森アーク牧場へ。

18年前の道の駅オープンの際に、役場の方から請われて急に花を売ることになり
地図で調べて、まだ雪が残る3月下旬無理を言って開けてもらってハーブや宿根草
の苗をわけてもらったこところです。

今回改めて行ってみると、よくこんなところまで独りで来たな、と思うくらいの
山の中。そして小さいと思っていたアーク牧場が実に大きな規模の循環型農場で
あるのにびっくり。そのロケーションは、こんなに美しいところだったのかと、、、。

牧場あり、ガーデンあり、レストランあり、ハムソーセージ工房あり、小麦の畑あり、
実った麦で焼いたパンがあり、ガーデンで栽培したハーブのお茶があり、、。

英国風ガーデン。

もうひとつ直売所を見て、帰りに蓮満開の伊豆沼に寄り道。

もう8月半ばで、例年ならお盆過ぎには実しかないはずの沼はまだ花でびっしり。
蓮舟もまだ運行中でした。

 

この日本一かもしれない蓮の花の風景は、咲いたらみるべし。
見なければならない、と勝手に思い込んで人に勧めていますが、まだ咲いてる。
見てないかたは行ってください。

台風がきたらおわりだから。

 

 

盆花初出荷

お盆。

なのですが、昨日、一昨日の暑かったこと!

35度。この東北の宮城県北部でこんなに暑いことはないので、みんな冷房のある
場所を探してうろうろ。うちも冷房はつけないけれど、冷房がないうちが多いのです。

普通だったら夕方には気温が下がるのに下がらず、夜になっても暑いまま。
翌朝の直売所の話題は「暑かったねえ」一色。ほんと暑さ疲れしました。

きのうの夕方、雷ゴロゴロ、どーーっと雨が降り出して、やっと30度超えから
解放され、避難していた車の下から出てきたシロ。

8月11日から13日まで、わが道の駅農産組合花卉部会は、お盆花出荷の正念場。
お盆用の菊やアスターを春に定植して、消毒、整枝、摘蕾と世話をしてきた各花の
生産者は、早朝、夕方に花を切って切って束ねて道の駅に運びます。

お盆に合わせて花がどーんと一斉に開花してくれれば問題はないのだけれど、今夏は
高温で花の開花に抑制がかかって、咲かない。そこがお盆花の生産は博打と
いわれる所以なのですが、、、。。

野田さんもかろうじて1、2輪花が開いた菊を切って初出荷。
残りものだったから色が揃いませんが、健康によく育っているので完売してます。

 

宮城はお盆のお花の大消費地とは、首都圏にいる時から聞いていましたが、とにかく
お盆は性別問わず、年齢問わず、一人のお客様が5束も10束もお供えの花束を
買って行かれます。

お盆前の出荷打ち合わせのための芽そろい会で、県農業普及センターの水戸さんから
お墓用は短く、仏壇用は長くと、切り花の丈の長さまで違いがあるのを聞いてびっくり。

花が咲かない。花が足りない、と大騒ぎしながらも今年のメインイベント、盆花の
集中テント販売は終了。

花の販売担当の社員、そして花を作る生産者、私たちの盆、彼岸用菊の生産拡大
プロジェクトを農業普及センターの方々も目いっぱい動いて頂いて感謝しています。

あまりにも暑いので、自分のお墓まいりはお盆の中日の夕方になってようやく実行。
お花、お茶、お水に梨、水ようかん、飴2個がもう供えられていました。

私も持って行った黄色と白の小菊を花活けに加えて、これは「野田さんが作った
菊だよ」と夫に報告。
夫もきっと喜んでいることでしょう。

 

 

美緒さんと菊と西瓜

東京から松井美緒さんが岩出山にみえました。

東京のパルコでご主人の松井稼頭央氏とご一緒にお目にかかっていらいだから2年ぶり
くらい?
あ、その後に仙台のホテルでもう一度お会いしましたっけ。

今回は美緒さんがこれから進められるお仕事の中によっちゃん農場調味料や海山の
新聞バッグも入れてくださるというお話をもってきてくださったのです。

新聞バッグはこの先どの方向に?
という今の状況のなかではほんとうに有難いお話です。

いろいろ楽しくお話して、びっくりしたのはマラソンのこと。
美緒さんと初めてお会いしたきっかけはマラソン。
石巻マラソンでハーフマラソンを走るついでに新聞バッグを教わりたいというお申し出
があってお会いしたのでしたが、マラソンを始めて間がないのにハーフ?と聞いて
驚いたものでした。

その後数ヶ月してフルマラソン、また数ヶ月でフルマラソンで肉離れという経緯だった
から今は怪我も癒えて、またマラソンを再開されたのかと思いきや、
「走るの好きじゃないからもう走らない」という美緒さんの反応にびっくり。

よくよく聞いてみれば、雑誌モデルのお仕事でフルマラソンを走ったのだそう。
いくらお仕事で必要だとはいえ、常人が数ヶ月でフルマラソンを走れます?

きれいなお洋服を着て美しい姿を私たちに見せてくれるモデルというお仕事は、実は
頭から爪の先まで自分を精進させるお仕事なのらしい、と認識を新たにしました。

みんなで喋って笑ってテンションあがりまくって、ご飯を食べたキッチン城山の
おばあちゃんから「騒ぎすぎ!」とお目玉。

これから折々に話し合って、お仕事を進めていきます。
笑って笑ってやっと笑いを留めたすまし顔の1枚!

 

いよいよお盆が目前に近づいてきました。

道の駅花卉部会の菊プロジェクトの圃場では出荷を待つばかりに花が咲き揃って
きました。

 

この花を3日で切り終えて花束にして売り切るという壮絶な仕事がこれから始まります。

盆花のベテラン加代子さんが初めて栽培したトルコキキョウもこんな立派な花束に
なりました。

 

毎日のように足を運んで手助けしてくださる宮城県農業普及センターの菊プロジェクト
担当の水戸さんや石川さんにはほんとうに感謝です。

今日野田さんの菊を見に行ったら、丈、花の開き具合、ボリューム、全てお盆に
ピッタリ当たって運の良い採花になりそうです。

 

今日食べたスイカの大きいことといったら。

そしてもらったこの西瓜パンにびっくり。

西瓜ずくしだあ!

 

 

 

 

 

あゆ

暑い日々。

一昨日は朝道の駅に行く途中の山道で子狐がひとりで遊んでた。

昨日は朝道の駅に行く山道でまたなんだかわからないもの2匹見た。
茶色で細いイノシシ型の小さいのが2匹。リス?って思ったけど、リスが2匹で一緒に
いるなんて見たことないからやっぱりウリ坊か。

野田さんが国道で超デカクラスのイノシシ君と遭遇。轢かなくてよかった、あんな
デカいのとぶつかったらひとたまりもないと胸を撫で下ろしていたけれど、その
超デカイノシシはガードレールをよっこらしょという感じで超えていったそうな。

昨夜うちに来た上の別荘に住んでいるオサム君は、「牛が3頭道路を歩いてました!
あんな時どうしたらいいんですか?」と目を丸くしていたけれど、まあこんなところに
住んでいれば時折そういうこともあるのです。

 

その牛たちのおうちの主人もご一緒に今日は我が集落の夏のイベント「焼肉会」

焼肉だけではなくて、ほんとうは早朝5時から草刈りだったのだけれど、高齢で仕事
持ちの私は、草刈りは免除してもらって焼肉会のみ参加させてもらってます。

折悪しく法事に出ている孫を会館まで迎えに行って戻る途中、雨がザアーッ!
部落の集会所まで戻った時は本降りで傘がなければびしょ濡れになるほど。

でも焼肉会は粛々と土砂降りの雨の中で進行中。
草の上に敷いたブルーシートはたまり水状態に。その中に靴下の足を泳がせて
雨音を聞きながら、なかなか涼やかな焼肉会ではあります。

 

いやあ、田舎ならでは・・・。

こうして1年に1度の焼肉会などに参加してみると、正月の新年会とはまた違って
テントの周りを飛び回る子供達の数が増えたことに驚愕。

うちの孫まで含めても2、3人しかいなかった筈が小学校から幼稚園くらいまで
含めて10人ほどにも増えてました。
子供が育って孫が生まれて、他所から子供連れのご家族も移り住んで来られて
この数に。ほんとに楽しみ。子供がたくさんいるって、明るい光景です。そして
若いお母さんも増えた。

子供だけではなくて、当主が亡くなられて空いていたお宅にも「50年も離れてましたが
神奈川から戻ってきました」、と新しいご当主が。

雨の中でも炭火を熾し、肉を焼いて野菜を焼いて最後に焼きそばまでは普通だけれど、
びっくりしたのは大量の小さい鮎!

簗漁なんかをするような川べりの茶店の鮎焼きとか串さし鮎とかしか食べたことのない
鮎。あんなに立派で大きくない小さい鮎を見るのも初めてなら食べるのも初めて。

こんなに小さいの食べて法律に触れないですか?
写真撮っても食べても大丈夫? と尋ねて笑われた。

 

喜ぶ私に「お土産に」と焼いた小さい鮎を頂きましたが、これを唐揚げにすると
さらにうまいよ、と。今夜は揚げます。

 

なんとなく全身濡れて帰ってきて着替えて今から道の駅の掃除に。

雨は降り続き、遠雷が響いてます。