今日見た花。
山の木々に覆いかぶさって咲く山藤。薄紫の桐の花。白い朴の花。今真っ盛りの白い花水木。白花のエゴ。
木に絡まって咲く紫のテッセン。ピンクのクレマチスモンタナ。ピンクやシロの屋敷つつじに赤い山つつじ。
赤いウツギ、枝に団子になって咲くピンクのウツギ(空木)。イワガラミ、ニセアカシア、ヤマボウシ。
ベニカナメに花(が咲くんだ!)、初めて見た。紅いハニーサックル(突き抜き忍冬)を時々見かける。
真っ黄っ黄のレンギョウ、 白いコデマリに大デマリ。雪柳。薄紫のライラック。道端にはどこでもここでも白い除虫
菊。 紫、白、黄色のあやめ、菖蒲にアイリス。半ば野生化しているピンクや赤の撫子類。芝桜。沼地に白いカラー
の群生。芍薬。畑で野生化した真っ赤な芥子の花。南三陸に入ってからのエニシダには驚いた。崩れ易い山肌の
法面に植栽した種が飛んだのか、あっちでもこっちでも黄色のエニシダが・・。エニシダが勝手に増えるとは知らなんだ。
早いものでもう1ヶ月が経って、南三陸にロイズ新聞バッグの回収に行ってきました。道中1時間半から2時間。
呆然と運転すると眠くなるので、目をしっかり見開いて花見物をしながら行きました。
目に入る風景はまっすぐに伸びる道以外は右も左も田植えが終わった水田。
先月は発送日の大雨で、段ボール箱を倉庫から出すにも新聞バッグを車に入れるにも雨が強すぎて発送を断念。
前日に出した2箱のみだったので、今月は気合で先月分をプラスして発送するつもり。
ひと月に一度の南三陸行きはなかなかスリリングです。復興という名の町づくり(宅地造成とは全然違う、視界に
入る全てが土の山とブルドーザーとクレーンとという超大規模な造成現場)が、このひと月でどんなふうに
変わったんだろうという興味と、また道が解らなくなってるんじゃないかという不安で、怖いもの見たさの心境。
前回は迷子になってUターンして戻ったから、今回はそんな無駄をやりたくない。
志津川に入るとやっぱり凄いです。なんかほんと凄い。どう形容していいか解らないけれど、エジプト?ブラジリア?
ただ来る度に、地形(地形なんてない今は土の山がそのままある形)を標識の文字やらその他いろんなもので
仕切ったり移動させたりして、人や車の流れを必要な形に動かしてしまう実力は凄いなあ、と唸らせられます。
土の山に囲まれてしまった防災庁舎は近づけなくなっていて、45号線を挟んだ防災庁舎が見える囲いの中で
観光客の方なのか、数人が手を合わせて説明を聞かれている様子が見えました。
ようやくわかめ収穫がひと段落した模様のけい子さん宅。今日はけいこさんは病院に行って不在で、お留守番は
おばあさん。
しかし、海のすぐ近くだけれど、作業小屋のある浜からうねうねと道路を登って緑濃い山の中にあったけい子さん宅
は、辺りの高台住宅整備ですっかり変わって、緑濃いという雰囲気ではなくなりまるで都会の住宅団地に来たよう。
仮設住宅の時とは違って、人の姿は見えずしーんとして静か。
「なんだか静かだねえ」
私の感想におばあさんは、
「裏の仮設も残っているのは2軒。みんな新しいうちに移って寂しくなった。通る人もいないししゃべる人もいない。
新しいうちではみんなカーテン閉めて玄関の鍵をかけるようになったから、訪ねてもピンポーンを押して出て来るまで
またなきゃならない。待つのもしんどいのでだんだん行かなくなる。仮設にいた時よりもうんと寂しいよ」
うーーん、なんとも言いようのない心境。
仮設住宅を訪ねていた頃は狭い駐車場はいっぱいで、車を停めるのも遠慮したし、大体いつも外に人の姿がありま
した。集会所では編み物したり新聞バッグ折ったりお茶飲んだり、人が集まってわいわいやってました。訪ねる人
も多くて生活再建への苦労は多かったけれど、賑やかで活気があった。念願だった高台移転が叶うのは素晴らしい
ことなのに、その裏で人と人が触れ合わなくなるのはなんとも寂しい変化です。
そういう都会の住宅地から私は去ってここに来たのだから。
目に入る花々を記憶に留めながら我が集落まで戻ってきたら、由美さんちの畑で由美さんを発見。
昨日由美さんはあの暑い中、田植えの合間を縫って一人で畑の畝立てをして、一人でラベンダー100本あまりも
植えてくれました。株間70センチだよ、と言ったらメージャーまで持ってきてた。
昨日はロイズ新聞バッグの検品デイ。ラベンダー植えは手伝えないので、違う日か違う時間にと言ったら、いいから
いいから、と一人で植えちゃった。
育ったら差し穂をとって増やすつもり。なんですが、他の花ならともかくラベンダーは素人なので、6月末の富良野
訪問でしっかり勉強してきます。
素人ながら、昨年由美さんが畑に植えたラベンダーはしっかり育っていた。新芽が青々と育って今年の夏には
相当数の花が見られそうで楽しみ。