今日の自然情報。
雨が多い。物凄い草です。裏の庭は伸びた草とあっと言うまにぐんぐん伸びた筍で凄い
状況になっている。熊がここも自分の活動範囲だと認識すると困るので、今日は半分
刈りました。
道の駅までの山の道で毎朝会うのはパトカー。普段はこんな山の中の道でパトカーに
会うことなんてないので、熊パトロールなんだ、と分かります。
パトカーのお巡りさんは熊スプレーくらい持ってるかな? でも今の状況って、終わりが
みえないんだよねえ。どうしたらいいの?って考えてみても、どうしたらいいのかわからない
のが頭の痛いところ。
さて富良野では、
あんまり評判が芳しくなかった「風のガーデン」見物を終えて、新プリンス横の「ドラマ館」へ。
ドラマ館は倉本先生の数あるドラマに関わるグッズが置いてあるお店で、まあ、普通ドラマを
観てる人なら喜んでお土産や記念品を買ったりするんだけれど、我がゴールデンお母さん
たちにはやっぱり不調だった。買いたいものはないみたい。
あっさり見て、次はニングルテラスは?
木道でお洒落に繋がれた小さい木のお店がいくつもあるニングルテラス。冬に来た時は
雪で真っ白、ずらりと並んだ小さな雪だるま君が迎えてくれて冬らしいいい雰囲気だったけど、 、
今日は緑の森の中。
毎回ここに来る度に一番奥の「森の時計」でコーヒータイムをするのですが、今日のお母さんたちは
どうもそこまで行き着きそうにない。途中まで見たら「もういいから」と引き返しそうな気配。
岩出山ゴールデン食堂のお母さんたち、全然一筋縄ではいきません。普通の観光コースは見向かない。
小さいお店に売っているかわいいローソクも小さい木や葉っぱのお人形も買う気なさそうー。
木道から下を除くと水辺の植物が多い。ということで、このニングルテラスは沢を利用して建てられて
るらしい、と発見しました。
真ん中辺りのお店でソフトクリームを食べてニングルテラスは終了。
夜は「屋根」公演時にご飯を作って食べてもらった俳優さんたちと夕食をご一緒にすることになっています。
今年の1月に「屋根」初演を観た富良野演劇工場をもう一度見てみたい、というゆみ2号ちゃんの要望を
受けて吉田さんが連れていってくれることになりました。
富良野演劇工場は舞台に向かってすり鉢状に広がった300の客席を持つ、官民共同で作り上げた、
演劇を創作する人のための、演劇を観る人のための新しい感覚の劇場です。最初に訪れた時に、富良野市
にはなんて素晴らしい劇場があるんだろうと感動し、岩出山の小さい公民館で「屋根」の上演を成功させるには
どうしたらいいのか、と暗中模索の最中でもあり、「こんな劇場があったらなあ」、とても羨ましく思いました。
工場は閉っていて、見せて頂ける時間ではなかったのだけれど、吉田さんのお声がけで遅い時間にも
関わらず案内して頂けることになりました。
町からは15分ほどしかかからないけれども、町から離れた小高い森の中にあり、この写真を撮っている
背後側からは富良野の町が一望できます。ほんとうにいいところ。ロケーションが素晴らしいです。
およそ3ヶ月に亘る長期巡業のお芝居「屋根」。
その初演と最後の凱旋公演が行われた富良野GROUPの本拠地の舞台。ただ見せて頂けるだけでも
感動なのに、なんと「舞台にも上がっていいですよー。」と工場長の太田さんからのお言葉が。
というより、誰かが「上がってもいいですか?」と言ったんじゃないのかなあ。気づかなかったけれど。
舞台に上がらせてもらったお母さんたち、舞台から客席をただ見るだけではなくて、「屋根」の主人公の
しのさんになって演じているのには驚きました。
しかし、なんと大きな舞台。なんと大きな先進的な装置。
こんな大きな舞台で作られたお芝居を、私たちの小さい町の公民館の狭い舞台で、あれだけの感動を呼ぶ
お芝居を観せて頂いたこと。どれほどご苦労されただろう、どれほどか大変だっただろう、と今更ながら、
深い感謝とともに本当に頭が下がる思いです。
先生、制作スタッフの方、俳優さんたちに改めて、心から感謝の気持ちでいっぱいです。
その俳優さんたちに3ヶ月ぶりに会えるのは今夜、富良野のへそ歓楽街の居酒屋さん。
その前に約束場所の富良野の町のおしゃれなショッピングゾーン、「フラノマルシェ」へ。
予約して頂いていたお店は、お酒もお料理も楽しめるいい雰囲気の居酒屋さん。美味しい料理がふんだんに
出て夜遅くまで呑めるこんなお店が私たちの町の近くにあったらいいなあ、と羨ましくなる食べ処、のみ処。
お芝居界隈についてはさっぱり無知ですが、たぶん「屋根」のようなひとつのお芝居が終ったら、出演している
俳優さんたちは日常を暮していくための職業に就き、次のお芝居に向けて体をつくり、オーディションを受けて
役を獲得し、お仕事に合間にその準備をする、というような日常を過ごされるのではないかと・・・。
「屋根」出演の俳優さんたちは、「屋根」チーム解散の後は、スイカ畑で働いたり、測量屋さんだったり、マルシェの
ジェラード販売員だったり、お芝居だけで見る時よりもお話していてもとてもリアルで親しみが湧きます。有名になる
ことと高いギャラが取れることが成功の証とされるこの世界で生き続けるって、ほんとうに大変だと思うのですが、
私たちのような田舎のただご飯作っただけのおばさんたちの思いつきの訪問に、夜仕事が終った後に同席して
くださった俳優さんたちの真面目さと気持ちの優しさに私たちは感動します。
この方たぢが出演されるお芝居でもテレビドラマでも私たちはこれから応援します。
次のお芝居は「走る」。
本当は岩出山にも来てほしいけど、大きいお芝居に来てもらうのは「できないことではない」と「屋根」でわかった
けれど、 やっぱり下準備から考えるとなかなか大変。
「屋根」の後、コミュニケーションプログラムにも出て観劇もした高校生たちからは、たくさんの「感動しました」
というアンケートの答えを得、また一般観客からもたくさんの感動のアンケートを頂きました。
だから小さいものでも中くらいのものでも一人芝居でも、なにかできたらいいなあ。といつも考えています。
その本心を聞いた「屋根」の主役森上さんから「朗読はどう?」と。
朗読もいいな、聞きたいな。そんな希望や今の思いなどを交錯させながら、楽しい夜の時間は過ぎました。
富良野GROUPのみなさん、本当にありがとうございました。とてもとても楽しかった。是非岩出山にも
来てください。みんなで大歓迎します。「走る」も観に行きます。
みんないい笑顔!!
そして今夜の宿、ペンション「いつか富良野へ」へ向かいます。
森の中だった!
ソフト