南三陸へ

3月11日が近くなったからだけではない、と思うのですが(その理由もありだとは思うけど)、昨年、
ノベルティ商品として、東北新聞バッグを採用頂いた高知銀行さんが第2弾として、今年も新聞バッグを
使ってくださることになりました。

その他にも別の企業様より1年間をかけて納品するという大量の注文を頂き、初めて仙台パルコでも
使っていただくことになり、あれもこれもでなんだか頭がパンクしそうな今日この頃。

みんなで考えた新しいバッグの作り方を、南三陸部隊に伝授するために今日は久しぶりに南三陸へ。
有難いことに行き帰りの運転は、今日の講師のあやさんがやってくれるそうです。せっかく南三陸へ
行くのだから、と幼稚園から戻ったばかりの孫も一緒です。

久しぶりの南三陸。

瓦礫が片付いて、家の土台の石などもなくなって、広々というんじゃなくて、道の両脇に高い盛り土の台地がいくつもいくつもあって、盛り土台地の間の道を縫うような、なにやら妙な感じです。狭い、というより大きな盛り土台地に遮られて見通しがきかないというのが、なんとも圧迫感がある。

新しい町つくりと言いますが、どんな町を作ろうとしているのだか、いやあ、実になんとも想像がつかない。

 

久しぶりに訪れる仮設住宅。バタバタしていて気づかなかったのですが、行ってみればもう若芽の仕事が始まってました。

ワカメ仕事の合間に作業場から仮設集会所まで戻ってもらって、講習開始。
「ワカメ始まったからあんまりできないよ」と言いながらも新商品に挑戦してくれてます。

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集会所の壁にはここを訪れた人のたくさんの言葉やサインが。

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そしてこんなものも。

新聞バッグを折らないときに作る海の産物たわし。メカブたわしとかホタテたわしとかあって、かわいらしい
たわしたちです。

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夕方までかかって講習終了。

いつものようにワカメだの茎ワカメだのメカブだのマダラだのたくさんのオカズをお土産に頂きました。

ちなみに茎ワカメは、(塩だったら塩抜きして)、さっとお湯をくぐらせて緑色になったら、少し水にさらして

細く切って人参や生姜を混ぜて、めんつゆに漬けておくとおいしく食べられます。

それからメカブは細かく叩く。ざっくり切って鍋に入れる。茎ワカメ同様にしてめんつゆに漬ける。

どれもこれも実においしいです。

 

そして仮設住宅周りの40軒用の高台移転の用地。

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凄いじゃないですか。

鬱蒼としていた森が見事になくなっていました。

これ、急な坂を下っていくとすぐに海なのです。とても近くに海があるとは思えない光景。

南三陸は行くたびに急激に変わって行きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SBS講演会

今日は昨年もご好意で新聞バッグの展示をさせてくださった仙台銀行ビジネスクラブの講演会の日です。

この日は仙台銀行さんのたくさんのお客様がおいでになるということで、昨年はみんなで展示ブースの

飾りつけをしたのですが、今年も昨年より増して素敵な新聞バッグの飾りつけをしたいものだ、と昨日から

家で新聞バッグを相手に大奮闘していました。

会場は昨年と同じ仙台のメトロポリタンホテル。

昨年の講師は作家の浅田次郎さんで、大変興味深い中国の小説のお話をうかがいましたが、今年は

まったく畑が違って楽天やその他チームで活躍された元プロ野球選手の山崎武司氏。山崎氏は大震災後、

自分が打ったホームラン1本に対して10万円、総額300万円近い寄付を隣町の栗原市に寄付された方で

栗原の市営野球場は山崎武司球場と名づけられてます。

今はプロ野球選手は引退されてから野球解説者やカーレーサーをなさっているようで、よっちゃんは楽天が

優勝した時に作った「楽天バッグ」をお渡ししたいと張り切っています。

私はお話が面白そうなので、聞きたいなあとは思ってたのですが、展示の準備とお客様への発送業務で

疲れ果て、よっちゃんから「ゆっくり休んでくださいよ」とお許しを得て、休憩中となりました。

 

今日は和太鼓の実演もあるそうで、福島にいた時には和太鼓を叩いていたというあやさんにはきっと楽しい

イベントになることでしょう。

 

昨年は懇親会にも混ぜて頂いて、仙台銀行さんの取締役の方々とお話したり、ご一緒に豪華な食事を

頂いたりする機会を得ましたが、私たちのような飛び入りにも分け隔てなく親しく声をかけてくださった

kanbe取締役はその後に定年退職なさいました。

その際、長嶋茂雄選手の大ファンであるkanbe取締役にプレゼントするために、長島選手の載っている

新聞紙を探し出して新聞バッグを作り、退職の日のサプライズとしてお贈りすることができたのは楽しい

思い出です。あやさんが、長島選手の活躍した時代、時代が出るように紙面を工夫して作りました。

 

今日もまた参加させて頂いているよっちゃん、みっちゃん、あやさん、クロダさん。

東北新聞バッグコンクールinニューヨークの話などして、きっとまた新しい楽しいご縁を繋いで帰るに

違いありません。

土産話を聞くのが楽しみです。私は家で休憩です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

発想の転換

古川の町に出た時に、一緒にいた5歳の孫に「おうちが町にあったほうがいい?」と聞いたことがあります。

そうしたら「うん」って。

「どうして?」

「だってすぐにお出かけできるでしょ?ぼくのおうちはイナカ?」

「そーなの。田舎なの。前はね、大きな町に住んでて、ママはその町で大きくなったんだよ。ディズニーランドとかホテルとかお買い物するとことかいっぱいあって、お出かけはすぐできるんだけど、ばーちゃん、
お出かけいっぱいして、くたびれた」

5歳に言ったって仕方ないんですが、一応説明しておきました。

都会で消費者専門で暮らして60年近く。田舎に住んで素人生産者になって12年。

企業で働く夫とともにあちこちの大都市を転々と転勤しながら時折り胸をよぎるのは「これは終わりがないな」ということでした。どこまで行っても終わりがない。

衣食住の全てをお金で買う都会での暮らしは、収入が多いほうがいい。見場からいえば夫の職場での
ステイタスも高いほうがいい。働く本人もそう思うでしょうから、会社で必死に働く。でも会社も猛烈な
競争にさらされているから働いても働いても、もうこれでよし、ということはない。

働く時間が長いから家では何にもできず、電車がなくなればタクシーで帰宅し、外でご飯を食べるから
お金ばかりかかります。いくら給料が上がったって、楽になるということがない。

子供3人を学校にやれば不足のお金は奥さんが働くことになり、忙しいので出来合いのオカズを仕事の
帰りに買って帰ったり、外食したりしてれば、いくらお給料もらっても豊かになるにはほど遠い。

子供が小さい間は子供を預ける場所も預けるお金も必要になるわけだし、要するに経済を大きくすれば
するだけ豊かに便利になるのではなくて、いつも追っかけて追われて心は余裕がなく、つまり「貧しい」という
か、「良い生活」ではないんだろうなあ、と思ってました。

よっぽど、元々財産がいっぱいある人は別ですけど。

60歳を過ぎて夫が退職した後、仕事をしないで都会でどうやって暮らすのかを考えた時、まあ、直感みたい
なものですが、都会よりも田舎に住むほうが生き易いのではないか、と思って見も知らない東北の里山に
囲まれた小さな集落に住み着きました。

来た翌年に道の駅がオープンしたことから、農家の人が手を付けない米を加工する生産者になりました。

ここに住んでから「目から鱗」の連続でした。

ここでの生活はお金では動かない。必要なものだけをお金で買ったら、後は自分で作る、という生活です。
経済をどんどん大きくしていって追っかけるという暮らしではないので、生活に必要なものの蓄積があるし、気持ちにゆとりがあってみんな優しい。よそのお宅を訪問する時も、ケーキやお菓子を買って持って行く習慣はありません。自分の家にある大根だの菜っ葉だの漬物だのを持参します。

そういう生活だから精神的には都会で暮らすよりよほど楽なんですが、やっぱり若い人は都会のほうが
暮らし易くみえるらしくて、どんどん出て行って人は減るばかり。

ここのあたりの説明はとても難しいのですが、面白い本を見つけました。

題して『里山資本主義』

読みながら、亡くなった夫といつも話し合っていたことだ、と懐かしく思いました。

あんまりこの手のことを話したりブログに書いたりはまずしないのですが、やはりこの考えはひとつの
発想の転換であり、都会の人も、特にこれから賢く強く自信をもって力をつけなければならないここ里山の人たちに読んでほしい本だと思います。

 

 

 

 

 

 

またも大雪!

また大雪。

関東や周辺では何十年ぶりとかいう大雪が降って、交通網が乱れたり、人間も車も滑ったり転んだりで

大変なようだけど、こっちも前の雪が溶けないうちの大雪でうんざりです。

四万十から宮城に来て初めての冬を迎える海山の仲間のクロダさんは、度重なる大雪で雪かきに

追われ、かつて経験したことのない寒さで家の中の諸々が凍って壊れる、というアクシデントに次々

見舞われて疲労困憊の様子。かわいそうだなあ、と思ってもこっちも雪に埋もれた車を掘り出すだけでも

せいいっぱいという状況なので、とにかくこの悪天候が早く終わってほしい。

私はもう慣れたけど、戸外に置いた(戸外じゃなくても外と同じくらいの低温になる場所)プラスティック

の物はまず壊れます。衣装ケースなんかパランパランに割れるし、ホース用のジョイント器具などは

ほぼ確実にひび割れて使えなくなる。洗濯機のホースも外しとかなければ凍る。ホースも1本の棒のようになる。

 

だんだん年とってきて今年の冬のように大雪が何度も来ると、「寒いのもきついなあ。あったかいところに

住み換えるのもいいかなあ」なんて思うのですが、「東北の人は余裕があるというのか、みんなやさしい。

やっぱり人が優しい、というのは一番大事だよ」と親の転勤で全国あちこち連れ歩かれた娘から一蹴

されました。 そうだねえー。

 

その娘が仙台の病院に行ったので、午前中は仕事。午後いっぱいは孫付き合い。

午前中のお餅仕事を終えて家に戻って大急ぎで片付けて、幼稚園にお迎え。その後はピアノのレッスンに。

ピアノを始めて1年ほどになりますが、始まりの頃はピアノのピの字も分からなかった4歳だった孫が

今5歳になって大きな声で音符も読むし、あんなちっちゃな両手でちゃんとピアノを弾きます。

何より驚くのは、30分のレッスン時間の集中度。

余分なことばかりしゃべりはするのですが、楽譜から決して目を離さない。

 

すごいなあ、と思うのは孫に対してではなくて、幼児を教える先生に。

サルみたいな、といっては孫にもサルにも失礼だけれど、あんなに何にもできなかった幼い子供にこれだけ

のことを教えていく、集中させる、その技術に感服します。

私の友人でもある先生はほんとに優しい。でも、この1年のうちに、そんなに優しい先生なのに「ハイ」という

返事から敬語にご挨拶まで、ちゃんとできるようになりました。

 

もともとピアノを上手になってほしい、と思って連れて行った訳ではなく、今の孫が育つ環境が、動物は

いるけど人はいない。車に乗せて連れ出さねば、人に会うこともないという状況なので、家族以外の

しっかりした大人から何かを学べる場所に連れて行きたい、と思って始めたレッスンです。

「休ませない」バーちゃんに、「ボクはピアノは嫌いだ」と言っていた孫が、今はピアノ大好き。

 

3月に男の子ばかりのコンサートがあり、図々しくも孫も参加するのだそうです。

たぶんその曲だと思うけど、優しい調べの曲を先生の伴奏で孫が弾き終わりました。

「ウオー! 上手だねえ、素晴らしかった」と拍手。

孫より先生に向けて拍手。

 

孫が通う幼稚園の先生を見てても思うのですが、自分が子供を育てる時には必死で気づかなかった

幼児教育の高度な技術と重要さに今目を開かされています。

 

ピアノが終わるとあっという間に普段の顔に戻り、イオンモールのゲーム機に。

この間まで戦闘もののゲームとかをやっていてカードを出すのに夢中だったのが、突如妖怪だか

お化けだかのメタルを出す機械に転向。

さんざんガチャガチャやった挙句に、「ばーちゃん、どうしたらメタルが出るか聞いてきて」

えーーッ、妖怪のメタルって何のメタルよ。何を聞けばいいのよ。

 

よーく見たら、その妖怪だかお化けだかのメタルはあんまり人気があるので品切れ、だと書いてありました。

しかし子供のおもちゃの世界の変化の速いこと。

それからモスバーガーに行ってビデオ屋に行って、疲れ果てました。

借りてきたdvdが「ゲゲゲの鬼太郎」だから、いまさら何なんだろう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エコ給湯始動

ついに工事が終わってエコキュート(エコ給湯)始動。

いや、エコ給湯が始動しようが温泉には行く、と決めていたものの、なかなか行けずに、

手馴れない電気給湯のお風呂の自動お湯張りとかのスイッチを押してお湯を入れ、久しぶりに

自宅のお風呂を使うことになりました。

蛇口をひねるとざーっとお湯が出る。なんと、出た端からなんリットル、なんリットルと使った水の量が

数字で提示される。なんてことは想像もしていなかったので、落ち着かないこと甚だしく、すぐにお湯を

止めたくなります。だってなくなったら悲惨じゃないですか。

使い放題の源泉かけ流しの温泉とはえらい違い!!

感想。

いかに自分が日々使う水の量にも使うエネルギーに無頓着であったかよーく解りました。都会暮らしの

時は水道にも下水にもお金がかかったので、それなりに気使いはあったのですが、ここでは自家水の浄化

槽処理だからいくら使ってもべつに困らなかった。ところがエコ給湯を使い始めたその時から、タンク内の

1日分のお湯の残量が気になってやたらにお湯を倹約したくなります。お風呂から上がった後はお湯がもっ

たいなくて、夜中なのに拭き掃除がしたくなる、という具合で、我ながら実に素直にエネルギー節約人間に

なっちゃいました。

不自由だ、というより、こうでなきゃならなかったんだなあ、と今までを振り返って反省しています。

 

今日は午後から道の駅の会議。

よっちゃんは雪かき後遺症の腰痛でじっと座っていられないらしく、正座したり中腰になったり、つらそうで

かわいそう。第1回目のニューヨーク行きが迫っているので、なんとしても治してもらわなければ。

と同時に新聞バッグの大口注文もいくつも重なって、海山関係者全員で焦ってますが、腰を据えて、腹を

据えて、がんばっていきまっしょい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんな真剣!

いつも新聞バッグを折っているとはいえ、新しいデザインや、デザインが指定された特注新聞バッグを作る

時は、みんなの手を合わせるために、おさらいの新聞バッグ講習をやります。

今度のドカ雪は1日2日お日様が照ったくらいで溶ける量ではないので、除雪した雪の山で動くにも

不自由な中、みんなに集まってもらいました。

 

今日は祭日。公民館などは休みなので、教室は我が家のリビングとしましたが、孫も入れると7人。

けっこう窮屈だけど、まあ、窮すれば通ずでなんとかかんとかみんながんばってくれました。

今度顔を合わせるまでに、物を入れたり、生活の中で楽しく使えるデザインを何か考えてきて。必ず

考えてきてね、と前に念を押したら、みんないろいろ作って持ってきました。

 

いやあー、ニューヨークにはまだ行ってないんだけど、東北内陸部ミニミニ新聞バッグコンクールの様相。

直径6cmくらいの小さいハートのバッグを彩りよくたくさん作って丸く繋げた飾り物。一見新聞紙じゃない

みたいです。これ、束にしてぶら下げるととても可愛い。しかもたくさん作って、裏表にしっかり細工が

してあって、いったいどのくらいの時間作っていたの?と聞きたいような作品。

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「楽しかったでしょう!、これ作っているとき」と聞いてみたら

「うん、楽しかった。やめられなかった」と。どちらかというと、これを作ったHさんは折り手さんとしては不器用

なほう。でもこういう作品を作り始めると、後どんどんすごいの作ってくれるでしょう。

 

そして農業新聞で作ったお米入れ。

この小さいペットボトルにはお米が2合ぴったりと入っています。

農業の人ではない私にはとても考えられない発想でほんと、面白い。

底から取っ手まで繋がった編み方は、籠編みの手法だね。

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6000枚という膨大な数の注文を頂いて、いかに正確にいかに早く折るか、みんな真剣です。

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いっぱいメモしてできるような気持ちになっても、こういう折り紙みたいなものは、折りあげた直後

からまた判らなくなってくるので、みな家でもできるようにと一生懸命。

 

あと一月もせずに春めいてきます。

海の折り手さんたちはワカメ、山の折り手さんたちはお米や野菜の種まきが始まるので忙しくなります。

今の寒い時期が新聞バッグ作りの勝負時。

 

来週は仙台のホテルで新聞バッグの展示をします。生活の中で楽しめる新聞バッグをたくさん作って

もらって飾りますので、是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

旅するハート型バッグのおはなし

大雪から一夜明けた朝は晴れ。

昨夜は降らなかったからよかったものの、冷え込みがきつく何もかもが凍ってパリンパリン。

車の窓もドアも凍って開きません。

幼稚園までの道は白く凍っているところあり、雪がざくざくのところあり、融雪剤で溶けてずるずるのところ

あり。ただひたすら滑らないように運転してくたびれます。滑るのも怖いけど対向車も怖い。

園庭で遊ぶ子供たちは、雪が深すぎて遊ぶというより足を引き抜くのに難儀しています。

先生は子供たちの雪投げに付き合ったりしながら、かまくらを製作中。かまくらが出来上がったら私も

見てみたい。

 

今日ついに電気の給湯器が設置されてお湯が出ました。12月の半ばからだから1ヶ月半くらいお鍋で

湯を沸して洗いものをして、温泉に通ってました。しかし進化した今の給湯設備はしゃべるんですよ。

人間の声で。S電気屋さん曰く「私の代わりにしゃべります」

なんだかあまり嬉しくない。器械なんだからしゃべらなくていい。

 

給湯器が終わったら、今度は孫が発熱しているのに気づいて古川のかかりつけの病院へ。

町へ出れば出るほど除雪が悪くて、道路はぼこぼこ。歩くのも運転するのも難儀です。まあー、町中には

除雪車も除雪機も少ないからだとは思うけど、こんなに雪ザクザクのまま夜凍ったら明日が思いやられます。

 

夜になって、クロダさんが仕事の帰りに寄ってくれました。

バレンタインにはちょっと間に合わないかもしれないけれど、できれば間に合うようにハート型バッグを

道の駅で販売したいと思っています。

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どらえもんハート。

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このままポストに入れられるように今工夫しています。

きもちをのせて、おもいをこめて、このハートのバッグを誰かさんに送ってほしい。

バッグにメッセージも入れられるようになってます。

 

明日はまたみんなで新聞バッグ製作のおさらいをやります。ニューヨークに持って行く物を入れる

新聞バッグの製作に全員で頭をひねっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

大雪! チョー大雪!!

いやあー、凄い雪で完全脱帽!!

動きがとれません。

一応お餅は作ったものの、家から出られない。

厚い雪に埋もれまくってます。

倉庫の前の雪を掘り出して、やっと外に出られて食事にありつけたシロ。

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外の様子。シャベルとともにじゃないと歩けない。

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こんな雪の雪かきなんてできないのでひたすら除雪車待ちです。

気温が低いのか、辺りの様子は朝とほとんど変わりなくて、このまま再度雪が降ったら、雪が湿って重たく

なって花のハウスが潰れそう。

待ちわびた除雪車は午後3時に来てくれましたが、道路の様子が走れる状況ではないので、今日は

出荷もなし。作ったお餅は子供たちや友人たちに送ります。

 

ここに越してきた年の冬、連れてきたラブラドールがすっぽり埋もれてしまう60センチくらいの積雪

があって、「ここは雪は降りませんよ。降っても20センチくらいと言ったじゃないか。だまされた」と

思ったことがあったけど、あれに次ぐくらいの大量積雪。

よっちゃんもあやさんもクロダさんも今日は1日雪かきの日曜日だったことでしょう。

お疲れさまです!!

 

 

 

 

 

 

 

 

職人の仕事

東京は今夜20年ぶりの大雪だとか。

こちらも午後から降り始めた雪が今30cmくらい積もってます。

 

新しく設置した機械が一部壊れていた、などというアクシデントもあって、エコ給湯設置作業は今ちょっと

中断中。寒い吹きっさらしのうちの裏でがんばってくれているS電気屋さんが言っていたよ、と隣りの家に

住む娘がSさんの伝言を伝えてくれました。

 

「今日お母さんがお留守の時に洗面所の電気がつけっ放しになってたんですよ。せっかくシュミレーション

て灯油から電気に変えたんだから、電気はマメに消すようにしてください。温泉に入るから工事は遅くなって

もいいよ、って言って頂いてますが、温泉だってお金がかかるんだし、早くお湯が出るようにしてあげたい。

これから先原発に頼らないためには電気はちゃんと節約して使わなければならないです。電気代は高くな

ります。使わない電気はちゃんと消すようにしたら、自分がシュミレーションしたとおり、5年で元をとります。

お母さんが怒らないような言い方で娘さんから伝えてもらえますか」

 

「そう言ったんだよ」。なんと真面目な、と娘と二人おかしくなって笑っちゃいました。

でも言われていることはいちいちご尤も。S電気屋さんが言っていることは正しい。

横着な私も、S電気屋さんが言うとおり、ちゃんと電気を消そう、暗い家に帰るのはいやだ、とか甘ったれた

ことは言うまい、と心を改めました。

 

で、思いついた試みとして、朝の仕事の順番を変える。深夜電気の時間内にお餅をついてしまう。

ということをやってみたら、普段は見ることのない朝のテレビ番組をみる時間ができました。

今朝見たのは朝イチというNHKの番組でゲストは「ゆず」さん。芸能人らしくない感じのいい若者の二人                                                                      組みでした。朝の連ドラ「ごちそうさん」の主題曲や今開催中の冬季オリンピックの曲ももこの人たちが

作ったのかな?

 

「ゆず」?

そういえば5歳の孫が教わっているピアノの先生(私の友人です)の息子さんがギタリストで、たしか

「ゆず」さんと一緒のお仕事をしていると聞いたことがあります。舞台の上で?と聞いたらそうではなくて

CDなどを作る時の職人仕事のギタリスト。そうなんだ、楽器の演奏といっても職人技の人たちが集まって

曲ができるんだな、と目が開かれました。

 

 

S電気屋さんもきっと電気が大好きな電気の職人さんだと思います。

大震災の地震でうちの水の供給元であるボーリング井戸のポンプが泥を噛んで動かなくなった

時、「あー、壊れちゃった」とショックを受けた私たちよりさらに「こちらのお仕事とご家族に一番いいと

思って取り付けたポンプが短い期間で壊れちゃった」と衝撃を受けていたのはSさんだったから。

 

給湯器が壊れて、あと電気にするかガスにするか灯油にするかと迷った時、S電気屋さんの

1時間半にも及ぶエコ給湯のシュミレーションを聞き、いいとこ悪いところを聞いての決断でしたが、                                                                         その職人さん気質が「ゆず」さんにまで繋がっていこうとは・・・。

 

「ごちそうさん」の主題歌に、

突然、偶然、それとも必然、とありますが、ほんとうに何がどう繋がるのか訳わからない。

でも雨のちハレルヤーというのは確かだね。

 

今車まで行ってきたらやっぱ大雪ですわ。車雪だるまみたい。ピッカピカのパウダースノウ。

スキーには最適ですが、明日の都知事選は大変そう・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1年分の味噌作り&新聞整理

今日も寒---い!!

昨夜の天気予報では今朝がこの冬の寒さのソコ(底)!と言っていたので、そのつもりでいたら

明け方の空はきれいな朝焼け。なーんだ、晴れなんだ!

幼稚園へと孫を送る道路は近年あまり見なくなった真っ白で滑らかな圧雪状態。

北海道の冬の道路を連想させます。が、走ってみるとつるつるで滑って怖い。

幼稚園では青空の下、みんな外に出て、手に手にシャベル持ったり、たらいを持ったりで雪遊びの

真っ最中でした。圧巻に面白そうだったのが、ソリ。園庭に作られた小さな雪の山から青い小さな橇に

乗った一人乗りやら二人乗りやらの子供らがキャアキャアキャアキャア滑るわ、滑るわ。

転がり落ちようがひっくり返ろうが全然平気で、団子のように転がってもすぐに跳ね起きてまた登って

いきます。雪振る地方でしか見られない幼稚園の光景。子供たちも先生もほんとに元気で楽しそう!

意地悪やいじめっ子はまったく見受けられません。親も子もストレス0の幼稚園生活です。

たまに孫の送迎をすると面白くて止められなくなる。

 

ほんとうのところ、今日は味噌作りの当番の日なのですが、幼稚園の送迎をしたり、エコ給湯の作業の

人と話したりしているうちに時間が過ぎて出られなくなりました。そしたら由美さんがちゃんと他の人に

頼んで私のお味噌を作ってくれてました。

ここに越してきた当初はみんなが1斗の味噌を作るので、私も真似して1斗作っていましたが、今は

夫が亡くなって味噌汁好きの人もいなくなったので、半分の5升。これから熟成させて11月頃から食べ

られます。米も豆もここの生産物で作ります。

 

味噌が終わったら、隣の研修室で新聞整理。

最初の頃は被災地からの発信のために当地の新聞で新聞バッグを作っていましたが、お客様の

ニーズが徐々に変わってきて、横文字新聞を主体とする新聞バッグ作りになりました。

最初の頃はツイッターだのネットだのいろんな方法で英字新聞を集めようとしたのだけれど、全然集まら

なくて苦心しました。私たちが苦労しているので、買って送ってくれた人もいるくらい。

でも今では大学やホテル、企業、その他いろいろな方々からいろいろな国のいろいろなサイズの新聞を

送っていただいています。

そういえば今日初めてタイの新聞を見ました。アジアの新聞というのは色が賑やかです。

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こうして仕分けして置いて、これからくる大量注文に備えます。

みんな手際がよくて3時間で終了。

この先1週間のうちに、みんなに身の回りのモノを入れる新聞バッグを作ってもらいます。

出来上がってくるのが楽しみ!!

 

家に登ってくる道路もつるつる。

冷えてます。