3月11日が近くなったからだけではない、と思うのですが(その理由もありだとは思うけど)、昨年、
ノベルティ商品として、東北新聞バッグを採用頂いた高知銀行さんが第2弾として、今年も新聞バッグを
使ってくださることになりました。
その他にも別の企業様より1年間をかけて納品するという大量の注文を頂き、初めて仙台パルコでも
使っていただくことになり、あれもこれもでなんだか頭がパンクしそうな今日この頃。
みんなで考えた新しいバッグの作り方を、南三陸部隊に伝授するために今日は久しぶりに南三陸へ。
有難いことに行き帰りの運転は、今日の講師のあやさんがやってくれるそうです。せっかく南三陸へ
行くのだから、と幼稚園から戻ったばかりの孫も一緒です。
久しぶりの南三陸。
瓦礫が片付いて、家の土台の石などもなくなって、広々というんじゃなくて、道の両脇に高い盛り土の台地がいくつもいくつもあって、盛り土台地の間の道を縫うような、なにやら妙な感じです。狭い、というより大きな盛り土台地に遮られて見通しがきかないというのが、なんとも圧迫感がある。
新しい町つくりと言いますが、どんな町を作ろうとしているのだか、いやあ、実になんとも想像がつかない。
久しぶりに訪れる仮設住宅。バタバタしていて気づかなかったのですが、行ってみればもう若芽の仕事が始まってました。
ワカメ仕事の合間に作業場から仮設集会所まで戻ってもらって、講習開始。
「ワカメ始まったからあんまりできないよ」と言いながらも新商品に挑戦してくれてます。
集会所の壁にはここを訪れた人のたくさんの言葉やサインが。
そしてこんなものも。
新聞バッグを折らないときに作る海の産物たわし。メカブたわしとかホタテたわしとかあって、かわいらしい
たわしたちです。
夕方までかかって講習終了。
いつものようにワカメだの茎ワカメだのメカブだのマダラだのたくさんのオカズをお土産に頂きました。
ちなみに茎ワカメは、(塩だったら塩抜きして)、さっとお湯をくぐらせて緑色になったら、少し水にさらして
細く切って人参や生姜を混ぜて、めんつゆに漬けておくとおいしく食べられます。
それからメカブは細かく叩く。ざっくり切って鍋に入れる。茎ワカメ同様にしてめんつゆに漬ける。
どれもこれも実においしいです。
そして仮設住宅周りの40軒用の高台移転の用地。
凄いじゃないですか。
鬱蒼としていた森が見事になくなっていました。
これ、急な坂を下っていくとすぐに海なのです。とても近くに海があるとは思えない光景。
南三陸は行くたびに急激に変わって行きます。