クリスマスの終わり。

明日からお正月前の休みだからか、今日は心なしか道の駅のお客さんが少ないです。

そして寒い。久しぶりに「冬!」という感じで寒いです。風も強い。

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きのうまでは春間近か?、というくらいに暖かくて、普段の年なら1月に入って田んぼにおりるはずの白鳥が

田んぼの中でコウコウカアカアと騒々しく啼き交わしながら落穂を食べました。あんまり暖かいので、これから

寒くなるんじゃなくて、春が来ると勘違いして北へ帰る準備してるんじゃないのかしら。

 

道の駅でお餅出荷の後、年末のご挨拶に鳴子温泉の喫茶、たまご屋さんへ。

ここにお勤めの新聞バッグインストラクターのあやさんは今日はお休み。ゆっくりとオーナーの宮本さんと

おしゃべり。

ここたまご屋さんの窓際や壁周り、しみじみ見てみると、とても素敵というかあまり手に入りにくい本や絵本や

雑貨が雑多に並んでいるように見えて、実はよく選ばれたものが並んでいて、質の高い「ユタカさ」を感じます。

写真取り損ねた。

「よーく見ると、この壁とか窓際とか素敵ですねえ。凄くユタカな感じがする」

という私の声に、宮本氏が「実はこれ、シームズのデザインを元にしてみた」と・・。

そうなんだ。アメリカの椅子のデザインで有名なシームズの部屋を参考にしたんだ。素敵なはずだ。

 

ビートルズのイマジンを聴きながら、宮本さんに淹れてもらった抹茶ラテと手作りの苺のタルトを頂きました。

今年は大変お世話になりました。来年もよろしく。

 

夜は7時から古川の吉野作造記念館で、来月のアメリカの大学生のホームステイの説明会。

こういう場所に来ると、普段は接点のないこの町の方々が、外国人の大学生を受け入れるために熱心に

心を配ろうとなさっているのが感じられて、また新たな世界を見たような気がします。

ここでも担当の観光公社の鈴木氏が参集のみなさんに、[屋根」の宣伝をする機会を作ってくださいました。

アメリカの学生のホームステイはやったことないので、ぶっつけ本番でなんとかなるでしょう。

日本の東北の宮城の暮らしを楽しんでもらいます。

 

帰宅してパソコンを開いたら、次男のFBにマイケルジャクソンの「HEAL THE WAORLD」の歌詞が・・。

CD買おうかしら、と思っていたからほんと有難い。

HEAL THE WORLD。 There’s A Place in your huart・・。

聴いていると、胸があったかくなります。

ビートルズ聴いてマイケルジャクソン聴いて、冬至&クリスマスが終わりました。

明日から正月の用意に向かってGO! 梅の花が咲いちゃったんですって。えらいことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2015年のクリスマス

朝一で、夜勤の勤務を終えたフリースクールのチバ君が来宅。

彼はこの間も来てくれたばかり。その時にはうちの家族それぞれにたくさんのプレゼントを持って現れて、

今日は、自分がお世話になった方へ「屋根」のチケットを贈りたい、と来てくれたのでした。

 

彼と知り合って10年余り。最初は「仕事がしたい」とフリースクールの紹介で私が花を作る農場に来てくれました。

引きこもって16年。そこから脱却するためにフリースクールに通うようになり、もう一歩踏み出そうとうちに来て

くれたのでしたが、その頃我が農場には13年間の引きこもった後、2歩も3歩も踏み出しかけているサトー君

がいました。二人分アルバイト料を出すのはとても無理。そう言ったらお金は要らない。草とりをします、とほぼ

1年間くらい5反分からある広い畑の草とりをしてくれました。

 

サトー君が仕事に就くといって来なくなってから、千葉君がパンジーやビオラなどの苗の植え替えから土作りから

畑を耕すことまでなんでもやってくれました。うちの農場で花作りの仕事をしながら介護の資格をとって、今は

フリースクールのデイサービス部門で介護の仕事をしています。

 

気持ちが優しいチバ君は、よき理解者だった夫を信頼してくれて、夫が亡くなった後も命日やクリスマスには毎年

足を運んでくれます。釣りが好きだった夫が最後に大震災後の南三陸の海に魚を釣りに行った時には、弱った夫

の身体を心配して、夕陽が落ちるまで戸倉の波止で夫に付き合ってくれました。釣り果はたった1匹だったけど。

夫はチバ君に感謝して、亡くなるまで「楽しかった」と言っていました。

 

チバ君がお世話になっているフリースクールのスタッフの方が、大の「北の国から」のファンで倉本聰のファンで

北海道大好きで、富良野塾を受験しようとしたところが風邪を引いて行けなかったとのこと。だから「屋根」

のチケットをプレゼントをしたらどんなに喜ぶだろう、という彼のサプライズプレゼントの企画で、「絶対言ったら

ダメですよ」と言われたから内緒にしてたけど、もうイヴは終わったから解禁でしょ。

 

午後からは同じフリースクールのワークメンバーにうちのお掃除に来てもらいました。

引率スタッフが2名と施設育ちのB子ちゃん。B子ちゃんは先日の加工場のお掃除の時も来てくれたけど、明るくて

骨組みの太いしっかりとした身体つきのかわいい女の子。よーく働いてくれるのでほんとに助かります。

私のような老人家庭では。

3時のおやつは毎日あずきを煮てお餅を搗いている私にはお手のものの、餅入りのぜんざい。

あったかーい、とみんな笑顔で大好評。よかった、よかった。

 

夜は大クリスマス会。といっても家族と黒田さんと由美さんが来てくれるだけですが、古川の用足しから大急ぎで

帰って、餅を搗きながら小豆を煮ながら、クリスマスのケーキも食べるという大忙しのクリスマスなのです。

私もプレゼントもらったよ。孫君からかわいいカップを。

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クリスマスツリーの傍でプレゼントの交換会。

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嬉しいねえ、千葉のおじちゃん、おばちゃんから贈られたプレゼント、今から空けまーす。

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後、寝なきゃもらえないのはサンタからのプレゼントということで、孫は早寝。私は餅搗き三昧。

大忙しだったけれど、今年のクリスマスもなんとか終了しました。

 

今日聞いたふたつの言葉が胸に残ります。

弟妹一緒に施設で育ったB子ちゃんが、帰り際に残した「普通の家のクリスマスってどんなの?

普通の家のお正月ってなにするの?」

そしてスタッフのきゅーちゃんが言った「今は社会が子供を育てないんですよ」

きゅーちゃんは6ヶ月の赤ちゃんのお父さん。かわいくてたまらないそうです。

 

年が明けたら、また年寄りを助けに来てもらいます。