昨日から東京築地の聖路加国際ガーデンに来ています。
高知県四万十の四万十新聞バッグ作りの本拠地であるNPORIVER主催のシンポジュウム「ナニガユタカナ
コトナノカ」に参加しました。
参加者は「ナニガユタカナコトナノカ」について対談をなさるデザイナーの梅原真氏、四万十町久礼のお魚屋さん
田中さんを始めとしていつもお会いする㈱四万十ドラマの方々、橋本大二郎氏、糸井重里氏、など
四万十ドラマと交流をお持ちのさまざまな業種、さまざまなお仕事の方々、総勢100名。
聖路加ガーデン47階にあるレストランルークの会場は100人の熱気に溢れて、 知っている人も知らない人も
見分けがつかない盛況ですが、梅原さんと田中さんの対談は、学ぶところの多い気持ちが元気なれる楽しい
お話でした。
シンポジューム後は知らない同士が紹介し合ったり名刺を交換したりの交流会。
が、60歳を過ぎて俄か餅屋になった元サラリーマン家庭の主婦である私には、未知の人との短時間での
交流はちょっと荷が重く片隅の椅子で、ウーロン茶のコップを手に根が生えたように座りきり。
おかげで私と同様お隣に椅子に座られた、建築設計のお仕事をなさるナイキさんとお知り合いになりました。
ナイキさんは黒田さんや私とも知り合いの新聞バッグインストラクタータカムラさんと仲良しのお友達だそうで
こうして思いがけないときに、人と人が出会うご縁の不思議を感じます。
夜10時を過ぎての散会なので、会場に隣接する銀座クレストンホテルに宿をとりました。部屋は36階。
高いところが苦手で都庁の上のレストランにさえ入りたくない私にとって、「地震よ来るな」と祈る一夜。
朝カーテンを開くとこの眺望。
いい天気です。
この高層ビルのひとつひとつの窓に人の暮らしがあるんだねー、と思うと、気が遠くなる思い。
昨夜ナイキさんと語り合った住宅建設の話が思い出されます。
「新築志向というのはもういいんじゃないですかねえ。都会も田舎も空き屋だらけになりつつ今、空き屋がいっぱい
ではスラム化するし物騒だし、家を新築して多額のローン抱えて苦労しても最後は住めなくなって空き屋を
増やすではなんとも割りに合わない話だし。これからは少ないお金で古い住宅を素敵に作りなおすみたいな
方向を考える時期じゃないかと思うのですが」
私の無責任で勝手な意見に
「中古にお金をかけるならもうちょっとお金を足して新築に、と思われる方のほうがまだ多いんですよね」
とナイキさんは答えてくれました。
今日は大震災後がらお世話になっている、恵比寿のギャラリーまあるさんのところに伺うつもりです。
それから我孫子の叔母のところへ。
それにしてもこの聖路加病院周辺、その昔、息子が手術入院して通っていた頃とはすっかり変わって
しまって、私はここを毎日通っていたのだろうか、と狐につままれたよう。
ホテルの36階に泊まるなんてもう2度とはないことだと思うけど、思うところの多い楽しい2日間でした。
そうだ、昨日聖路加に来る前に、埼玉のハンズオンの吉田さんと丸の内のキッテで待ち合わせをしました。
キッテってなんなの?と思ったら丸の内の東京中央郵便局が改装されてKITTEというお洒落で楽しめる
場所に変わってました。
特筆すべきは、2階3階が東大の博物館になっていること。
天下の東大の収集品のミュージアム。それは楽しみだと張り切って行ったらお休みでした。
また行こう!