もう週末です。あッという間に1週間が過ぎてしまう。
夫はいないのですが、いないからと、しみじみいない状況を考えている間もなく時が過ぎます。
週末は出荷するお餅がウイークデイよりぐんと増えます。
これまで二人でやっていた仕事を一人でやるには、早く起きるか工夫をするか。
クロダさんも「手伝いますよー」と言ってくれるし、娘もうちにいる花担当もお餅を手伝ってくれて
います。
でも夫からは「手伝ってもらってはいけない。手伝いには責任が伴わない。お金を払って仕事
としてやってもらわなければいけない」と常々言われてました。
朝、5時半には起きて、限られた部分だけ手伝ってもらって、後は全部自分でやりますが、これが
だんだん深みにはまる、というか前にはやらなかったことまでやってしまう。
夫が生きている時には今作っているよりもっと少ない数を、もっと遅い時間までかかって作って
「ダメだ。明日からはもっと早くやろう」とか毎日のように後悔していたのが、今は「えッ、まだこんな時間」
というくらい早くに出来あがってしまう。
その替わり、朝から頭の中は、あれしてこれしてと段取り考えて、「頭の体操」状態。これまで1時間で2個
やっていたことを3個も4個も一度にやってしまって、早く仕事を終えようとがんばります。
いいんだか悪いんだか。
なんのためにがんばっているのかよく解からないんですが、これが頭の老化防止、ボケ防止になっている
だろうことは実感しています。
もし私が前に住んでいたような都会の住宅地で暮らしていたら。 誰かと話したいなあ、と思って友人に電話をして、相手に用事があったりしたら、もう電話をかけにくく
なって、一人でお線香ばかりあげているかもしれません。子供のところには行きたくないし、町に買い物
に出ても、楽しくもなんともないと思う。
だから忙しく日が過ぎていくことは、ありがたいことです。
明日は日曜日。今日土曜日よりももっと忙しい。
休んでも減らしてもいいんだけどなあ、とは思うものの、直売所に行って、お客さんとお話ししたりすると
休むのも減らすのもタイミングが難しい。
夫が生きている時、抗がん剤治療をした後のしんどそうな様子を見ながら、「やらなくてもいいんだよ。
私がやってもいいんだよ。休めば?」とよく言っていたけれど、、その都度、ちょっと気を引かれる様子を
見せながらも、結局「休まなくていいよ。ちょっとの時間だから。オレが搗くわけじゃないんだから」
とお餅つきを休まなかったことを思い出します。
身体の動きを留めることもそうだけど、まあ、頭のほうも体操しないよりもしたほうがいい。
なにせ、物忘れが激しいので。
さて、まだ午後も早いけど、今から餡子をふた鍋煮ます。それから餅を搗きます。
なんかわからんけれど、がんばろう。