放射能の検査

今日の天気予報は雨。

でも午前中は降りそうにないので、出荷仕事が終わった後、大急ぎで畑に行って一生懸命に花を切ったら
午後も全然降らなくて、得したような損したような1日でした。

当地で言うヤロッコハチマキ(夏ハゼの実)が黒く色づいてきました。生食でも食べられるけどジャムに
するとブルーベリーよりもコクがあっておいしいです。
例年採ったら生のままだったり、ジャムにしたりして道の駅で販売するのですが、去年からは放射能の
検査をしなければ売れないんですよねえ。

栗もそう。

今年はもう栗が出てきてもいい時期なのに、全然出てきません。
私はもう今年はやめました。栗の実なりはよくないし、放射能検査は受けなければならないし、なんか
勢いをそがれるというのか、もういいかなあ、と思っちゃう。

クルミの実がバケツいっぱいあります。外側を腐らせてタネをとるのですが、これって果肉の中だから
検査しなくていいのかなあ。

埼玉のくるくるネットさんのところでおまつりがあるので、商品送ってください、と連絡をいただきました。
くるくるネットさんは大震災後からずーっと長い間、沿岸被災地に出かけていっては応援活動をなさっている
東北応援隊でもあります。お知り合いになってからこうしてイベントをする度に声をかけて頂くので感謝
しています。

くるくるネットさんからの要請は商品と放射能検査の証明書。
私が送れるのはお餅とアラレくらいだけど、この放射能検査の証明書というのが、何を検査したらいいんだろう。

餅米だったら去年のだからねえ。セシウムの検査はお米ができた時点で終わっているけど、でもお餅やアラレ
にしちゃったらその形で計測の必要があるんでしょう?
というふうに考えるとどうしたらいいのかわからなくなります。そしてやっぱり勢いが削がれて、グズグズ考え
ているうちに、もういいかなあ、と思っちゃう。

今日よっちゃんと電話で話した時に、午後よっちゃんちに会社勤めを辞めて東北の復興や発展のために何かをやろうとしている人がいる、と以前聞いたことがあるご当人がみえると聞きました。
身近にできる放射能の検査を始められるそうです。
今度お話しを聞いてみよう。
今道の駅以外でだったら1検体2万円近くかかる検査料が1000円とか2000円とかでできるそうな。
それだったら片端から検査を受けて、検査表をくっつけて胸張って販売したいなあ、と思います。

 

昨年3月の大震災後、水が出なくなって隣の集落の湧水まで家族みんなで貰い水に行きました。
その時雪が降っていて、家を出る前から雪を直接被るな。帽子を被れ、手袋しろとうるさく言う娘に私は苛立って
半ば喧嘩のようになりました。
こんなことになるなんて。娘が正しかったんだなあ、と今思います。