私が出荷している道の駅では、出荷組合の全員が売上から少しお金を出し合って、
沿岸部から近隣の町に避難してきている方たちに支援をすることになった。
支援の形はいろいろある。お花見をして楽しんでもらったり、一緒にお仕事をしたり、
アルバイトをしていただいたり。明日、どういう支援をするか、という会議がある。
今私が考えているのは、地元の新聞「大崎タイムズ」の支え合いというコーナーにある
支援物資のことだ。初めのうちは紙面の半分以下くらいだったのが、今はほぼ紙面一面
分くらい今避難所で必要とされているものが書かれている。避難している方々が生活を
始められたのだ、とその必要品目から読みとれる。
その中でたくさんのブラジャーが欲しいと書かれているのが目にとまった。
多数だから支援物資に書くことができたけど、個人では言いにくかっただろう、と思う。
男の人には解らないだろうが、ブラジャーというのは女の人にとって無いでは済まされ
ないものだ。婦人用の下着売り場などで見るブラジャーは、お洒落な洋服の一部の
ように見えるが、実際には生理学的にみれば、ブラジャーで胸を固定しなかったら
安定が悪い、動きづらい、歩きづらい、 肩がこる。それにこれからの季節、着るものが
薄物になれば、堂々と歩きづらくなるだろう。女の人にとってこんな大事なものが
大量に不足しているなんて気の毒だ。こういうものこそ組織で支援するのが一番よい
のではないかしら。何故ならブラジャーは一個人一サイズだから。そしてどんなに
支援したくても自分の下着は、あげにくい。
私が時折りボランティアに行く介護支援センター「ひとあかり」では、気仙沼の大島の
女の人たちに、水がやっと出るようになったからお風呂と洗面台をプレゼントしたいと
策を練っている。題して「きれいきれいプロジェクト」。
ならば私も題して「ブラブラ作戦」。明日私は会議に出られないけれど、私の提案
「ブラブラ作戦」が会議決定することを祈りたい。 山の手S記