ラベンダーのはなし

昔昔ハーブ園経営に憧れたことがあります。

経営というほど具体的希望を持っていたわけではないけれど、転勤の多い生活の中で畠や庭が

身近にあれば花を作っていた私は、歳をとったら広ーい田舎に住んで、好きなハーブをいっぱい

植えて、お客さんに見てもらうというのをやってみたいなー、とは思ってました。

そんな憧れから趣味の山歩きの途上で、ハーブ園があれば立ち寄って見てました。茨城、栃木、

福島、宮城など小さいところ、大きいところと立ち寄ってみて、1等気に入ったのが宮城県の大河原町

にあった小さいハーブ園。これなら私にもやれるかもしれないと思えるくらいコンパクトでハーブの種類が

いっぱいあって、特に圧巻だったのがラベンダーでした。ラベンダーはハーブ園のみならず、道路にまで

溢れ出て、街の道路沿いの花壇、役所回りなどにしっかり根を張った立派なラベンダーが溢れんばかりに

咲いていました。

大河原町=ラベンダーという構図がしっかり頭の中に根付き、花で町起こしができるんだ、と思ったのは

この時がはじめてです。

 

時が過ぎて私も歳を重ね、広い広ーい野や山があるこの町に移住してきた時に、作ったけれど花がない

河川公園や道路の花壇を見て、思い出すのは大河原町のラベンダーでした。ここにラベンダーがあったら

きれいだろうな、と。

でもこの時大河原町のハーブ園は閉園になっていていました。、私が楽しんだ町のラベンダーも役所の

管理に変わり、そのうちに消えてしまいました。

 

一昨年、偶然のことから知り合った美里町の元先生であるOさんから、「ラベンダーでポプリを作っているの

よ。退職した先生のグループでラベンダーを増やして町にいっぱい植えるの」という話を聞き、私も分けて

もらうことにしました。

そのラベンダーが2年がかりで400本分けて頂けることになって、今日、ラベンダーの苗をを穂差しから

育てられた南郷町のWさんが打ち合わせのために道の駅まで出向いてくれました。奥様もご一緒です。

お話を聞くと元建築士の方で、退職後独学でラベンダーを栽培されてきて、詳しいこと詳しいこと、驚き

ました。こんなにラベンダー他ハーブに詳しい方にお会いするのは初めてです。

 

2種類400本のラベンダーは出荷組合の希望者に購入してもらうのと、道の駅で植えるのとに利用します。

これほど詳しい方に指導して頂いて、道の駅の花壇に植えたなら、2年後には立派に花を咲かせてお客

さまに喜んで頂けるのではないかと思います。

Yさんに指導して頂いて生産者のラベンダーも立派に育ったら、きっと町のあちこちでラベンダーが見られる

ようになるのではないかと楽しみです。

 

「宮城をラベンダーでいっぱいにしたい。それは夢ではない」と言われるYさんは78歳。

また私よりも年長の先達を見つけました。先日美里町に3500本の苗を植えられたそうです。

とてもお元気で、100歳でお一人暮らしのお母さんのお世話をし、病後の奥様のお世話をしながら、

ラベンダー栽培をやってらっしゃるとのこと。

にこにこして「毎日が楽しい!」とおっしゃるのが印象的でした。

78歳になっても、毎日が楽しい、と言えるように生きたいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新聞バッグワークショップin秋保温泉

田舎郡東北村×秋保温泉岩沼屋×海の手山の手ネットワークの合同企画、

「新聞バッグワークショップIN秋保」の第1回目、参加のため午前3時半起床。

お彼岸の中日でもあるので、お餅の仕事はおろそかにはできません。

昨夜のうちから準備万端整え、早寝をして「さて」と仕事場に立ったところで、なんとお米を洗って

ないのに気づいて呆然。絶体絶命!

ありったけの知恵を振り絞って、工夫に工夫を重ねて予定通りのお餅を搗きあげ、道の駅に出荷をして

戻って黒田さんと合流し、9時、高速サービスエリアETC出入り口に到着。

今日の参加をお願いした孫のピアノの先生が待っててくれました。

 

初めての企画で参加者が集まらずだいぶ苦心しましたが、無事開催の運びとなってほんとよかった。

何事も初めの一歩はなかなか大変。でもここからが始まりです。

今回の企画にご尽力くださった秋保温泉の岩沼屋さんは創業寛永2年といいますから、300年の歴史が

ある老舗旅館。磨き抜かれたマホガニー色の床が美しいクラシックで落ち着いた雰囲気の旅館です。

1階奥のラウンジを今日の会場にしていただきました。

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こんなところでやらせて頂いていいのか、と思うくらい素敵で立派。

今日のお客様が揃ったところで、東北村のお話、岩沼屋さんのお話、海山ネットワークのご紹介をして、

新聞バッグ作りに入ります。

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新聞バッグ作りをしている横で、香り高いコーヒーを煎れてくださる、40年の歴史を誇る仙台定禅寺通りの

老舗コーヒー店カスタムのご主人。

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誰かに似てませんか?

そう、サンタさんみたい。クリスマスにはリアルサンタになられるそうです。

どうでしょう。こんなに素敵にできました。新聞はニューヨークタイムズのちょっと縦長変形を使って

みました。黒田さんオリジナルデザインです。

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「私は不器用だから作りたくないわ」と新聞バッグ作りには消極的だったピアノの先生のバッグも

ちゃんとできあがって、はい、みんなで記念撮影です。

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コーヒーを飲んで新聞バッグも出来上がってホッとしたところで、今日のメインプログラムである昼食タイム。

ダイニングルームへ案内して頂きました。

そして料理長が腕を振るわれたというお昼ご飯の超豪華なこと。驚きましたー!

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食事が終わって、思い思いにお風呂に入って、東北村からのお土産をお渡しして今日の催しは終了

しました。

楽しかったし、美味しかったし、いい雰囲気でした。

お客様に楽しんでいただけたら、ほんとに嬉しいです。

第2回目も企画します。

またたくさんの方に来ていただけますように、よろしくお願い致します。

ありがとうございました!