詳しいことは解らないけど、たぶんイスラエルのオリンピック選手団の何かのお仕事で、ノアさんが日本に
戻って来ました。といっても本当はイスラエル国籍なのだから日本に来たというべきか。
春に栄養士の資格をとって東京の食糧学院を卒業した時に、「イスラエルに戻る前に新聞バッグのインストラクター
になりたいからそちらへ行ってもいいですか?」と問い合わせがあったのに、私は倉本聰作の「屋根」公演で
目いっぱいでノアさんの頼みを受けることができませんでした。
「だったら5月にオリンピックのお仕事で日本に行くからその時に」と言われたのに、5月はゴールデンウイークの
10連休で来る日も来る日も餅ばかり搗いてヘトヘトで、またもノアさんの希望を叶えられなかった。
何日か前、そうだ5月だ、とはッと思い出して、メールをしたらなんと10日も前から日本に来ていて、もうすぐ
出国とのこと。ほんと、間に合わない私。頭が働かない私。がっかりです。
日本人で、50代も半ばで、イスラエル人のご主人と死別した後、イスラエルに於いての食事の改善を目指して
栄養士を志すなんて女性は滅多にいないと思うのに、さらに帰国後は、オリンピック選手団のアシストをする仕事を
獲得し、この2年ほどはオリンピック関係で世界を廻っているという行動力。
一昨年とその前年、うちに来て泊ってくれた時にノアさんと話して強い印象を受けたのは、勉強や暮らし方に向き合
う姿勢が稀に見るくらいストイックであること。
学校では若い同級生に混じっての勉強の日々。東京で借りたマンションの1室では授業に追いつくために1日
何時間もも勉強漬けだと聞いて、よければお友達になったら、と紹介したフリー刺繍家の天野先生とそのご主人と
親しくなって、時々家を訪ねたり食事を一緒にしたりしてると聞いて喜んでました。
今回の来日、日本のオリンピック関係者との通訳の役目が大きいようで、東京まで会いに行くわ、という私に
「スケジュールが調整できなくて時間がとれない。ごめんなさい。今日は森さんと一緒でした。いい方ですね。
オリンピックを成功させて東北や熊本を元気にしたい、と仰っていましたよ」
オリンピックの森会長。いろいろあるからなあ、うーーん・・・。
それともうひとつのノアさんの特徴は優しいところ。
克己心が強くて行動力があり心優しいノアさんは、きっとイスラエルと日本のために力を尽くして良いお仕事を
されるのだと思う。
時が来たらどこかで会いたいな。ノアさん、またね。世界のどこかで怪我しないよう気を付けて。
深夜です。どおーーっと雨が降ってきた。
今回の来日も日本のオリンピック関係者との通訳の役目が大きいようで、東京まで会いに行くわ、という私に
時間がとれない。ごめんなさい、
ごめんなさい、と電話がありました。