川渡温泉へ

給湯器が直らないので温泉通いはまだ続いています。

入湯代金1000円、700円と入ったけれど、今日は時間が遅くなったので夜11時まで開いてる川渡温泉の藤島旅館へ。ここは以前と変わらなければ200円。

暫らく来なかったので変わったかなあ、と思っていたけどやっぱり200円だった。

旅館なんですが、ものものしい、いかにもの旅館という感じの玄関口ではないので、ガラガラガラッと引き戸を開けて「こんばんわー」と声をかけると奥から200円を受け取りに出てきてくれます。

前は猫がいたな。親猫も仔猫もいました。仔猫は里子に行きました。                        外は大庭園ですが、やっぱり猫の姿を見かけます。

1000円700円の旅館、ホテルの日帰り入浴と違うのは、脱衣場に入った時から始まります。

1000円700円のほうは他のお客さんに声をかけにくいけど、ここは脱衣場に入った時から旅館のお客さん、湯治客、外から入りに来る人、お構いなく「こんばんわー」。

これは女湯だけなのかしら。男の人が誰彼構わず「こんばんわー」と挨拶するとは考えにくいので、女の人
だけかもしれない。

浴場に入る時も同じでみなさん、「こんばんわー」と挨拶しながら入って来られます。

入浴代が安いので、家にお風呂があっても毎日入りにくる方が多いようです。私がこの近所に住んでいるとしたら、家にお風呂があってもやっぱり来るなあ。広いし源泉かけ流しのお湯は使い放題だし、疲れはとれるし、あったまる。お風呂の掃除もしなくていいなんて最高じゃないですか。

12時間違いで亡くなった私の両親を夫と二人で介護している時、精魂尽き果ててお風呂に入るエネルギーもなくて、よくこの温泉に来てお湯に浸かって涙をこぼしていました。有難いお湯です。

 

浴場を出て行く時は「お先します。おやすみなさい」と言ってみなさん出て行かれます。

脱衣場で一人一人の挨拶に困ったような様子を見せているのは、よく見ると外国の女性の方でした。
「お先します」と言われてもなんと返事をしていいのか困っちゃうでしょう。

脱衣場を出て休憩の椅子でもう一度顔が合うと、恥ずかしそうに小さく笑って「おやすみなさい」と言って
くれました。こんな時気持ちもほっこり暖かくなります。

外はキンキンに冷えていてマイナス3度。

眠らないように滑らないように慎重に運転して帰って、それからお餅をつきます。
普通では考えられないヘンな生活をしています。