りんごを買いに。

1年に1度、新聞紙を送ってくださる相手方にお礼を贈ることにしています。

古い新聞紙を溜めて贈って頂いているので、お礼はこの土地の生産物がいいかなと・・。
そんなことで、昨年は直売所の優秀な若手農業者ゆーじ君の甘ーい玉蜀黍だったけど、
今年の夏は雨続きで玉蜀黍とタイミングが合わず、りんごを送ることにしました。

わが町岩出山の林檎は少し時期が過ぎたので、一関に本宅がある千代さんの案内で
岩手県藤沢市りんごの園へ。
東北に住んでみると、りんごの産地は有名な青森だけではなく、青森から福島まで
さまざまな土地で栽培されていることがわかります。

岩手県はとてもとても大きくて山や緑が実に美しいところだけれど、昔西のほうから
逃れてきキリシタンが隠れ住んだという藤沢は、山また山また山。
岩出山では保存住居以外にはほとんど見られなくなった茅葺屋根の人家が、軒先に洗濯物
が干されて、そこここに見られます。

目的はりんご園だけれど、ついでに以前から行きたかった藤沢町の大籠キリシタン殉教公園に。
キリシタン殉教公園は江戸時代のキリスト教の布教とキリスト教を信じるキリシタンの殉教の
歴史を伝えるために作られた公園、というくらいが私の知る範囲だったのだけれど、
その地に刻まれた傷ましい歴史を忘れさせるような美しい公園でした。

300人以上の殉教者を悼みながら登る300段の階段の先には真っ青な空。

敬虔なクリスチャンである、花の山の登山家、田中澄江氏、作家の加賀乙彦、遠藤周作氏の
碑が建てられています。

階段を登り上がったところにあるカリヨン。

そして今日の目的、船越保武氏の彫刻が置かれたクルス館に到着しました。
が、休館日だった。残念、船越氏の像は見られません。

それにしても待っててくれたようなこの青空。

キリシタン殉教教会。

こんな山の中にりんごの木があるの?というような山の奥まったところにある大きなりんご園。

10種類ほどのりんごを全部味見してみて、味がわからなくなり基本に戻ってコンテナで購入
したのは来年まで保存がきくという「ふじ」。
りんごは寒いところに置けば来年まで充分保存できるそうです。

藤沢から一関に向かい、一関のコーヒー屋さんで休憩、日暮れて岩出山に戻りました。

これから新聞紙のお礼状を書き、コンテナりんごを段ボールに詰め替えて、7年間
近くも新聞紙を送り続けてくださる青山学院大学、その他に送ります。
喜んでいただければいいな。

 

 

 

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