いよいよ本格的紅葉シーズン。道の駅のお客様もギュウギュウ。鳴子はまだだ
が新聞で見ると栗駒山の頂上から中腹にかけてはナナカマドやブナが鮮やかな
赤や黄色に染まっている。全くもって東北の山独特の全山見事な紅葉。
ようやく忙しさが極まる3連休が終わった。この3連休支援のため宮城に来てい
たD社長も帰られた。
土曜、日曜の仙台に於いてのパナソニックさんのお仕事では、私たち山の手メン
バーの頭数では足りなくなり、海の手さんのSさん、A君に販売をお願いした。これ
までほとんどの海山ネットの出店の時には山の手主導でお手伝いをしてもらって
きたが、今回はこれだけ時間が経ったことでもあり、南三陸のSさんには南三陸
の海の産物を自分で仕入れて販売してもらう形に変えた。私たちが住む大崎
から最も近い登米市の仮設に住むA君は一度も販売をしたことがないニューフェ
イス。山の手メンバー事務局のKに二人お揃いのエプロンをつけてもらい、新聞
バッグや布小物などを担当するKと一緒に販売に立った。
結果は、SさんA君組は私たち山の手組の倍くらいの売り上げ高。
なーんだ! こんなにやれるんじゃない。
当のSさんは「自分たちの産物を売ってもらうのと、自分で売るのとは全然違う
ことがわかった」A君もそれなりに頑張ってたよー、という山の手Kの感想です。
そうなんですよ。ほんとにわかってもらってよかったし、次の石巻ではもっと張り
切って南三陸の産物で利益を上げようと思ってくれるかもしれない。
ちょっとした時間でいろいろな工夫を凝らして、わかめやふのりや乾物などの
海の産品をこれだけ販売できるSさんに、どこかから運搬できる中古車の一台
でも寄付があればS商事ができるのではないかと思うのですが….。
昨夜はD社長と夕食を共にしながらお話する機会があった。都会のバリバリ
の実業家であるDさんの東北の復興を支援しようとしてくださる形と受け止める
被災地側の人々の間では、ズレが生じるということが身に染みた。正直、被災
地側では家、仕事、将来の展望とないない尽くしの異常事態の中で困り果てて
いるのが現状だけれど、被災地以外の場所での平常時での経済感覚とスピー
ド感覚での復興支援には心が付いていかないのだ。異常時ではなく、平常時で
さえ、普段の暮らしぶりが水と油ほどに全く違い、暮らしの中で大切にしている
ことがこれもまた全く違うのだから。
ひとつ、よっちゃん農場のよっちゃんの話がとてもよかった。第一次産業を大切
しよう。そこを中心にして先を考えていこう。私も異常事態に気をとられて足元
を見落とすところだった。
いよいよ新聞バッグコンクールも間近。海の手新聞バッグの作り手にエールを
送ります。がんばりましょう!海の手山の手新聞バッグ!!
「第一次産業を大切にしよう。そこを中心にして先を考えていこう。」
賛成です。僕たちにしか出来ないことがあるはずです。