昨日、今日、毎朝包丁で切るお餅が柔らか過ぎて切りづらく、餅搗き担当の夫
に「なんでこんなに柔らかいんだろう」と尋ねたら、「新米だからだよ」と答えが
返って来ました。市街地育ちで農業のことは何も知らず農村に住み始めた私は
新米については「ご飯を炊く時、水を少なめに」くらいしか知らず、ここに来て初
めてお米の検査というのは水分まで量るんだ、ということを知りました。
周りの人たちはみんなお米を作る人ばかりですが、お米というのは作るのも売
るのもいろいろ規則が多いみたいだなあ、と日々思っています。
海山ネットメンバーの生業は、よっちゃん農場、梅農場、そして私はお餅屋と花
の生産です。もう一人いますが事務局です。よっちゃん農場ではよっちゃんなん
ばんとその主体をなす、なんばん(唐辛子)や他の野菜に米。梅農場は7、8千
本の梅の大木に実る梅で作る梅干しやその他の製品、漬物、そして広大な畑
で栽培される枝豆です。私は小さいお餅屋、花は今はパンジー、ビオラがちらほ
ら咲き始めハボタンが育っています。
近頃海の手山の手の活動もいろいろとあって忙しくなってきましたが、メンバー
は季節を追いかけながらの生業との時間調整にけっこう四苦八苦することが
多く、稲刈りの頃のよっちゃんは相当疲れていました。
前回のミーティングの時は開口一番「コンバインが壊れたあ!」
ええッ、聞いている私たちも一緒に困惑します。稲刈りの時期に稲刈り機械の
コンバインが壊れたらえらいことです。
でもさすがよっちゃん、稲刈りをお父さんと奥さんのみっちゃんと一緒に終えた
ようで、南三陸のHさん、女川のSさん、その他の方たちから新米が届いたとの
知らせを聞きました。そして梅農場からはみなさんに枝豆が届けられたとのこ
と。「俺は仕事が忙しくて何にもできないけれど、梅農場に仕事に来てもらった
人たちと良いご縁ができたと思っている。これからもずーっと良い縁を繋げる
と思っているし、枝豆ができたら送るよ」
何時だったか梅農場の3代目、Sさんが言っていましたが、ほんとうに日々忙し
い中、よっちゃんもSさんもちゃんと送ったんだなあと感心してます。
よっちゃん、Sさんの想いが詰まった新米、枝豆。放射能のこともあり、どうなる
ことかと不安でしたが、豊作でよかったです。