日にちが過ぎるのが早い。
もう2月も10日を過ぎて、あと2週間もしないうちに滋賀県での新聞バッグワークショップの日が迫ってくる。
新聞バッグを作れないわけではないけれど、人に教えることと作ることは全く違うので、教えることができる
黒田さんや上條さんがいないワークショップは想像できないのです。
ましてや私が教える新聞バッグ講座の図はさらに想像できず、日が過ぎるのが恐ろしい。
なので、土曜日、久しぶりに黒田、上條、私の3人の顔が揃う、新聞バッグ講座では黒田さんの教え方を
しっかり見て、頭にきざむつもりで臨みます。
お客様は、スーツ姿の男性が7人に女性2人。JTBの方々と市の観光課の方々ですが、のりがついては
いけないので上着を脱いでもらっていざ制作にかかって頂きます。
海山ネットワークの始まりから現在に至るまでのおおまかな話をした後なので、短い時間になりましたが、
みなさん、上手に初めての新聞バッグを完成されました。
満開のさくら!
なんと絵になる新聞バッグではないですか。
「楽しい!」
聞こえてきた言葉が印象的。
日頃は大人の生活に紛れて忘れているけれど、こんな小さな工作でも紙を折ったり糊を貼ったりして作れば,
「作るって楽しい」という感覚が甦ります。
肝心の新聞バッグの作り方の教え方は、自分がしゃべるほうに気と時間をとられて、ちゃんと見てられなかった。
再度挑戦の必要あり。
ワークショップが終った後、町にできた新しい喫茶店に行くことにしました。できたのは知っていたけれど、
機会がなくて1度も行ったことがなかった喫茶店。
私が越してきた15年前は、町には喫茶店がひとつもなくて、ちょっと人とお茶っこするにも困っていました。
ところがここ、2、3年でバタバタとカフェラッシュ。ここの町の人が喫茶店を開くというのはあまりないことなので
他所の土地から移り住む人が増えたということなのでしょう。
そしてこの喫茶店も他所の土地の方。岩手から毎日通ってこられるそうです。
店内はしっとりと落ち着いた雰囲気。想像したよりも広くて、実に精度のいい音でジャズが流れています。
サーブしてくださるのは息子さんとそのご両親。
メニューはコーヒーその他の飲み物だけだけれど、「わあ、疲れた、お腹が空いた」と口々に言う私たちに
同情して、たぶん私よりも少しお若いお母様が家族用のパンを焼いて、コーヒーと一緒に出してくれました。
ほんとうに申し訳ない。
コーヒーのみに来て、よそのお宅のパンまで食べてしまうなんて。
必ずどこかで美味しいパンを買って、お返しに来ようと決めて今日の日程は終了。
そして今日日曜日。
昨日突然決まった鳴子、上野野スキー場での雪遊びに黒田さんが行くというので、道の駅へのお餅出荷後、
黒田さんの橇滑りの勇姿を写真に撮ろうと出かけてみました。
岩出山は晴れて青空さへ見えるのに、鳴子に近づくに連れて濡れ雪が吹雪いて荒れ模様。
こんなんで雪で遊んで楽しいのかしらん。
行く気が失せて、喫茶たまご屋さんでしばらく遊んで、「ゆっくり行くのよ。無理しないで」と運転の注意を受け
ながらスキー場へと向かいました。
なんと、横殴りの濡れ雪で視界は白いのだけれど、遊んでいる人はいる!
ひとつだけあるリフトも動いている。 でも黒田さんはいない。
黒田さんを探して、食堂へ。
いました。
たまごやさんのマスター、タケシさんと東京から来たお客さんと一緒に緊張と興奮と疲労が入れ混じった
ような表情の黒田さんが!
胸がいっぱいでおなかもいっぱいなのか、普段だったら平らげてしまうカレーのお皿も半分残ってる。
なんだ、どうした?
「滑ったの?」と訊いたら、「滑りました。ウン十年ぶりで」
「リフト乗ったの?」 「乗りました!」
「で、降りられた?」 「歩こうかと思ってけれどスキーで」
で、この表情なんだ!
はあー、やっぱりスキーって、自転車乗りを覚えたら忘れないのと同じで、何年経っても滑れるんだ!
東京からみえている、今月に入って2度目の鳴子だというお客様は80歳だそう。
ええ~、うらやましい。だったら私も滑れるのかもしれない。
こんなに近くにこんなにゆるーいスキー場があるんだから。
テレマークというスキーしかやったことがない私は、普通のスキーだったらまったくの1年生。
教えてくれる人がいることだし、スキー板も短くなったみたいだし、新たな興味がふつふつと。
でも骨折したら元も子もないので考えどころです。