家を売る。

ピアノの先生のお庭で見ました。

この花何の花? 蔓性ではありません。樹木です。

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このところ休みなしに仕事を続けていたらちょっと疲れてきて、今日、明日、明後日と予定が入っていない

3日間を何もしない日と決めた。朝夜のお餅仕事以外は掃除とかアイロン掛けとか日頃やらねば、と思いつ

つ、伸ばし伸ばしにしてきた仕事をやる日。そして注文に間に合わず、日々プレッシャーがのしかかる新聞

バッグ折りを、ついに「自分でも折ってみようー」と心新たにした日。(長い間折らなかったので全然自信がな

い!)

のつもりだったのだけれど、お昼ごろ、昨夜遅く「家が売れちゃったのよ。だからすごくすごく落ち込んでる」と

電話を

くれた友人から「今からそっちへ寄っていい?」

ということで、売りたい家が売れたのに何故それほど気持ちが落ち込むのか、という話を聞きました。

 

友人81歳。一人で家1軒売るなんてほんとに大変。これまでの人生で家を3軒買って3軒売った私は、家の

売買がどれほどエネルギーを使う大仕事であるかよく解ります。夫がいてさえ大変なのに、80歳を超えた

専業主婦が、自分一人で買主と熟練の不動産屋相手に自分の意思をはっきりさせて売買を成立させるの

は、ねえ、大変だわ。

もたもたうろうろ自分でもはっきりしない考えを言葉を捜しているうちに、相手のペースに巻き込まれて

「あれえ、これでいいのかなあ。これで決まっちゃうの?」などと動きを追いかけているうちに交渉成立してし

まうと、消化不良状態で、今彼女はその渦中にあるようです。

 

自分が消化不良状態でありながら、不動産屋や買主さんに迷惑をかけない心遣いをする彼女を見ている

と、なぜ年寄りが被害に合っても被害に合ってもオレオレ詐欺にひっかかるのか、そのカラクリが見えるよう

な気がします。

だって優しいんだもの。

どんなに理屈めいて話していても「もういいから。私は歳だからなーんにもいらないから」。

行き着くところはそこ。

売るのは売るとしても、これから住む新しい住まいを探すのは、一人ではなくて私も一緒に付き合うことにしました。

 

気持ちを変えて外に出て、岩出山から一迫へとドライブ。直売所で野菜を買って、ソフトクリームを食べて、

せっかく来たのだから見学でもと、二人連れ立って老人施設へ。連れでもいないと私も見る機会がないので。

私が気に入っているこの老人施設はツーバイフオーの瀟洒な小さい2階建て。椋で張られた室内は木の香

りがして明るく、外に出れば商店も図書館も近い。90歳の叔母から老人施設探しを頼まれた時に見つけて

大層気に入り、いずれは私も、と思っていたのですが、入居のネックは介護度2以上であること。

 

彼女81歳、私74歳。車を買い替える度に、毎回これで最後かなあと思うのだけれど、今彼女が乗っている

でっかい4駆の車を見ると、やっぱり最後じゃないのかなあ、と自分の未来が描けなくなります。

何時までどうなるの?今のところは二人とも介護2にはほど遠い。

 

ともあれ、あと5年もそんな日々が続けられる保障は全くないんだから、歩いても車に乗っても動けるという

ところに家を探そう、というところで意見が一致しました。

オレオレにならぬよう二人して気を引き締めて助け合いの精神で・・。

 

家の周りの散策を終えて帰宅すると既に夕方の気配。

眠くならないうちに新聞バッグ制作に挑戦。しましたが間違う、間違う、洒落にならないくらい失敗作の山。

と、「こんにちわー」と黒田さんが寄ってくれてたすかった。

間違いから脱却した後の新聞バッグ、これだけできました。うれしい!

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「しっかり覚えて新聞バッグ外交してきてください」

黒田さんから言われた言葉をまもって、これから行った先で新聞バッグを教えます。自分が忘れないように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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