魚釣り

朝から珍しく雨。

小雨ではなくて普通くらいに降る雨ですが、昨日から夫と4歳の孫、そして娘夫婦が出かけて行った山形の
海では晴れで暖かいようで一安心です。

若い頃から釣りが唯一の趣味の夫は、東関東大震災でこれまでたまに通っていた女川や石巻の好みの
釣り場を失くしました。岩出山からローカル電車に乗って、小牛田で仙石線に乗り換えて、一人でのんびり
行くのが好きだったのですが、大震災以来ピッタリ止めました。

大好きな南三陸の海は津波でずたずたになっているということもあり、電車がなくなったということもあり、
釣り具屋さんも餌もないし、泊まる宿もない、ということで行こうったって条件は整わないのですが、
ぴったり止めた原因は、行く気持ちがなくなったという心の問題だった、と思います。

行きたいなら車で行こう、と何度も言ってみたのですが、「いや、海で魚を釣る気持ちにはなれない」の
一点張りでした。

 

この間、南三陸のショウエイさんと話した時、今の海の話になりました。
「今海の中はもの凄くきれいなんだよ。これまでいなかった魚がいるようになっている。ただまだ理由は解らないが ワカメの色が薄い場所と場所とがある」
というような話でした。

かろうじて回復の途上にある海産物の養殖とは違って、魚を獲る漁業のほうは未だ先は読めません。
大震災前にあった釣り船というのはまだないけれど、養殖の方々が使う船では収穫時期ではない時に時々魚を釣ることもあるそうです。

そんな話をしたら、突然夫が釣りに行くと言いました。
被災地の海で釣りをするなんてそんな無礼なことはできない、と思っていたが、そんな形で船に乗せて頂ければ  ありがたい、という気持ちになった、ということでした。

 

季節がよくなったらお願いして釣りをさせていただきたいな、と思ってます。

抗がん剤の投与後でちょっと体力的に不安でしたが、暖かい日に恵まれて、釣果は1日で小さい魚1匹。
陽射しは暖かくても、日本海はまだ水温が低いんだろうな、とのこと。
4歳も釣り糸を垂らして熱中し、帰らないと大騒ぎしたそうです。

海から帰ってきたら、即刻商売のお餅つきが始まりました。

いつの日か、ジーチャンと孫が並んで南三陸の波止で魚を釣る日が来ますように・・・。

 

 

 

 

 

 

 

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