ミシンでお仕事

朝のテレビの番組で「ミシンでお仕事プロジェクト」というのをやってました。東京の元だか現在だかちょっと忘れたけれど、あるカーテン屋さんが、一口3千円の寄付を募ってそのお金でミシンをたくさん買って南三陸のホテル観洋でワークショップを開き、ミシンでお仕事をしたいと集まってくる仮設住宅のお母さんたちにエコバッグや布の小物など教える。そして出来上がったエコバッグなどは、ハンドメイド品を販売している会社が販売してくれるという羨ましいようなスケールの大きなプロジェクトらしいです。1回目のワークショップに参加してエコバッグを作り終えた後のお母さんたちの嬉しそうな笑顔。

いいんだけど素晴らしいんだけど、うーーーん!?

私たちが中山平温泉で初めて南三陸の縫製工場で働いていた人たちと出会ったはまだ春も浅い4月末のことでした。旅館の女将さんからもらったという布を手縫いでエプロンに仕立てて見せてくれたのですが、その腕前に驚きました。それからみんなでミシンを集めて、ツイッターで布のご支援を全国の皆様にお願して旅館に運び、その後仮設住宅に移ってからも縫ってもらうようにして、出来上がったエプロンやバッグなどの布製品を販売し始めたのですが、これがなかなか難しい。正直売れません。原因はいろいろあります。原因はある程度わかっているけどクリアできずにいます。作るのは簡単だけど、売るのはほんとに難しい。売れなかったらどうするの、とどうしても思ってしまう。

全国の皆様からの善意のお金でミシンを買ってものを作って、それでお母さんたちの仕事ができてお母さんたちが笑顔になるのだったら、それは素晴らしいことなんだけれど、継続できなかったら意味がない。それに縫い物は縫い手の個人差が大きい。それをどうするのかな、と思いながら見てました。これはつきつめれば厳しい話になるのでやめます。

お母さんたちの笑顔が続きますように願っています。

 

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