ご支援に感謝

福岡のサン電工社の土井社長が、また宮城まで来てくださった。これでもう何度目の訪問だろう。ご自分も会社の業務でお忙しい日常だから、宮城まで来られるのは必ず週末や祭日を利用してのことだったが、毎回私たち海山ネットの仲間たちの復興のきっかけになるような福岡の産物を、手が千切れそうな重さをモノともせずに土産に持ってきてくださった。

今回は1週間かけて用意した被災者支援のためのNPO設立申請書類を仙台で提出するために来られたとのこと。残念なことに県では、今宮城県では大変な数のNPO設立の申請があるので大変時間がかかる。NPOでなくてもよいので は?、とある意味消極的な対応だったと経過を説明された。

土井社長は必ず沿岸部のホテルの宿泊される。そして必ず南三陸、陸前高田、気仙沼を廻られる。その感想は、「船が増えた。お会いした方がずいぶん元気そうになられた。これからお店を始めるというかたも何人かいて1か月前とは全然違う活気を感じて嬉しかった」ということだった。

つい先日私が電話で会話した菊の先生小野寺氏が畑を借りて菊栽培を再開されるに当たり、福岡で必要な道具の調達を配慮してくださるとのこと。トラクターまでは難しくても耕運機くらいは手配できるかもしれないということで、それが実現できたらほんとに有難い。私も古い耕運機を持って行こうかしらと考えているところだったから。

先週福岡で会社を経営している別の友人から電話があった。福岡では東北の被災地関連の報道は探してもほとんど目に留まらないほど少ないに違いないから、こういう時は被災地以外のところでやってほしいことを思い切ってぶつけてみることにしている。福岡で東北の物品を販売してくれるところを作れないかしら、と言ってみたら、「それはできるかもしれない。考えてみるわ」という答えが返ってきた。

今日の河北新報にこういう記事がある。小さい囲み記事だが、南三陸町志津川の漁師の方が、

わかめの養殖業を営んでいる。所有していた船2隻は流されたが残った船を仲間と共同で利用している。しかしながら漁獲高の激減に加え、今まで卸していた水産加工業者が被災して売るところがありません。収入の確保が難しい

とある。魚の加工となると考えが及ばないけれど、海産物やその他の物産を消費力がある都会で販売してほしい、という思いが強い。

これまで新聞バッグや南三陸で作ってもらった布小物などと一緒に南三陸のわかめや海苔などの海産物を度々販売してきた。が、正直、単発の販売では売れた!というほどの販売量にはならない。海山ネット仲間のSさんは南三陸の海産物を仕入れて販売したいという意欲を持っているが、物もお金もないために意欲が形にならないのがもどかしい。

土井社長にはNPO設立のように大きなことではないけれど、仕事を始めるためのお手伝いのようなことでもご支援いただけたらと願っている。

 

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