女川にお魚買いに

畑の桜が咲いて散って、

うちの山桜が目立たぬように咲いたかと思うと、あっという間に舞い散り、

ようやく新緑、筍の季節。

雨が少なかったせいか、他所より遅いなと感じていた筍がドカスカ出始めて、
2、3日置きには筍掘ってあちこちに送る日々。

連日頭を捻る筍レシピにも飽き、ふと思いついて新鮮なお魚を求めて女川に
行ってみることにしました。

我が家から人気も車気も少ない県道、農道を、田植えが終わったばかりの
水田を見ながら走ってほぼ1時間ちょっとで石巻へ。
そこから震災以降に作られた新しい広ーい道路を20分も走れば女川に
着きます。

1年半ぶりくらいの女川。

どんなふうに変わっているだろうと期待しながら行ったのですが、大震災後に
若い人たちの感性で作られたというお洒落な観光スポットハマテラスはまだ
コロナ休業の最中でした。

人がいない。

人がいないと言えば、4月初めから富良野の「風のガーデン」で仕事中の友人
N君から送られてきた富良野の観光地の写真。

毎夏たくさんの観光客で賑わう富良野の六花亭カンパーナの現在はというと、

なんか恐ろしいほどに人がいない。
今の状況が少しよくなって規則が解除されたにしても、すぐさま観光客の
数が増えるとは思えない。
この状況は改めて観光に依存する町の存亡を考えさせられます。

プリンスホテル及び、周辺の観光施設が6月末までクローズされている
野生の動物と手入れするスタッフのみの静かな風のガーデン。
送ってもらった写真から。

富良野から女川に話を戻すと、
前に来た時には大工事中だった港の風景が激変してました。
痛々しさが影をひそめ港周辺は公園のようでした。

コロナが去ったら(去ることはないと思うけど)、女川はどうなるのか。
豊穣な海の資源は人を呼び寄せ、お魚を買いに来る人は戻ると思います。

いろいろな意味での災禍からの復興というと、海と山ではスピードも質も
全く違うということを農村に住んでみて実感させられます。

有名なマグロ料理の明神丸でテイクアウトのまぐろ丼を海風に吹かれながら
食べ、オープン中の少ないお店をぶらぶらと見歩き、最後にお魚をたくさん
買って女川を離れました。

帰途、石巻の私たちの洋裁と機織りの先生、加納さん宅に寄り道。

私たちに教える小さいものも作るけれど、大作に挑む先生。

この大幅の布を6メーター半も織るのだって。
その執念、信じられません。

楽しい1日でした。
また明日から直売所の店番と洋裁の自粛の日々に戻ります。

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