土曜日は久しぶりに晴れ。
うちの上の自分で建てたログハウスに住むNさんは自力で土砂をどけると朝からねじり鉢巻で奮闘中だけど、人力
で除けられるような土砂じゃありません。流れ出た土砂よりも恐ろしく感じるのは、土砂で埋まった側溝から溢れ
た水が表土を洗い流し、道路の低いところを削りえぐり取った深い溝。いくつもいくつもの口が開いた溝にタイヤを
とられそうで危険このうえなし。
緊急ということで由美さんのだんなさんのお友達の業者さんにみてもらいました。今の状況ではどこの業者さんも
道を塞いだ土砂を除けるのに大忙しだと思いますが、午後修理に入ってもらえることになって一安心。
今日は夫の命日で3回忌。バタバタしながら近所のお寺さんでお経を上げて頂きます。我が家のマネージャー由美
さんも一緒に来てお団子作ってお供えしてくれました。
その後は中山平温泉の旅館琢秀でお昼ご飯、温泉(うなぎ湯)休憩。あれやこれやゴタゴタしていて大忙しの
夫の命日だけれど、生きている人間も大事なので、あの世でオトーサンが「いいから、いいから」と言っているに違い
ありません。
帰ってみると、道は修理の真っ最中。 大口開いてた溝はきれいに埋められていました。
まだ修復途中の土砂崩れ現場。
大雨が降っても側溝が土砂で埋まらないように、新たにU字管の工事してきれいで安全な道に直すにはどの
くらいお金かかります?
とちょっと聞いてみたら100万円はくだらない、ですと・・。ガーーーーン!!!
先の内陸地震ではボーリングのポンプが壊れ、その2年後の東関東大震災ではまたもやポンプが泥を噛んで壊れ、
加工場は斜面を滑り落ちてお金かかったのに、今度は100万円! 3ケタなんて信じられない数字だわ。
夕方土砂崩れで家に閉じ込められている畑の花のおじさんのところに食糧の供給に行ったら、自力で脱出した後
でした。車1台通る道を自分で掘るのはずいぶん骨が折れたことでしょう。丁度救援の方がみえているところで今日
明日中には通れるようにするそうです。
ついでに集落の中を見て回ったら、崩落はどこもかしこも息をのむほどひどい。
これあっちこっちの崩落ではなくて、おじさんちから300メーターくらいでこれだもの。町全体でどれくらい崖崩れが
起きたのか相当なもんだと思います。
雨の威力、自然の力。今回はほんとに怖いと思い、本気で考えねばと思いました。今のところは家と人間は
大丈夫だったけれど、想定外が起こる前に。
今朝の新聞は黄金色の田んぼの頭も見えないほどに冠水した湖の中の町のような大崎市、古川周辺の写真が
載っています。胸が潰れそう。稲刈り前、大豆の収穫前。大震災で直した家がまた水没の方もおられると思う。
でもへこたれないで進みましょう。100万円にはへこたれるけれど・・・。