卒業式、入学式のシーズンです。
4年前、南相馬から避難してきた時には小学生だったakariちゃんは高校生に。うちの孫も小学一年生に
なります。
昨年修学旅行で大崎に来てくれた海老名市立海西中学校の生徒たちも3月半ばに卒業式。
200名の中学生たちと共に新聞バッグを作ったあの日、あの時間のことは、今も忘れません。
200名のド迫力。予測をしてシュミレーションしながら何度も時間をとって工夫を凝らしたのですが、現場に
立ってみれば生徒たちの耳には何ほども届いていない。聞いてない。見てない。笑ってる。みんな真面目に
取り組んでいるとは思うのですが、出来てない子ばかり目に止まって気が焦ります。
どうしても完成させて持って帰ってほしい。その一心。
気がついてみれば自分が担当した生徒たちばかり見ていて、他の子が何を作ったのか、どんなふうに作っ
ていたのか、楽しそうだったのか、つまらなさそうだったのか、全然見ていませんでした。
完成した新聞バッグを持って生徒たちが旅立った後に私たちの胸に残ったのは、ただ、ただ感動。
「大変だったけどやってよかった!」
その時にお約束したことがあります。
新聞バッグ作りに取り組む生徒たちを地元新聞社である大崎タイムズの記者さんが、写真に撮ってくれまし
た。
その新聞で卒業証書を入れる新聞バッグを作ります。
卒業おめでとう。これから先大人に向かう新しい学校生活が始まります。楽しいこと、苦しいこと、いろいろ
あるだろうけど、くじけずがんばって!
そんな思いをこめて、200人、一人一人の門出を祝いながら新聞バッグを作ります。
結婚式の次はまた嬉しいお仕事。がんばります。
そうだ、うちの孫もうちの近くの小学校に体験入学しました。
新一年生は9人。男の子3人、女の子6人。最初女の子8人、男の子うちの孫1人と聞いた時には、入学を
躊躇しましたが、3人に増えてました。全校生40数名。小さな小さな学校です。
校長先生のお話。
教室の窓から田に降りた白鳥やガンが見られる美しい自然に恵まれた学校です。先生たちの目がよく行き
届いて怖いことは何もありません。生徒たちはみなとても優しく仲良しです。1年生が入ってくると大きい
お兄さんお姉さんが本を読んでくれます。
孫はすっかり気に入って、ニコニコ楽しそう。
松戸、福岡、川崎、市川、浦安で3人の子供を学校に行かせた私は、孫がこんなに小さな学校に入学
することをとても有難く思っています。