手が生み出す力

DSCF2365

今日は10月25日。

紅葉真っ盛り。道の駅への出荷の道で、鳴子温泉の向こうの山々が全山赤く染まっているのを見る度に

ああ、行きたいなあ、早く行かなきゃ終わっちゃう、と気が急きます。

今深夜近く、大量のお餅を搗き終わったばかり。

昨年の今頃は、夫が亡くなって1ヶ月とちょっとの時で、張り詰めていた心も身体もグズグズになって

最後は潰れて寝込んでました。

あれから1年。紅葉シーズンを一人で迎えるのは初めてです。搗くお餅の量が1日1日増えてくるので

朝から晩まで中間の何時間かを除いてお餅仕事ばかりしているような気がします。

夫がいる時は、朝お餅を切るのが私の担当、夜お餅をつくのが夫の担当、あんこのお餅は二人で

作る、という役割分担だったのを一人でやれば、まあ、そういうことになります。

半月ほど前に新米ができて、振り返ってみれば、夫が亡くなってこの1年、二人でやっていた時と

同じくらいのお米を消費していることに、なんか自分でもびっくり。

 

海山新聞バッグもやっているので、餅ばかり搗いているわけでもないのだけれど、朝自分がやっていた

分をやって、夜夫がやっていた分を地道にやっていたら、1年で一人で約3000キロのお米をお餅に作って

きたということになります。

海の手山の手という団体を私たちはやっているけれども、改めてやっぱり手が生み出す力というのは

凄いもんだと感心してます。

 

東京で会社勤めをしていた夫が、この地に来てお米を使う仕事として亡くなる直前まで搗いていたお餅。

何より大事にしていたお餅の仕事。

紅葉が始まってからだいぶ時間が経ち、少々疲れてますが、この紅葉シーズン、オトーサンにも喜んでもら

えるようにあと一踏ん張りがんばります。