大福屋のおばさん

明日、明後日ほっかぶり始って1周年の超ほっかぶり市が、岩出山の支所駐車場で行われます。
寒い時も暑い時も、継続こそ大事だとがんばってきたほっかぶりJAPANのメンバーは、その準備で
気持ちも身体も大忙しのようです。

ほっかぶりJAPANのメンバーではない海の手山の手ネットワークは参加費を払って、新聞バッグ
ワークショップを行います。新聞バッグの作り方を知りたいなあ、と思う方は是非、手拭いでも
タオルでもほっかぶってご参加ください。
私も行きたいところですが、明日は南三陸に行く予定があるので、朝、ちょっと寄ってご挨拶くらい
しかできなさそうです。

ほっかぶり市も忙しそうですが、なぜか海の手山の手ネットワークもここのところ、超忙しくなってきました。
注文をたくさん頂いて、大変ありがたいことです。

午後、できあがったドイツ新聞バッグと、もうすぐ締め切り予定の新聞バッグコンクール用新聞バッグ
を持ってきた、あやさんとアカリちゃん。それに他にも多量に製作をお願いしていたTさん。
その3人に手伝ってもらって、これから送る新聞バッグの箱詰めなどやっている時のこと。

その時に限っていくつもかかってくる電話の中に混じって、1本の電話がありました。

見知らぬ男の方の声で
「大福屋のおばさん? 大福屋のおばさん?」
というふうに聞こえるのだけれど、宮城の言葉の鉛があるので正確には聞き取れません。
その上、孫がかけているアニメテレビの声が騒々しい。

もう一回「大福屋のおばさん? この頃おはぎ作ってないの?」

と言われて、そうだ、私はおもち屋のおばさんだったのだと思い当たりました。
おはぎのこと言われて、初めて私を大福屋のおばさん、と呼んでくださっているのだと解かりました。    以前にはおはぎを作っていたこともあるので。

「この頃、おもちでせいいっぱいでおはぎ作ってないんですよ」
そう答えたら、がっかりしたような声で
「そうなのか。梅農場あるでしょ? あそこんとこ真っ直ぐ行ったら、あんまり甘くないあんこでおはぎ
作っていたとこあったのよ、前に。あそこのあんこと同じなんだ、同じなの」

そうなんだ。なつかしい味のあんこのお餅やおはぎがあったので、道の駅の生産者の名前を見て
電話をくださったみたいです。

 

今、夫がいなくなって、毎朝お餅を作りながら、一人でどのくらいできるんだろう、と自分に問いかける
日々を送っています。止めれば日々のリズムが壊れて、自分にとってよくないことは解かるんですが、
オーバーワークはよろしくないので。

でもまだ自分のできる限度が見極められないでいます。いちおう作る数は決めてますが、無理している
のだか丁度いいのだかさっぱり解からない。
そんな時にこういう電話を頂くと、うれしい気持ちになります。

「大福屋のおばさん」
花屋さんとはよく呼ばれるけれど、大福屋のおばさんと呼ばれるのは初めて。
少なくてもあんまり甘くない美味しいって思ってもらえる大福をこれからも作りましょう。