11月から始めた倉本聰作・演出「屋根」の大崎公演チケット販売。
1月終わりでほんの少々の残りがあるだけ、となりました。悪くすると富良野で一度観た私や斉藤事務局は
大崎での観劇を遠慮したほうがよさそうな状況。
ご協力くださったみなさま、ほんとにほんとに有難うございました。
最初はどうなるか、と思ったけれど、日が経つごとに問い合わせの連絡も多くなりーたぶん倉本先生が連日
のようにテレビ、新聞、雑誌にラジオ、週刊誌にまで出られてお話をなさっているからだと思いますがー、チケット
を求める方の声は今も続いています。
しかし倉本聰という脚本家のあのエネルギーは今回本当に凄いと思いました。遺言のつもりだとご自身で言われる
メッセージを伝えるエネルギー、「屋根」公演を成功へと導こうとされるエネルギー。そして81歳というお歳で、舞台
の演出をし、執筆もされるし、点描画もお描きになるあのパワーは、本当に尋常な方ではない、と新聞バッグ→
富良野→「屋根」公演へとあれよあれよと思う間に事態が動いたいったこの1年ほどの間に心底から驚嘆させられま
した。
それと先生の近くにおられる方々から時々お聞きする、先生の言葉の深さ、温かさ、優しさ、厳しさ、正しさ。
短い言葉の中に全部含まれているようなこういう言葉を人生の折々にに聞くことができていたら、もう少し賢く豊かに
生きられたかもしれない、と思わせられます。
チケットは完売しましたが、もうひとつ気がかりだったのは、公演日前日に行われる富良野GROUPのワークショップ。
富良野では富良野市内の高校だとか、全国から修学旅行に来る生徒だとか、一般企業に向けというのも
あるようですが、演技や表現やコミュニケーションなどのワークショップをやってくれるプログラムがあります。
岩出山公演では、大崎市内の学生や生徒たちに向けて演技や表現などを体験できるワークショップを開くことを
決め、参加する若者を募集していました。
昨年から告知は始めたのですが、馴染みがないからかなかなか反応がなくて、これはどうしよう、と思って
いたら近頃になって、高校や個人の方から申し込みが多くなってきました。
こちらも近いうちに定数に達しそうで、ほっとしました。感謝です。
どうなんだろう。感受性豊かな10代の頃に、初めて倉本先生の教えを受けた元富良野塾の塾生さんたち
が講師の体験プログラムを受けたら・・・。定員30名だけれど、もしかしてひよっとして、演ずることや表現する
ことを素晴らしいと思って、将来の進路に影響を受けるような若者が生まれたりしたら・・・。なんて想像したら
嬉しくなります。
ほんの偶然の出会いから空から降ってきた奇跡のようにこの小さな町で上演される「屋根」。
「七年ぶりで上演される素晴らしい舞台ですよ!」
初めて訪れた富良野で富良野GROUPの谷山さんからそううかがってから1年半くらいになるけれど、、お芝居が上演
されるまでどれほどのエネルギーが費やされるのかを具に見たような気がします。
素晴らしい経験をさせていただきました。そして富良野を軸にして多くの友人を得ました。
これからはチケットを販売するのではなく、実際の舞台上演のための細かい準備に入ります。
明日は北海道を出て本州での初めての公演地は仙台。3月18日の岩出山公演では観られないかもしれないので、
実行委員メンバー揃って観に行きます。
とても楽しみです。