海山ミーティング&北海道最終日

暑いんだか暑くないのだか、雨が降るのか降らないのか、なんともすっきりしない天気。

それでも夏本番。

国道から一歩山道や農道に入れば山ユリの真っ盛り。

雨の中でも蜩が鳴いてます。

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そして道の駅では、「2015年、巣立ち!」

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まだ巣立ってなくてお父さん、お母さんが餌運びで大忙しのツバメもいます。

 

午後2時から町の喫茶店ふーあんで海の手山の手会議。

議題はこれからやる海山イベント、海山マーケットと東京秋葉原で行う東北応援新聞バッグ販売展示会について。

海山マーケットについては、これからおいおい説明してゆきたいと思いますが、海の手山の手ネットワークを始めて

から4年半。何万枚もの新聞バッグを作り、数え切れないほどの新聞バッグワークショップを催して、たくさんの

方々に大変お世話になりました。その感謝の気持ちを込めて新聞バッグのみの販売だけではなく、新聞バッグに

お世話になった方々に所縁の品物を詰めて販売の会(お祭りみたいなものですが)をしたいと企画しています。

 

開催は9月下旬。紅葉が始まり稲刈り直前の時期です。何をどーするかはこれから、これから、これから~。

ノートに書ききれないほどアイデアを出し合って、ふーあんの閉店に合わせて5時過ぎ終了。疲れた。けれど、

疲れたなんて言っていられない心境。とにかく前へ進みまーす!

 

 

さて、北海道最終日。

 

ホテルでの最後の朝食で初めて日本人のご夫婦を一緒になりました。久しぶりに日本語を聞いてなんだか

懐かしい気持ちになります。これまで中国のお客様と一緒だったから・・・。

最後にとっておいて今日行くのは、ラベンダーの富田ファーム。日本で一番有名なラベンダー園。

富良野到着の翌朝のフットパスで、まず最初に「実は昨日富田さんが亡くなられました。まだ報道発表は

されてません」とうかがって息を呑むような気持ちだったのですが、ファームは通常どおり24時間営業されて

いるとのことなので、やはり一度はと行くことにしました。

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やはりこの景観は凄いです。山肌一面がラベンダー。

私が驚いたのはラベンダーといえば富田ファーム、富田ファームといえばラベンダーというくらいに日本を代表する

ラベンダー園なのだから、どれほどの種類のラベンダーが栽培されているのかと想像していたら、、なんと栽培され

ているのはたったの3種類。早咲きの濃紫3号、後に咲くオカムラサキ、色が薄い花藻岩。あともう一種類ヨウテイが

あるそうですが、栽培面積が小さいらしく見えませんでした。

植えられているのが選抜された3種類と知って、このラベンダーは観光用としてのみ植えられているのではなく、

乾燥させたり油をとったりする作物として栽培されてきたのだ、と納得。

最初は臭い花だとして認められなかったということで、富田氏はずいぶんご苦労なさったようです。

富田氏の偉業をしのんで、こんなに美しいラベンダーを見せて頂けることへの感謝とご冥福を祈りながら、広大な

丘を一回りしました。

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富田ファーム内にあるドライフラワーの館。

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富田ファームに別れを告げて、富良野を発ち、一行札幌へ。

札幌では来年の春岩出山で公演予定の倉本先生の演劇「屋根」についてのあれこれで大変お世話になっている

新堂氏とお会いすることになっています。

新堂さんのご提案で昼食にスイスの田舎料理のレストランに連れて行って頂くことになりました。

これが面白かった。

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スイスの田舎風に演出された古い古い建物。

出迎えてくれたのは、可愛らしいチロリアン姿の現在80歳超のオーナーさん。

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49歳にして初めてスイスに行き、以後世界のあちらこちらを旅して歩いたその足跡を実に綿密に書き記した大学

ノートが何冊もお店の柱に吊るしてありました。

お店の看板料理はチーズフォンディユとラムのソテーとチキンのソテー。チーズフォンディユは大皿に山盛り一杯に

盛られたじゃがいもパン、のみ。ラムのソテーもチキンのソテーも大きいこと大きいこと。

料理人は足を怪我されたようで歩きづらそうなオーナー氏ただ一人。ということで時々お手伝いをしながら昼食

を終えました。

料理を待つ間、パラパラとめくって拾い読みしたスイス旅日記の一節にこんなことが書かれていました。

「49歳で始めてスイスに来ました。スイスの村はとても美しい。歩くのも大変なような斜面が多いけれど、その斜面

は1本1本草を抜いて美しさが保たれているのだ」と。

 

なるほどねえ。スイスの農村風景は絵葉書のように美しい。ドイツもフランスも農村の風景は絵本の中の絵のように

美しいけれど、あの風景は元々からじゃないんだ。最初にそこに住んだ人が木を伐り、草を1本1本抜いてあの

風景が保たれているのだ、と店主さんのノートを読んで気づかされました。

 

今回の富良野訪問は先の人たちが苦労して開拓した土地に野菜を植え花を植え、草ひとつ生やさぬよう手入れを

怠らない北海道の人たちの開拓魂に触れたような旅でした。

実に実に楽しかった。

また来ます。

 

明日から台湾に行きます。

お餅もブログもお休みします。台湾から戻ったらまた台湾についての独り言をつぶやきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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