南三陸からの手紙

宮城県登米市にある仮設住宅で、NPO『みらい南三陸』を立ち上げたSUさんからお手紙がきました。

こういう文面です。

NPO『みらい南三陸へようこそ』

2011年3月11日、私たちは全て失いました。
「どうやって生きていけばいいの・・・」そんな毎日を過ごしていました。
しかし、立ち上がったのです。

自分たちの未来を自分たちで造るんだ、と。

私たち『みらい南三陸』は東日本大震災で津波被災して共に絆を繋いだ
仲間たちと立ち上げたNPOです。
家族や家や職を無くした女性たちでワカメの出荷やハンドメイドの日用品の
販売を始めました。
売り上げで雇用を生み出し、津波で何もかも変わった愛する町、南三陸町の
復興に繋げたい一心です。
これが私たちの再スタートです。
皆様のお力をお貸しください。

『やわらかくて おいしい』南三陸ワカメの購入申し込み書も添えられていました。
ご購入ご希望の方は海の手山の手ネットワークのほうへどうぞお知らせください。

それからもうひとつ、南三陸町からの手紙 東日本大震災 それぞれのあの日 の本ができあがりました。
この本は、南三陸町で津波被災された方々と、「南三陸町からの手紙」制作委員会を構成される多くのボランティアの方たちの熱意と懸命の努力によって、編まれた私が出版を待ちわびていた本です。

東日本大震災のあの日、南三陸町の47人の人たちになにが起きたのか、が綴られた47人の体験手記です。この悲しみと苦痛に満ちた出来事と向き合い、文字にすることがどれほどの悲しさと苦しさを伴う作業であったことか、私たちの想像の範疇には及ばないことですが、きのうも書きましたように、その苦しい作業から紡ぎ出された真実の物語をたくさんの人々に共有してもらい、役立てていただこう。そういう本です。

お読みになりたい方、ご連絡ください。

今夜は『みらい南三陸』と南三陸からの手紙、のご紹介で終わりにします。

 

 

南三陸からの手紙” への3件のコメント

  1. NHKで「あの時私は」というタイトルで、津波に遭遇してどのように逃げ、どのようにして助かったかという個人の体験を5分位でまとめた記録を毎日のように放映しています。これからの防災に役立つ貴重な番組だと思っています。

    そのような体験を文字にするということも辛い作業だったと思いますが記録はこれから後世に伝える大きな果たすものになることでしょう。

    今までおいしい三陸のワカメをいただいていた者として恩返しとして復興にお役に立ちたいと思います。

  2. 「『やわらかくて おいしい』南三陸ワカメの購入申し込み書も添えられていました。 ご購入ご希望の方は海の手山の手ネットワークのほうへどうぞお知らせください。」とありましたので「海の手山の手ネットワークオフィシャルサイト」を開けてみましたが、そのような情報ありませんでした。

    皆さんお忙しくて大変でしょう。「山の手日誌」で教えていただくとありがたいです。

    1. オフィシャルサイトに載せます。ちょっと待ってくださいね。今年はわかめの値段が通常の3倍ほども
      するそうで、仕入れが難しい、と「みらい南三陸」さんが嘆いてました。

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