南三陸志津川で菊栽培をなさっていた0さんご夫婦にお会いしました。
0さんは船のお仕事を辞められた後菊栽培に携わって10年。
311には津波で家と菊の畑と愛犬が流されてしまったそうです。
奥様は出先の仙台から戻る途中に地震が起き、ご主人と6日間
連絡がとれなかったとのこと。静かなご主人と元気でかわいらしい
奥様から直接お話をうかがっていると、本当にご主人が助かってよかった、
と心から思います。
今年菊を作ってみたい私は、0さんにめぐり合えたこの機会に菊の栽培を
習うことにしました。0さんが菊のピンチをやってくださっている間、奥様と私は
おしゃべりが止まりません。
0さんは66歳。20万円とかいう電器製品1セット付き仮設住宅を申し込まれて
いるそうです。でも当たったら、入るでしょうけど水が出ない。仮設住宅を期限の
2年で出ても元の場所には住みたくない。と奥様は言います。
仮設住宅に被災者のみなさんが入居したら、それが復興のような気がするけど、
それは全然復興じゃない。復興市も復興イベントもそれはやっぱり復興じゃない。
住宅に入居して、それからがほんとうの復興。自分の住まいを作って、畑を得て
またお仕事の再開ができるまで、何段階ものご苦労です。
ご夫妻にお会いできて今日は良い日でした。
これから0先生、とお呼びします。