またまた、また性懲りもなく拾ってしまいました。
お金じゃありません。犬です。男の子のコーギー犬。
今朝出荷に行った先の駐車場脇の道路にまるまると太ったコーギーがいました。
車が通って今にも轢かれそうですが全然気にしてない様子。胴体が長くて足が短い体型なので
車からはウロウロしているのは見えません。
車を停めて降りると走り寄ってきました。人なつこい。この近所の犬かもしれないけれど、このまま置くわけにはいかず、飼い主を探す時間はないし・・・、どうしよう。茶色の革の立派な首輪をしてます。爪もちゃんと切ってあるので、飼い主さんが探しているかもしれません。
仕方なく車に乗せて仕事に行き、帰りに町の獣医さんに寄りました。
「ご存知ですか」とうかがったら、ご存知ではなかったけれど、役場と警察に電話をかけてくれました。
それから10分後くらいに鳴子警察署から電話がきました。
鳴子警察署には以前にもお世話になったことがあります。その時は犬じゃなくてヤギ。ヤギの親子でした。
雨がじゃんじゃん、どーどー降る日にヤギの親子が国道脇に繋がれてました。お母さんヤギはまあいいんだけど、子供ヤギがまだ幼くて濡れそぼって、このまま繋がれたままだと冷えて死ぬんじゃないかと心配しました。
傍に行ってみると、仔山羊は車に乗せられるけれど、お母さんヤギは大きくてどうにもなりません。
それで、困って鳴子温泉の警察署に電話をしました。そしたら、まあ、来てくれたのです。それで飼い主を探してくれ、その方がお留守だったので「戻ってくるまで見てますから心配しないで」と電話をくれました。
翌日になって、ヤギで電話をするなんてと急に申し訳なくなり、お菓子を持って警察までお礼に行きました。
それで「またかね。こんどは犬かね」と思われているかもしれないので実は恥ずかしいです。
家に戻ってリードで繋いで待機していたら、お迎えが来ました。近所の駐在さんで、「保護してくれてありがとう」とケージに入れて鳴子へ戻って行かれました。
午後は鳴子の私の隠れ家喫茶店で原稿の校正をやっていたら、女性3人組のお客様とお知り合いになりました。海山ネットのことをお話ししましたが、いつものことながら、「海山ネットは支援活動をしているのでは
ありません」と理解してもらうのは難しいです。海の手山の手ネットワークは、沿岸部、内陸部の残った手を活かしてお互いがよくなる仕組みを作り、手仕事で経済復興を目指そうという活動をしています。ということ
なんですが。
帰宅してからは、アッツザクラの株分け。ハウスで仕事をしていると超涼しい。なんですか。この寒さは。
ジャンパー来て、ハウスを閉めて作業をしました。
そこに嬉しい知らせが。
なんと!、コーギー君の飼い主が見つかりました。めでたし、めでたし。
鳴子警察様、度々ありがとうございました。お騒がせしてすみませんでした。
、
コーギー犬、どうしてはぐれていたんでしょうね。飼い主が現れる結末だったんですね。ひょっとして飼うことに・・・と思ってました。
「海山ネットは支援活動をしているのでは ありませんと理解してもらうのは難しいです。」そうだと思います。私もこの部分を最近ようやくわかってきたんです。「海の手さん達を支援しながら山の手の自分達も良くなる仕組み」つまり「山の手さん達が作っている物も紹介し買ってもらう」ということ。
「人を支援し自分達も良くなる」あまり例を見たことが無いのでわかりにくいかもしれませんが、新しい支援の形ですね。
そうです。海の方たちに山の商品を買ってもらう力を付けてほしいということ。それで初めて経済が回転して、
東北の経済をよくし、日本の経済をよくするということです。私たちも震災直後は全く商品が売れなくなり、これはえらい
ことになると青ざめました。被害が少ない自分たちだけが先に回復しても(復興需要)、全体の力が落ちていたら、回復の
先行きは必ず落ちてきます。
そこで両方がよくならなければ何もならないと気づきました。でも海の人たちには何もなく、たくさんの手があったので
残った手を利用して手仕事から始めよう、と。
給料を貰っている訳ではないので、外の経済は直接みんなの生活に響きます。
それと支援は「支援」だけでは続きません。長いスパンで考える支援は、あちらもよくなるが、こっちも楽しかった、とか売り上げが
上がったとか、海の人たちが元気になったとか、こちらも「よかったなあ」と心から思えることがなかったら
肉体的にも経済的にもしんどくて続かないです。日本中に散らばる素晴らしい方々と知り合えて、ありがたいことだと思ってます。沿岸部や福島の方たちと
こんな形ですが、知り合えてほんとによかったです。
また拾って飼うのかと思った。びっくりした。
びっくりしなくていいから。人の良さそうな顔したワンちゃんだけど、先生が3、4歳と言ったから、
男の子で三歳というのはうちではNOです。誰か引き取り手を探すか、と思ってました。
みんな家も敷地も広いからあんまり心配してなかったけど、あんまり迷い犬とは会いたくないね。