Yさんの強い意志ー子供をまもりたい

酒蔵一ノ蔵さんの優秀なMgr、Yさんにお目にかかることができました。

一ノ蔵さんにはだいぶ前から新聞バッグを使っていただいてます。ミュージアムでも空港店でも、お酒の瓶を入れる形の新聞バッグを注文して頂いてます。使っているのが新聞だし、作っているのが新聞バッグつくりのエキスパート達なので、「こういうもの入れるからこういう形で」と注文を頂くと、いろんな想像を膨らませながら試作をするので励みになります。

この瓶入れ型新聞バッグはYさんの発案です。その他にもミュージアムには南三陸の海の手さんに作ってもらったコースターやよっちゃんなんばんも置いていただいてます。Yさんはてもフットワークが軽い方で、人脈が広く先日東京でお会いしたギャラリーまぁるのオーナーKさんともお知り合いで、Kさんから、Yさんが忙しい仕事の間にどれほど東北のために動かれているか、というお話しを聞きました。

そしてまたファブリックとかデザインとかにもお詳しいらしい。その上、広い人脈を駆使して海山ネットが進化していけるような人と人を繋ぐアドバイスや仕事をつなぐアドバイスもしてくださる。
事務局のKJからいつもいつも「Yさん、Yさん」とお名前はきくんだけどお会いしたことはなかった。

 

そしてお会いしてみたら洗練された素敵な女性でした。柔らかで爽やかな感じがする方でした。

たくさんのお仕事をこなしてたくさんの人と会うというだけでもパワー全開でしょうに、そのうえ、海山ネットもいつも心にかけて頂いているように、東北の復興を常に忘れず動かれているのはなぜ?

というようにも考えたことがあります。
Yさんの答えは「犠牲は払わなければならないから」ということだった。

Yさんは石巻在住。自宅が高い場所にあるので流失は免れたが、実家も流され親戚のかたがたもみーんな仮設住宅で暮らしていますよ、と。
この津波で亡くなったのは2万人。一口に2万人と言っても、一人の人の死が2万回あったのだと自分は思う。ガレキも津波が来る前までは人の財産だったんだ、と。

子供たちは傷ついている。宮城の子供たちでさえ津波を見て傷つき、放射能の話で将来は結婚できないだろう。
なぜなら子供を産まないでくれと相手の男性に言われるだろうから、と言う子もいる。
私はそれを聞いて泣きました。宮城でさえこうなのだから、福島の子供たちはどんな思いでいるか。
子供たちのために。なんといっても子供たちをまもりたい。そう思ってます、と。

Yさんが言われる「犠牲をはらわなければ」の言葉が私の心にストンと入りました。
人を援けたりするのは、できることを無理しない程度で、というのはほんと。でも自分の犠牲を払わない範囲ではたいしたことはできないんだと私もいつも思ってます。
初めてお会いして私はYさんの大ファンになりました。

Yさんといい、第1回目の講師として海山教室にきてくださる版画家の岡澤加代子さんといい、若くて素敵な
女性たちの力と強さに感動します。
岡澤加代子さんも頭も体もフル回転で海山ネット新聞バッグの進展を手伝ってくれています。

 

 

 

 

Yさんの強い意志ー子供をまもりたい” への2件のコメント

  1. Yさん、多分あの色白でキリッとした方ね。

    被災者支援するのは色々な形があっていいと私は思わざるを得ないのです。その人の発想、人生観、生活と折り合いをつけながら「続ける」ということも大切では。

    1. 被災者支援はそれぞれに合った形でなさることが一番いいし、それで充分有難いことだと思います。
      ですが、Yさんは当事者であり待ったなしの状況です。時間や体力、無理をしてがんばっておられるのだと思います。
      私たち海山ネットの活動も支援をしているのではなく、海の手山の手一体となっての経済復興や雇用が目標ですので
      なかなかハードです。今日も何人もの方とお会いしましたが、まー、新しいことばかりで目まぐるしいです。
      でもがんばらねば・・・。

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