タケノコ

朝、出荷の帰りによっちゃんちに行きました。

きのう南三陸の小野寺むっちゃんから預かったワカメやその他を渡すため。それからちょこっと話すため。
タケノコ仕事でものすごく忙しいらしいことは知っているんですが。

よっちゃんちの前、庭の囲いの外によっちゃんちには湧水があります。水道の下に古いお風呂みたいな容器があってそこはいつでも水が満タンで、切り出した竹でもなんでも洗えるようになっている便利な水場です。

その前に椅子を置いてタカちゃん旦那さんのショウエイさんがタケノコの皮むきをやってました。
南三陸の元は海の働き手、ショウエイさんは今はわかめの仕事が終わって、佐藤農場やよっちゃんちのお仕事を
手伝ってくれてます。奥さんのタカちゃんは加工場での仕事です。

ショウエイさんの後ろにはかまど?が置かれていて炭火ががんがん燃え、子供でも入れそうな大きな寸胴鍋がかかっています。がっしりした蓋が置かれていてその上にはドサドサッとレンガかブロックかのような」重石が乗ってました。これ、タケノコ? 私もタケノコを茹でるけど、こんなダイナミックな茹で方はしたことも見たこともない。

ショウエイさんに、「これ、タケノコ?」と聞いてみると、そうだ。とのこと。
「この大きな鍋、タケノコどれだけ入ってるの?」
ショウエイさん平然として、目の前の黄色いプラスティック製の野菜集荷籠をさし、
「この箱で3杯くらい」
「エーッ、そんなにたくさんなの?いつ入れたの?」
「9時過ぎ。今11時半だから3時間以上」
「えーッ、そんなに長く茹でてるの。えーッ、えーッ、えーッ」
考えてみればお湯が沸くだけでも1時間くらいかかると思う。

度肝をぬかれるこのダイナミックさ。これは写真撮ったほうがいい、タケノコの宣伝につかったほうがいい、写真、
写真と騒いだけれど、カメラを忘れていました。残念!

 

夕餉時、タケノコを煮ました。別口からもタケノコをいただいたのですが、そちらは明日タケノコご飯にします。

大きな鍋に惜しげなくタケノコをどっさり煮て、隣に住む娘一家の食卓へもお裾分け。
「はい、タケノコ。これは76だから、大丈夫」
「今日貰ったのは数値わからないから、こっちで食べる」

ただの晩御飯のおかずのお裾分けなんですけど、魚であれば、この鯖静岡の、この平目北海道のよ、タケノコに
至ってはセシウムの数字で言うのですから、まったく「なんてこった!」と思わずにはいられません。

 

 

タケノコ” への2件のコメント

  1. そのようにして煮たタケノコは絶対美味しいと思う。

    燃料が薪というのは何でも味が良くなる。お風呂だったら

    柔らかいお湯になるし。

  2. お話きいたとうり、ダイナミックな情景に
    おもわず、再度驚きとクスっとしちゃいました。
    おおらかな、その心が根っこにあるんですよね!

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