直売所の4月

聞き覚えのある囀り。

見上げると道の駅のいつもの場所にツバメが来てました。
一昨日はみかけなかったから、昨日来たのかな。

地震があろうがコロナがあろうが、人間世界のできごとには委細かまわず、
その時期になったら遠い国からやってくる。
出たり入ったり忙しそうなツバメを見上げながら、穏やかな気持ちになります。


お餅の出荷を終えたあと、午前中は畑でワタの片付け。
ギリシャから来た綿の種をもらって、張り切って種を蒔き、真っ白な綿を
収穫することを夢見て4畝も植えつけたのでしたが、植え付けが遅かった。
雨が多すぎて温度が上がらなかった。
などなどの理由で、綿の実はついたけれど、中のふわふわの白い綿を取り
出せず、失敗。借りた畑が肥沃だったのか、木のように太く大きく育って、
片付けも重労働。

傍らの畝の草もきれいにとって、新しい芽を出した北海道産宿根草を日向
に出してやりました。大きく育ったら珍しい畑版ガーデンになるのかも
しれません。


午後は直売所で仕事。

運営者がいなくなった農産物直売所を仲間4人で借りて昨年4月にオープンした
家の近くの直売所。
役目としては直売所なので、由美さんの野菜を置いたり、アイスやお菓子や
ジュースなどを置いたりはしたのでしたが、ついでに始めた洋裁と機織りの
教室。それにALTのリー先生の英会話クラス。

気がつけば、普通に寄ってくれるお客さんよりも、洋裁をやりたかったり
機を織りたい希望者が増えて、いつの間にか直売所というよりも工房の
様相を呈してきていました。

あれから1年。寒かった冬が終わり、そろそろ直売所としての品揃えも準備
するべき時期なのだけれど、新型コロナの現状でとても普通に開けるという
気持ちになれません。

1か月に2回の洋裁、機織り教室とはいえ、
ミシンの使い方さえ忘れ、どこから手をつけてよいのか訳が解らなかった
洋裁の実力も凄いことに、こんなジャケットも作れるようになりました。

機織りもみんな実力をつけました。
マフラーもショールも裂織りバッグも販売できるほどの量を織って積み
重なっています。

が、ここにきて春の服も作りたいけれど、最重要で急ぎ必要になったのは
マスク。春から夏のためにとここ1年、やたら買い込んだ布が役に立つ、と
いうか役にたたせざるを得ないというかでどんどんマスクに変貌して
ゆきます。

服用の布がまさかマスクになるなんて、2ヶ月前には想像もしないことでした。


でも今はそんなことはいってられないので、少しずつでもマスクを作ります。

今年の春の直売所のオープンは、新型コロナがもう少し落ち着いてから考えます。
お花だけは販売しています。

こちらも人間世界のできごとには委細かまわず、いつもの春のとおりに咲き
揃いました。

真山にお出かけの際は、ぜひ直売所にお立ち寄りください。

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