独り温泉

実に久しぶりのブログです。
なまけている間に、窓の外は緑一色になりました。

80歳になって体力的にはだいぶ落ちたような気がするのですが、それでも
あまり暇ではなくて、1日中あれやったりこれやったりは変わりない日常
です。

先日はフリー刺繍家の天野寛子先生が「高田の松原刺繍タピストリー」の
展示のために東京から岩手県大船渡にみえたので、ほぼ2時間以上かけて
大船渡に行ってきました。最初は一人で行くつもりが、私も私もと増えて、
あ・ら・セブンティ5人がぞろぞろと同じホテルに泊まって楽しんできま
した。

初めての大船渡で新鮮な海の幸ご飯でお腹を満たし、夜は部屋に集って
おしゃべり大会。翌日は大船度から大島、気仙沼を周り、各自の仕事に
必要な布地屋さんに入ったり、染め屋さんの工房に寄ったり、帆布バッグ
のデザインを調べたり、お勉強もしてきました。

天野先生のご活躍は大層なもので、昨年の秋に3冊目の刺繍画集を出版
された後のコロナが少し下火になったある日には、「あなたとおしゃべり
にきたのよ」と突然新幹線で古川にみえたのにはびっくり!

お疲れのようなので、お店での食事などはやめて、川渡温泉在の友人
まりこさんにご飯を炊いてもらって、3人で素朴な昼食を食べ、他愛の
ないおしゃべりをして、その日のうちに東京に戻っていかれました。
先生は81歳。その決断力と行動力には瞠目します。

年が変わって今年の春には和歌山県の熊野でやはり80代の書家の方
と「八十路展」を開催。たくさんの取材やお客様の来訪を受けつつ
その詳細を毎日FBにupされるので、大丈夫かしらと心配でした。

ところがその3ヶ月後には大船度にみえるというので唖然。三日間
の滞在を終えられて、東京に戻ってからは10月の大阪での展示に
向けて新作に挑まれるのでしょう。
先生にお会いすると、先生のお元気さに普通さに、もう80だから、
とか先がないから、などとグズグズしたくなる自分の気持ちにも体
にもシャキッと喝を入れられたような気持ちになります。

昨年は裏年だったけれど、今年筍は大豊作。道の駅の野菜売り場は
生だの茹でたのだので筍だらけです。

さてこれだけの筍をどうするか。
昨年は土地のお母さんたちの知恵を真似して、塩漬けなどやってみた
けど見事に失敗。
煮て、ステーキにして、メンマを作って、豚まんの具にも入れてみよう、
等々考えていたら、パン工房青い虹のじゅんこさんが、ビン詰めの
やり方をメールで送ってくれました。常温で1年大丈夫よ、と。

昨日の早朝はじゃがいもの芽かき、大雨の今日はハウスでナスやトマト
など夏野菜を植える準備。今年は野菜だけじゃなく、メロンやスイカを
昨年以上に作ってみたい。

ともあれ、明日は晴れたら最後の筍掘り。
ちょっと竹がかっていると思うけど、今年最後の筍つきあいで、ビン詰め
に挑戦します。

先ほど温泉に行ってきました。
最初から最後まで、私ひとりだった。