山形芋煮の会

11月だというのに積もるほどの雪。
なんなんですかねえ、このひどい寒さは。

昼過ぎ、こんにちわー、という声で外に出てみると、運転手のおじいさんが亡くなって
から道の駅に出荷に来なくなっていたとみこさんが、大根と白菜と柿と銀杏が入った
袋をぶら下げて立っていました。

とみこさんは86歳。とても元気で目も耳も達者だけれど、足が不自由で杖をついて
歩きます。白菜を採ったので持ってきてくれたとのこと。
誰に連れてきてもらったのかと思ったら、ホンダの大きなワンボックスカーを
運転して我が家までの急坂を登ってきたのは、82歳の私よりも体の小さな妹さん。
ほんと、びっくり。集落の農家のおばあさん姉妹の底力には驚愕しました。

鳴子温泉のエコタウン化協議会キックオフミーティングに参加してきました。
私たちにとってはあったかいお湯に入って気持ちがいい、だけの温泉。
でも温泉には熱源というものがあって、そのエネルギーを使えばいろんなことができる
と聞いています。熱いお湯で温泉卵もできるし、温熱で乾燥するとか、温熱で野菜や花の
ハウス栽培をするとか、お餅や花を作る私にとっても電気ではない温泉熱での乾燥は
大変興味があります。

大変面白い取り組みなので是非がんばってほしいところですが、それにしても感じた
のは温泉の人と、温泉のお湯に入るだけの人とのかけ離れ方。私が温泉に接するのは
お湯に入るだけ。その背後がどうなっていうのかまったく解らない。
鳴子に行っても鬼首に行ってもいくつもある温泉地帯は地熱があるということだけが
わかるんだけれど、それがどんな経路で温泉かけ流しのお湯になるのか。
そういうこともこれから知る機会ができるかもしれないという期待が膨らむキックオフ
でした。

そして今日は昨日からの雪にも負けず、かねてからの計画どおり柿の木芋煮の会実施。
宮城の芋煮は味噌仕立てで、山形の芋煮は牛肉たくさん、里芋牛蒡たくさんの清まし
仕立てらしいのですが、今日は故郷山形を熱愛するマスターの完全山形風。

作るのはマスターとオサム君。
午前10時から厨房に入ったオサム君とマスターの奮闘でお昼には純山形風芋煮鍋完成。
正式には外の寒風の中で熱々の芋煮を食する計画だったのだけれど、寒さと雪降りで急遽
喫茶パーシモン店内で開催。いつものメンバープラスお客様も一緒の混合芋煮会となりました。

間で来月開催予定のクリスマス音楽会に向けて日々練習中の演奏の披露。

演奏だけ練習しているのかと思ったら、澄んだ少年のような声のオサム君が歌います。
手作りクリスマス音楽会当日には、その他その他でどんな楽器が飛び出すやら。

今日の芋煮会には由美さんが、自分で漬けた漬物数種類と、ご主人のススムさんが
丹精した新米を数種類。よっちゃん、みっちゃん夫妻は、商品作り真っ最中のゆずいちみ
(いちみゆず)を持参。
こういう集いで、新しい味や研究中の商品に出会わせて貰えるのもまた楽しみのひとつです。

芋煮の後は残り汁を利用してカレーうどんに変貌して〆。
第1回目芋煮会、楽しかった、美味しかった!