富良野でラベンダー修行

雨が降るんじゃないかとヒヤヒヤもののお天気だけれど、朝ホテルのカーテンを開けると晴れ! 嬉しい。

午前中は、今回私のラベンダー修行のために彩香の里をご紹介いただいた浦田 吉氏の喫茶店「くるみ割り」で

奥様のみや子さんに時間をとっていただき、久しぶりにゆっくりお話できました。

 

午後からいよいよ彩香の里へ。

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富良野には何度も来て、ラベンダーで有名な冨田ファームや他のラベンダー園は見たけれど、彩香の里に来る

のは初めてです。浦田さんには佐々木社長をご紹介いただきました。

佐々木社長が見えるまでに、売店でおそばを注文して昼食。

ここのお蕎麦はお出汁が黒い。北海道の出汁は黒いんでしょうかねえ。私九州人の薄味なのでちょっとびっくり。

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ラベンダーの栽培方法を苗から教えてください、と突然浦田さん経由でお願いして、宮城県から独りで現われたのが

若い人ではなく70代半ばのおばさんということで、内心驚かれたんじゃないかと思うけれど、佐々木社長とスタッフ

の牛島さんは私を軽トラに乗せて、畑から畑へと案内してくださって、苗作りから植え付け剪定まで細かく丁寧に

説明していただきました。

その結果私のラベンダー栽培知識は(もともとないようなもんだけれど)、全く間違っていた。

あんまり違っているものだから最初のうち、何を言われているのかが分からなくで戸惑いました。

ほんとうに来てよかった。教えて頂いてよかった!

 

まずラベンダーは花を採った後、1回剪定するのではなく2回3回と剪定してきれいな形を作る。ということ。

そんなこと知らないので、岩出山のラベンダーは花を採った後、翌年の春までめちゃくちゃ。

きれいに形作った剪定をするので、冬雪を被っても盆栽のようにきれいだし、芽吹けば夏の花の様子が想像して

花の時期に見てみたいという気持ちにさせるのだと納得。

 

ラベンダーの畑。

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苗の畑。

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長いものは30年でも咲くというラベンダー園のラベンダー。

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今回の訪問でよく分かったのはラベンダーは畑で栽培する野菜と同様の植物。

枯れることが多いので気難しいのかと思っていたけど、全然そうではないんだわ、と納得。

岩出山に戻ったら早速実践作業をやってみます。

 

夕方いったんホテルに戻り、夜は富良野GROUPのスタッフ穂ちゃんに誘ってもらって観劇へ。

富良野演劇工場で劇団チョコレートケーキによる演劇「治天の君」

主演はチョコレートケーキの西尾友樹氏、松本紀保さん。松本紀保さんは女優松たか子さんのお姉さんだけど、

お顔はお兄さんに似てる。

そしてこのお芝居には想像もしていなかったのでびっくり。出て来る人は大正天皇、明治天皇、昭和天皇

と天皇家のお話で紀保さんは貞明皇后という配役。扱っている題材は大正天皇の崩御にまつわる話で、

こういう事実を参考にした物語が作られる、ということが意外で驚いた。

セリフは宮中言葉で仕草も物語りの進行も天皇家。明治、大正、昭和の天皇や有栖川宮家だのが

出たり入ったりするので、観ているこちらも妙にしゃっちょこばって肩に力が入り、見終わると疲れました。

でも改めて考え直したいようなお芝居だった。

ホテルに近いソーズバーで穂ちゃんと二人遅い夕食をとりました。

横浜から富良野に来て倉本先生や周辺のスタッフの方たちに育てられている24歳の賢い穂ちゃん。

これからが楽しみです。力強いいい人生を送ってくれるといいな。

 

朝は5時に起きる決心で寝たのだけれど、昨夜の疲労がたたって起き損なって6時半ホテルを出発。

せっかくの朝食券、もったいないな、と思うけど、飛行機のチケットがとれるかどうか分からないので放棄。

新千歳空港まで来たとおりに一般道で帰りたいのだけれど、高速を使いたがるナビに手こずっていく先を

高速のない岩見沢と設定。まず岩見沢までのつもりが、岩見沢で行く先変更したところが、やっぱりナビに

「高速、高速」と指示されて止むを得ず高速で札幌へ。札幌で下りたらまた「高速」へと言われてまた高速に

乗り、千歳で一般道へ。目標値を通り過ぎたらしく、突如としてナビが「Uターンしてください」

Uターンしたらレンタカー屋があったけど、4車線だよ。こんなところでUターンさせるの?

 

初めてナビというものを使って新千歳~富良野まで運転しました。でもどの高速をどんなふうに走ったのか

さっぱり分からずずいぶん長い間高速を走ったような気がします。おかげで多少は早く着いて飛行機のチケットは

とれ、無事宮城に帰還することができました。

「ナビの言うことは無視すればいいのよ。すぐ違う道を教えてくれるから」と帰って娘に言われたけれど、無視なんて

しなれないこと、ナビ相手でも思いつかなかった。

これからもうちょっと勉強します。