歩いて、歩いて、奥の細道

ついにその日が来ました。

奥の細道トレッキング。
一緒に歩くメンバーは、不思議なご縁でつながってつながった寄せ集めの7人。

年間90日は鳴子温泉に逗留する新潟からの旅人高田さん。さらに年間100日以上鳴子温泉に
逗留し、毎日同じコースを1万歩歩く千葉人の西田社長。喫茶たまごやの奥さんのゆうこさん。
岩出山の喫茶パーシモンの奥さんのちよさん、そして黒田さんと私に、中山平の酒屋の跡継ぎ
であるシンスケ君。

わけわからない組み合わせですが、鳴子温泉の喫茶たまごやで出逢い、コーヒーを飲み語り
合っているうちに、こんなことになった、という行き当たりばったりトレッキング。

歩くのは、山形県の堺田分水嶺まで電車で行き、そこから歩き始めて芭蕉と弟子のそらが歩いた
奥の細道を鳴子峡近くの尿前の関まで歩いて戻るというコース。距離にして10数キロ?
所要時間は休み休み歩いて5時間くらいか。(歩かなければわからない。)
溌剌とした若さのシンスケ君の24歳を割り引いても、平均年齢の高さは相当なもんです。

日々2輌連結で走る電車を見ながら乗ったことがない陸羽東線に初めて乗りました。
ラドン温泉の屋根、鳴子峡の緑の美しさなど、窓から見下ろす光景に感動!

堺田駅に着き、駅の上にある分水嶺から「歩け、歩け」スタート。
しかし、この分水嶺というのは、見れば見るほど不思議。なぜここで分かれるんだろう。
日本海に行きかけた木の葉を、太平洋側に流して運命を変えてやりました。

すぐに緑陰の道へ。奥の細道の始まりです。

10時半から歩き始めて、格別の困難もなく、12時に涼しげな渓流に立ち寄って昼食休憩。

しかし、先導役の高田さんはともかくとしても、私より年長の西田社長もゆうこさんも、スキーはするけど
山登りはしないというちよさんも、大丈夫かなあと心配していた黒田さんも、淡々淡々と普通に平然と
歩くあの足取りはなんだろう。
1時間歩いても2時間歩いても、最初と同じように普通に歩くあの脚力はなに?

100パーセントの地元民でありながら、初めてこの道を歩くというシンスケ君は、「とても楽しい」そうで、
遅れたり進んだり自由気ままに歩く西田社長に付き添ったり、年寄りの私を労わったり、しながら全体に気を
配ってくれています。

山の中を歩く、ということはただ山歩きを楽しむだけでなく、脚力を鍛えるだけではなく、誰と歩くか、
一緒に歩く人とどんな時間を共有するのか。そんなこともまた楽しみのひとつだと思うけれど、今日1日を
私たちとともに歩いてくれるシンスケ君にとって、実り多い時間であれば嬉しいのですが・・・。

緑陰の道から出て、湯気が立ちそうな暑い国道を歩いて中山平駅まで。
シンスケ君のお母さんからお茶を頂き、一服休憩後歩き始めて、しんとろの湯まで歩いたところで
たまごやのマスターのお迎えの車を国道で発見。

自分の脚力の限度が分からない私は、大事をとってここで終了。
私だけを終了させてはかわいそうだから、と西田社長も終了してたまごやへ帰還。

この先難所の小深沢、大深沢があるらしいけれど、大深沢を登りきった時間を見計らってまたもや宮本
マスターは出迎えに行き、4時半車に乗せられ女性陣も撤収。
その後男性二人も戻って、本日の奥の細道トレッキングは無事終了。
次は6月19日。栗駒山を歩きます。

最後は西田さん滞在の大沼旅館について行って、温泉入浴おしゃべり会後、大女将さんお手前の
お茶を頂き、お暇しました。
暑かったけれど楽しい1日でした。
久しぶりに歩いて、壊れなかった足に感謝!

 

 

 

 

 

歩いて、歩いて、奥の細道” への2件のコメント

  1. コメント失礼いたします。
    昨日風の沢でお話を聞かせていただきました、尾形美香です。
    宜しくお願いいたします。

    1. 昨日はながながお邪魔して失礼しました。
      思いがけなく劇団の方とお会いできるなんて幸運でした。
      こちらこそよろしくお願いいたします。公演を楽しみにしています。

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