「屋根」こぼれ話”会場作り”

3月18日の「屋根」大崎公演の前に、富良野、仙台、福岡の3箇所で、「屋根」の舞台を観ました。

びっくりしたのは、観る度にお芝居が変化していっていること。

芝居というのは、よく解らないけれども台本があって、その台本どおりに何日続く公演でも同じ言葉、同じ動き

で俳優さんたちがお芝居をする、というふうに勝手に思い込んでいたのですが、実際には違った。

たぶん日々違っていっているのだと思います。だから富良野から何公演か後の仙台で観た時には、「あれ?」

「えっ?あんなセリフ聞いたっけ?」という具合で狐につままれたようでした。

芝居は生き物なんだなあ、と納得すると同時に、その進化か変化に魅かれて、ひとつ観るとまた次を観たくなる、

という心境になりました。

 

それともうひとつ3箇所の公演を観て感じたのは、その公演を華やがせるのも、地味にするのも公演を受ける側

のやり方にある、ということ。

主催が大きな興業主というところは決まった形での興業だろうけれど、、岩出山公演のように普段はよっちゃんな

んばん作ったり、餅を作ったりが仕事の俄か仕立ての実行委員が主催する場合には、私たちのやり方次第で、公演

が地味にも派手にもなるんだなあ、と納得。ならば観に来てくださるお客様にも、巡業を重ねて疲労が積み重

なっているだろう劇団員たちにも思いっきり楽しんでもらえるような会場作りをしたい。

 

先立つお金は少ないもので、今の岩出山では最高のおもてなしの梅の花。

玄関ロビーには大甕に生けた梅農場の紅梅白梅。

DSCF1999

例年ならもっと遅く咲くのですが、今年は公演に合わせたように咲いてくれました。

 

劇団員その他の食事を賄うニューフェイス食堂「岩出山ゴールデン食堂」の前にも小ぶりの梅。

ほんとうは食堂ではなくて公民館のただの和室です。

DSCF2013

 

玄関ロビーの台の上には籠いっぱいの南三陸から「劇団員のみなさんへ」と送られてきた新わかめ。

今ワカメの刈り獲り作業中で、舞台を観に来れないからとけいこさんが送ってくれました。

DSCF2023

倉本先生への大きな花束。、主役二人へ贈る南郷ハニーローズさんで作ってもらったバラの花束。

富良野塾の林のガンピ(白樺の皮)。舞台の中にも出てきますがお客様に観てもらうために。

そして、中央に飾ったのが、倉本先生にお願いした直筆の色紙。この色紙のミニサイズはお客様全員に

届くように用意した新聞バッグに入れます。

北海道のロイズ社から道の駅の15周年記念事業「屋根」へと贈って頂いた大きな盛花が華やかに

会場を盛り立ててくれます。

開場前には昨日ワークショップに参加してくれた高校生たちが今日は制服姿で出入り口に並びました。

チケットもぎり、座席案内、 お客様に新聞バッグをお渡しする役目などをやってくれます。

おかげで、私たち実行委員も舞台を観ることができました。

私はこれで観ること4回目。

DSCF2025

ここまでがホールの外の会場作り。

 

そして中の会場作りは。

開演2時間前くらいに、突然劇団から前の座席を外すようにとの指示が。恐れていたように傾斜が緩いので、前の

ほうのお客さまが舞台上の座った動きの手元が見えない、との理由から急遽座布団を敷くことになりました。

見えづらい心配はしていたけれど、座布団を敷くことになろうとは、まさかの展開。

近くの集会所や公民館からありったけの座布団を運んできましたが、まだ足りず、それまでゴールデン食堂で

俳優さんたちのご飯を作っていた由美さんが家に飛んで帰って座布団30枚を調達。時計を見ながらの大急ぎ、

なので、由美さんどっと疲れた、と思います。

でもそれでもまだ不十分とのことで、次には台。丁度いいくらいの台。誰かが「野菜の集荷籠」と言うのが聞こえて、

そうだ、梅農場の山芋籠だと思いつき、急遽梅農場から30個の山芋集荷籠をトラックで運んでもらうことに。

並べた山芋籠に座布団を乗せて、ホールの会場作りが完了しました。ホールの座席をご覧になった倉本先生の、

お客様全員が見え易いようにとの指示ですが、入ってきたお客様は舞台下の座布団席を見て驚かれたことで

しょう。私も驚いたけれど、思いがけない座布団席は、和らいだいい雰囲気に思えました。

 

会場は満席と満場の拍手で公演終了。

「感動しました」、というたくさんのアンケートを頂きました。

 

岩出山終了後は、秋田、北秋田、札幌を廻って、最後は元に戻って富良野演劇工場での凱旋公演。

お芝居がどんなに変化したんだろう、と思うと富良野へ行って観たい気持ちはやまやまですが、そうもならず、

当地で花束を渡せなかった、お芝居の中の一平兄ちゃん、鉄平兄ちゃん、そして制作スタッフにもお顔を思い

浮かべながら岩出山から花束を贈りました。

花屋さんから送られてきた写真には、演劇工場のロビーの台の上に、時間早めに贈ってもらった可愛らしい

花のブーケが5個並んでました。

公演前に見て、喜んでもらえたらという斉藤事務局の気持ちです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA