津屋崎

前回と前々回、敬愛する高田先生のことに触れたので、超大真面目になってしまいましたが、
また日常に戻って。

福岡県に津屋崎という町があります。
私は生粋の福岡の生まれ育ちですが、古い人間なので昔の津屋崎ならわかるけど、今
の津屋崎のことはまったくわかりません。

先日古川にあるNPOの事務所で、この津屋崎に拠点を置く津屋崎ブランチの山口氏を囲んでの
トークカフェが催され、初めて山口氏にお目にかかり、25歳で福岡を離れて以来初めて現在の
津屋崎のことを聞きました。

津屋崎というのは福岡の中心部からだいぶ離れた海辺にある小さな鄙びた町で、そこには
宮地嶽神社という立派で大きな神社があって、私が通った中学、高校の秋の遠足は宮地嶽神社と
決まってました。ちなみに春は大宰府天満宮でした。

今も津屋崎は海辺の小さな町であることは変わりがないのですが、山口さんたちによって
津屋崎ブランチという新しい形での町興しが行われていて、この2年半の間になんと60人以上も
よその土地から移住してきた方が増えたのだそうです。

これはほんと、ちょっと考えられない数で、ここにはきっともの凄い工夫と秘密があるに違いないと
感じ、折りあるごとに山口さんのブログや移住されて今は津屋崎住民として暮らしておられる方々の
暮らしのことなど読ませていただいてます。

私も移住者の一人ですが、ここに来た頃には、この大崎市全体でも移住者を呼び込んで人口を
増やす試みが進んでいることでもあり、後に続く人たちがきっといると信じてました。

でも全然違ってた。

 

大震災以来、もう私の記憶の中では薄くなってしまっていた故郷、福岡の友人たちがみんなで              私たちを援けてくれました。
福岡の人全体にお礼を言いたい気持ちがあるので、山口さんに会ったが幸い、福岡へのお礼を
山口さんに対して言わせていただきました。

山口氏が福岡へ戻られてから3週間ほどしてこの度、海山ネットに新聞バッグの大量注文を
いただきました。津屋崎の方たちはとてもよい方ばかりなので、東北の現状をよく理解したうえで
注文をしている、ということでした。

注文をいただいたことも嬉しいけれど、何より、もう帰ることもない、捨てたような思いでいた故郷が
自分の心の中に戻ってきたことが何よりうれしいです。

新聞バッグはよっちゃん祭りというお祭りで使われるとか。
よっちゃんという名前が同じなのも奇遇なのですが、よっちゃん祭りには一度津屋崎に行ってみたく
なりました。

今日一日、日本列島台風なみの強風が吹き荒れたようですが、ここでは吹きませんでした。でも今
窓の外では風が唸り始めたように感じます。明日、朝まではこの状態が続くのでしょう。
みなさま、お気をつけて!

 

 

 

津屋崎” への2件のコメント

  1. 東北と九州、震災でぐっと故郷が身近になるとは移住前は考えも及ばないことだったでしょう。故郷とはありがたいものですね。

    私は明日から娘の引っ越しで3泊4日神奈川県藤沢市へ行ってきます。今からすでに疲れています。小さい子がいる引っ越しは大変です。

    1. 私も転勤の度に母に来てもらってましたよ。今考えると世話をかけたものだと思います。
      SOちゃんも行ってしまうのですか?疲れて体調を壊されませんように。

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