市川コルトンプラザで出店します。

      次の土、日、7月30日と31日に海の手山の手ネットワークは、千葉県市川市

      のニッケコルトンプラザで出店します。

      行くのは私たち海の手山の手ネットワーク4人組と南三陸元気母さんタカちゃん

      新聞バッグ作りのエース、南三陸サオちゃんです。

      販売するのは海商店、山商店のいろいろ。

      まず新聞バッグ、大、中、小。新聞バッグを作っているうちに、自分がファンにな

      り、家の中に新聞バッグが増えてきました。キャットフード、ドッグフード、

      じゃがいも、紙袋など入れるのに大変都合が良い。蒸れないのがよろしい。

      それから南三陸の縫製さんが作ったエプロン、腕カバー、コースターなどの

      布小物。今日は透明袋に入れてラフィアで結ぶラッピングの作業をしました。

      全国の方々から送っていただいた布地は色も柄もさまざまで、楽しい時間でし

      た。いずれ写真入りポストカードを作って、送ってくださった皆様にお送りしたい

      と考えています。

      それから、南三陸の津波の前のわかめ。自分で売る時はさっぱり自信がなか

      たけれど、今度はわかめの仕事をしていたタカちゃんが販売しますので、わ

      かめのことなら何でも聞いてください。わかめも生きている海の場所で厚かっ

      たり薄かったり柔らかだったり歯ごたえがあったりいろいろなんだそうです。

      タカちゃんに聞いて私も初めて知りました。家も農機具も流されたけど、干椎茸

      だけが残ったという、運の強い干し椎茸。秤がないというので海山ネットで測って

      袋詰めしました。竹盆栽は御茶ノ水のガイヤでの販売の時よりずいぶん大きく

      なりました。苔も深い緑色がきれいになりましたよ。

      よっちゃんなんばん、梅干し、あられに蓬茶はいつもの通り。明日は青梅で

      ジャムを作ります。ぜんぶ、手づくり自然食品です。

      田舎暮らしでこの地に来た私にとっては古巣へ戻ることになりますが、海山

      メンバーにとっては初めての市川。どんな販売会になるのだろうと楽しみです。

      お近くの方、ご来場をお待ちします。

      

      

      

      

     

和紙

            女川のNさん、この日曜日の仮設入居を控えて、今日最後の、と言っても避難

     先のこちらでの新聞バッグ作りのお願いをした。電話では何度も話したけれど、

     直接会うのは新聞バッグ作りの講習会以来。昨日お願いしておいたバッグを持っ

     て来てくれた。非常にきれいにできている。私も少しずつ作っているが、こんなふ

     うにきれいにはできない。どうして?

     「新聞は一面と最後の面は使わないほうがよい。伸びているのでずれる」

     「色刷りのところは弱いから使わないほうがよい」

     「大きいバッグの時は寝押しをする」

     「糊は刷毛で混ぜてはダメ。刷毛の目に詰る。のばす時はスプーンなどでかき

      混ぜる。あまりゆるめないほうがよい」

     えーーッ、なんでそんなに詳しいんだろ、と思ったら、Nさんは津波の前、和紙の

     お仕事をしていたそうなのだった。

     まただ。らどん温泉で初めて今は仮設住宅住まいの0さんが作ったエプロンを見

     た時の驚きを思い出す。あまりにも見事な仕上がりなので、「どうしてこんなに

     上手なの」と聞いたら、津波で流された縫製工場で30年も制服を縫っていた方

     が縫ったエプロンと聞いてプロ仕様だと納得がいった。

     菊もそうだ。0さんのご主人が志津川で菊を作っていた方だと知って、5000本の

     菊を購入して菊栽培を教えていただくことにしたのだが、後で志津川の菊の

     会長さんで、東京の市場まで出荷している方だと聞いて冷や汗が出た。

     沿岸部の方だからなんとなく海の仕事ばかりを想像していたが、いろんな仕事の

     熟練の方がおられて、その都度びっくりしたり、出会えた幸運を喜んだり。でも

     こんな方たちが腕を振るう仕事の場がないというのは、なんと勿体ないことだろう

     か、と思う。

     Nさんは仮設住宅に入られても新聞バッグを作ってくださるそうだ。今度綺麗な

     和紙で何かを作ってもらおう。海商店になぜか和紙の商品が出てくるかもしれな  

     い。楽しみだ。