デッキ塗り/ 「屋根」チケット/  ひかり通信うんぬんかんぬん

一昨日から今日まで、空は真っ青、暖かくて良い天気です。

築館はマイナス5度だったとか。さすが築館、雪は少ないところだけれど寒さはダントツ。

この辺りも霜で真っ白でした。

この暖かさを逃さずに、今日、明日で夏から少しづつ続けてきたデッキや窓枠の塗装を終了させる、ということで

今日は朝から普段は私のパソコンの管理をお願いしているkさんが出動。工務店の息子さんであるkさんは

家業の手伝いで培った腕で大工仕事、塗装に研磨、何でもやってくださるので大変有難い存在なのです。

私もちょびっと手伝って、デッキの木材にはりついた青ゴケ磨き。きれいになったところをkさんがすいッすいッと

塗って、こんな仕上がりになりました。

ついでに、古い椅子もお洒落な白い椅子に変身。真っ白じゃなくてちょっと古びた感じに塗ってくれたそうです。

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次いで窓枠。いくつも窓があるので、kさんが落ちるんじゃないかと冷や冷やものだけれど、今日は無事

終了しました。

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夫が亡くなって初めて、このままじゃダメだと一念発起してkさんにお願いして始めた窓枠やデッキの木部の塗装

ですが、kさんにいろいろ教わりながらの作業はやってよかったと思います。15年経てば木がどんなふうになるのか

解ったし、こうして手入れができる家を残してくれた夫に、改めて感謝です。

 

娘がおやつに焼いてくれたアップルパイ。 パイの中身は岩出山産りんご。

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話は変わって、あ・ら・伊達な道の駅の売店のご紹介。

ここで「屋根」のチケットを販売しています。ご購入はお早めにどーぞ!

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よーくかかってくる電話があるんです。

それは「ひかり通信うんぬんかんぬん」という電話。

ひかり通信でパソコンを使っているカスタマーには今年になってからかな。時期は忘れたけれど、今払っている電話

料金が7000円台のところが安くなって4000台払えばよくなるという、つまりはそういうことらしい電話。

いろんなところから掛かってくるのだけれど、名乗られても相手が何者なのかは解らない。NTTの回し者かと私は

勝手に思っています。

で何度かかっても相手は違えど内容は同じなので、面倒になって「どうぞよしなに」と答えたこともある。すると「では

こちらの別の担当者からお電話しますから」と言われて電話を待ったこともあったけど、掛かってきたことはない。

 

そしてついに先日の電話でそのことを言ったら、「そんな間違いはしないので、今度は確実にやります」という問答

があって、その後年齢を聞かれて素直に「74歳」と答えました。

そしたらなんと、「大変申し訳ございません。70歳以上は対応できないことになっているので・・・。」

 

ちょっと待ってよねー。この何度も何度も何度もの電話はなんなんですか。この時間のロスは。

70歳以上がダメなんだったら始めから言えばいいじゃないですか。さんざんしゃべって返事させといて、最後に

70以上はダメなんて差別。

「今はパソコンもやればスマホもFbもやる、という70歳以上はいくらもいるのよ。これから高齢化社会だという

のに、高齢者を差別してどうするのNTT!」

心の声のつもりが実の声になって出てきて、お相手は「すみません」と電話を切っちゃった。

 

そしてまた昨日、違うところから「ひかり通信うんぬんかんぬん」と電話がかかりました。

最初は70歳以上のことを忘れて思わずまともに対応しかけて突然思い出し「私、74歳ですよー、いいんですか。

年齢調べてから電話したらどうですか」

 

だってしゃべるだけ時間のロスになるでしょう。さんざ勧誘した相手が70歳超えていたらしゃべり損だからね。

いやあ、頻繁にかかってくる「ひかり通信うんぬんかんぬん電話」。かんべんしてほしい~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「屋根」チラシ配り

3日間降って今日はようやく晴れました。

15年前ここに住み始めた時には、12月には雨なんて降らなかった。11月も今よりうんと寒くて震えながら

燻炭焼いたりしていたし、12月から3月までは晴れるか雪かで外はモノトーンの世界。冬の雨が嫌いな私は、

寒くてもここの冬は雨じゃなくて雪しか降らないというのが素晴らしい、と思ってたんだけれども、今は1月だろうが

2月だろうが雨が降る。それもザアザア降りで。恐ろしい。

 

晴れたので、今日こそはと、「屋根」のチケットを届けに岩出山の江合川を挟んだ向こう側にある別荘地にある

友人宅へ。首都圏に出て来る前の福岡時代の中学、高校の同級生です。今は森の中に住む木工作家だけれど、

前身は夫婦共に演劇人なので、チケットはすぐに購入してくれました。

 

友人宅に行く前に森の中のI不動産屋さんへ。来春岩出山への移住を決めている滋賀県の友人が借りる家の

下見をお願いしていたのですが、ついでに「屋根」のご紹介。チケットを買っていただきました。

今日日曜日は友人夫婦が川渡の温泉に行く日。お昼には出かけるので短時間のお茶っこで失礼して、次は不動産

のIさんと一緒に町の中の借りる物件へ。

リフォームしてまもなく奥様がご病気になられたとかで白い新しい大きな家。メインストリートに面していて元は

洋品店だった40平米ほどの店舗がついているので、いろんなことができそう。夫婦お二人とも学校の先生なので

寺子屋みたいなことをやりたいと聞いているので楽しみです。

 

通りを挟んで物件の前にあるのは町で1軒だけのケーキ屋さん。

新しい人が移住してくることのご紹介をして、レモンケーキを買って、ここでも「屋根」をご紹介。チラシも置かせて

頂きました。ちなみにケーキを買いに来て長年奥様のお顔だけは知っていたけれど、今日、鹿児島県は奄美大島

のご出身と聞いてびっくり。この町九州人がけっこう多い。なんだか嬉しい。

 

最後にこの町で多くの人が買い物に行く食品と日用品は工具などの総合スーパー「トラスト」へ。

まさかまさか、スーパーマーケットでポスター貼ってチラシを置いて頂けるとは思わなんだ。チケット売りたいよりも

この町で公演するのだから是非ともこの町のたくさんの住民に観てほしい、と願っているので、どんなところへでも

ご紹介したい。その一心です。

 

あっちこっち廻って、午後になって帰宅。

お餅つきの準備をする前に一休みと横になったら、そのまま夕方まで休憩続行。おかげで治りの悪い風邪気味が

少しよくなりました。

起きたらYAHOOニュースで「倉本聰氏「屋根」公演を最後に引退」を読んでガーーン。もう80歳を超えられるから

いずれ、とは思っていたけれど、今このタイミングとは残念というか、当然というか。

 

「屋根」のチラシやチケットを持って、あっちに行ったりこっちに行ったりするうちに、ここに越して来た時から「ここは

なんだろう」と気にかかっていた松窓寺の前を通りかかりました。伊達家のお墓を護っているお寺かな。

伊達家霊廟の案内も建物も古びている感じ。

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行ってみたいとは思うけど、手入れしてもう少し明るくしてほしい。あんまり雰囲気暗いと怖いよ。

伊達さんは岩出山の看板なんだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

50年

もう昔の話になるけれど、亡くなった夫が50歳少し前に、大学卒業以来勤めてきた会社でリストラされるという

状況になりました。まだリストラとか従業員削減なんて言葉が少ない時代で、いわばリストラのハシリ。

外資でコンピューターでそれまでの30年間のバブル時代の先端を走っているという会社だったから、経営が

危なそうだと思ったら即リストラ、ということだったのだろうけれど、うちの夫は年齢的に第1回目のリストラに

ひっかかりました。削減数は1500名。かなりの大規模。

寝耳に水というかまだ周りの会社ではリストラなんぞやってない時代だったから、さてどうするか。

子供らはまだ高校、これから大学などでお金が要る時期。といって去るも地獄、残るも地獄のような・・。

その時に二人で話した言葉を今も思い出します。

 

物事大体ひとサイクルで50年くらいだろう。

日本にコンピューターが持ち込まれて30年。その頃に入社して、走りに走って登り詰めたら必ず下りに入る

時がくる。今はその時じゃないだろうか。ならば下降の足を引っ張っるよりも辞めたほうが、会社にとっても社員

にとっても早く再生できるときがくる。ということで「撤退」と決定。

 

今そのことを思い出すのは、よっちゃん農場ブログを読んでいて、よっちゃんが炭焼き師匠のじいちゃんから聞いた

「世の中ずーっと変わり続けるもんではなくて、おらの経験からすると50年サイクルくらいで戻ってくる」という言葉。

 

あの時私もじいちゃんと同じで迷う夫に「50年くらいで1周だと思うよ」と確かにそう言った覚えがあるのですが、

それから20年ほど生きた今、何か違ってしまったような・・。今夫にそんなことがあって、「50年」って言えるのか

というと全然言えない気がするのです。 今は先が読めなくなってしまっている。

人が機械やその他の人本来の5感に頼る暮らしをしなくなってから、サイクルも狂ってしまったような。そんな気が

この頃しきりにします。

 

倉本聰氏が「昭和の遺言」という新しい本を出されるようです。

来年の春にはこの岩出山で倉本先生の「屋根」というお芝居が上演されますが、「屋根」は倉本先生がお書きに

なったドラマ「北の国から」の主人公、黒板五郎さんのおじいさんの頃の物語り。

新聞バッグがご縁で富良野とお近づきになって、倉本聰氏の現在のお仕事ぶりを見聞きすることが多くなりました

が、先生がなさるお仕事のどれをとっても、先が見えなくなった現代への先生からの強いメッセージ、、80歳になら

れた先生からの遺言のように聞こえます。

 

何事も最初はそんなつもりではないことから始まることが多いのですが、この舞台公演も最初はそんなつもりでは

なかったことが実現し、実現することからまた新しい展開につながるのではないか、とそんなことをぼんやり考え

ます。

今年の冬は大規模エルニーニョで暖冬とか。大雪も大変だけれど、冬に大雨なんて降ったらほんとに大事で

秋の大雨で上の崖が崩れてから本気で雨が怖くなりました。土砂崩れの修復もまだ道半ば。

ほんとに倉本先生のメッセージのようなことを真剣に考えなければ先はもっともっと大変なことになる。

昨日、今日、12月に入っているというのにうんと寒くて大雨。ざあざあと降る雨音を聞きながらそんなことを

考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シンポジュウム「ナニガユタカナコトナノカ」に参加

昨日から東京築地の聖路加国際ガーデンに来ています。

高知県四万十の四万十新聞バッグ作りの本拠地であるNPORIVER主催のシンポジュウム「ナニガユタカナ

コトナノカ」に参加しました。

参加者は「ナニガユタカナコトナノカ」について対談をなさるデザイナーの梅原真氏、四万十町久礼のお魚屋さん

田中さんを始めとしていつもお会いする㈱四万十ドラマの方々、橋本大二郎氏、糸井重里氏、など

四万十ドラマと交流をお持ちのさまざまな業種、さまざまなお仕事の方々、総勢100名。

聖路加ガーデン47階にあるレストランルークの会場は100人の熱気に溢れて、 知っている人も知らない人も

見分けがつかない盛況ですが、梅原さんと田中さんの対談は、学ぶところの多い気持ちが元気なれる楽しい

お話でした。

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シンポジューム後は知らない同士が紹介し合ったり名刺を交換したりの交流会。

が、60歳を過ぎて俄か餅屋になった元サラリーマン家庭の主婦である私には、未知の人との短時間での

交流はちょっと荷が重く片隅の椅子で、ウーロン茶のコップを手に根が生えたように座りきり。

おかげで私と同様お隣に椅子に座られた、建築設計のお仕事をなさるナイキさんとお知り合いになりました。

ナイキさんは黒田さんや私とも知り合いの新聞バッグインストラクタータカムラさんと仲良しのお友達だそうで

こうして思いがけないときに、人と人が出会うご縁の不思議を感じます。

 

夜10時を過ぎての散会なので、会場に隣接する銀座クレストンホテルに宿をとりました。部屋は36階。

高いところが苦手で都庁の上のレストランにさえ入りたくない私にとって、「地震よ来るな」と祈る一夜。

 

朝カーテンを開くとこの眺望。

いい天気です。

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この高層ビルのひとつひとつの窓に人の暮らしがあるんだねー、と思うと、気が遠くなる思い。

 

昨夜ナイキさんと語り合った住宅建設の話が思い出されます。

「新築志向というのはもういいんじゃないですかねえ。都会も田舎も空き屋だらけになりつつ今、空き屋がいっぱい

ではスラム化するし物騒だし、家を新築して多額のローン抱えて苦労しても最後は住めなくなって空き屋を

増やすではなんとも割りに合わない話だし。これからは少ないお金で古い住宅を素敵に作りなおすみたいな

方向を考える時期じゃないかと思うのですが」

私の無責任で勝手な意見に

「中古にお金をかけるならもうちょっとお金を足して新築に、と思われる方のほうがまだ多いんですよね」

とナイキさんは答えてくれました。

 

今日は大震災後がらお世話になっている、恵比寿のギャラリーまあるさんのところに伺うつもりです。

それから我孫子の叔母のところへ。

それにしてもこの聖路加病院周辺、その昔、息子が手術入院して通っていた頃とはすっかり変わって

しまって、私はここを毎日通っていたのだろうか、と狐につままれたよう。

ホテルの36階に泊まるなんてもう2度とはないことだと思うけど、思うところの多い楽しい2日間でした。

 

そうだ、昨日聖路加に来る前に、埼玉のハンズオンの吉田さんと丸の内のキッテで待ち合わせをしました。

キッテってなんなの?と思ったら丸の内の東京中央郵便局が改装されてKITTEというお洒落で楽しめる

場所に変わってました。

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特筆すべきは、2階3階が東大の博物館になっていること。

天下の東大の収集品のミュージアム。それは楽しみだと張り切って行ったらお休みでした。

また行こう!