今年度第1回海山ミーティング

昨日、今日、なんでこんなに寒いの?というくらい寒い。

珍しく早々と夏タイヤに換えてきたのに、なんと翌朝は雪でした。おまけに雪まじりの強風。

植物を育てて生計をたてるものにととっては、ほんとうに待ち遠しい春です。

 

さて、よっちゃんと海山代表を交替してから、初めての海山ミーティングをやりました。

大震災の1月ほど後に海の手山の手新聞バッグを製作し始めてから3年。今は新聞バッグの販売だけ

ではなく、他県からの修学旅行の生徒たちに大震災以来の物語を伝えつつ、防災やエコなど普段から

大切にしなければならないメッセージをこめた新聞バッグ製作体験。または介護老人施設に於いての

指先を動かしたり、頭脳を活性させたりするための新聞バッグつくり、などなど、新聞バッグの役割も

増えて来ました。

 

とはいえ、海山ネットとしても初めての体験。ひとつ新しい事態が起こるたびに、メンバーが顔を合わせて

意見を言い合い、新しい仕事の形を切り拓いていきたいのですが、全員が本来の自分の仕事があります。

ということで、その休みにあわせて、これから月1、土曜日にミーティング開催としました。

今日はその1回目。

ミーティング場所はわたしんち。ご飯を炊いてお握りと卵焼き作って、コーヒー煎れてスタート。

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これから8月まで次々に大きな仕事が控えています。

6月に新聞バッグ製作体験をしてくれる修学旅行の生徒は200名。200名のこどもたちにどうしたら楽しく

有意義に新聞バッグを作る体験ををしてもらえるか。その具体的方法やら伝えたいメッセージやら、

4人頭を寄せて真剣に考え、論議は白熱します。

 

そして明日は高知銀行さん向けハート型新聞バッグの最終発送日。

昨年に続いて2年目の東北に向けて大きな注文をしてくださって、大変感謝しています。

高知銀行さんのお仕事が終わったら、週末には梅農場で「大ほっかぶり市」が開催されます。

 

宣伝されてないからご存知じゃない方も多いだろうけど、岩出山の佐藤農場の梅林はそれはそれは

壮観です。福岡での子供時代、毎年遠足で大宰府天満宮(梅の名所)に行ってた私が、これは凄い!

大宰府より凄い! と驚いたくらい梅林の梅は枝を伸ばしてトンネルを作っています。

「大ほっかぶり市」では新聞バッグのワークショップもやります。

たくさんのお客様のご来場をお待ちします。

 

願うはお天気。早くあったくなってほしいーー!

 

 

 

 

 

 

図書館と森の喫茶店

これまでの人生、ほんとにあちこち夫の転勤で転居してきましたが、いつも近辺に図書館がありました。

千葉県の市川市にまだ今のような立派な図書館がない頃には、江戸川の橋を渡って江戸川区の

図書館に通ったりしていました。お洒落でたっくさん本がある新浦安の図書館にも通ったし、ラブラドール

2頭の散歩とセットで白井市の大きな図書館にも行ってました。

 

ここに来たのは12年前。里山と田園に囲まれたこの土地は静かで人情厚くとても住みよい土地なんだ

けれど、残念無念、図書館がない。隣り町には大きな図書館があるんだけど、町の人ではないので

貸してもらえない。

ハードカバーの本は高くて買えません。絵本も高いし、時折本屋で文庫本を買ったり、ブックオフで古本

買ったり、たまの旅行の時だけ、飛行機や新幹線の中で読むんだ、と自分に言い訳して少し値が張る本

を買って嬉しくなったりしてました。

 

2年後か3年後だかに古川に新しい図書館ができるんだそうです。今もあるにはありますが、一番の

問題点は駐車場が狭い。昔の住宅地の中に建つ古い建物なので、10台くらいしか停められない狭い

駐車場に無理やり車を入れると、後しばらくは行きたくなくなっちゃう。

 

ところがこの4月1日から特別嬉しいニュースがありました。

私が住む大崎市と隣り町の加美町が連携して図書の貸し出しができるようになり、、加美町にある

大きな中新田図書館で私たちも本を借りられるようになったのです。中新田町は音響設備が整った

バッハホールや図書館、バラやハーブが咲き乱れるやくらいガーデンなど、文化施設が比較的、

備わった町で、今日は早速娘と孫と3人分の図書貸し出しカードを作りに行ってきました。

 

図書館に入って大きく息を吸い込むと、図書館の匂いがします。懐かしいにおい!

書架が全部見渡せる位置に立つと、自分の知らない世界を全部手にしたような得した気分になります。

 

本を5冊ずつ借りて、以前から一度行ってみようと娘と言っていた、別荘地の森の中のティールーム

に寄ってみました。全ての調度がイギリス風に整えられた、この辺りでは珍しい「上品」というのか

素敵な空間。暖炉は赤々と燃え、蝋燭には火が灯り、紅茶も渋くないし、スコーンもイギリス風ケーキ

などもあって、いいいんですけどね、

出てくるまでが遅ーい。いくらなんでも私たちのこと忘れられているんじゃないの、と心配になるくらい

紅茶が出てくるのが遅かったーー。よっぽど時間がある時にのみ寄ってみます。

 

 

今朝は津波予告時間前の5時くらいからハラハラしながらテレビを見てました。

津波の高さ40センチ。上昇中というのは心臓によくないね。

「今度きたらもうトドメだ!」なんて思ってテレビを見つめるさなかにグラグラグラと今度は地震。

震度4? 3? 何も今地震来なくても・・・。津波が重なっちゃうんじゃない?

311からまだ3年。仮設住宅に入ったままで、まだ新しい生活の再建がなされない前にまたの津波というの

は、沿岸部の方たちにとって気持ちが暗くなる出来事であろうと思います。

ほんとうに何事もなくてよかった。

でも今、外はひどい雨が音を立てて降ってます。桜が咲いていたら散っちゃうくらいのひどい雨。

いったいどうなっているんですかねえ・・・。

 

 

 

 

 

酒蔵一の蔵へ

酒蔵一の蔵のベテランマネージャーであるYMさんにお忙しい中、少し時間を割いて頂いて

松山の一の蔵本社までお話しに行ってきました。

YMさんは石巻の方で、お話していても近頃少しお元気がないように見受けられます。

とてもお忙しいのでそのせいもあるかもしれないけれど、今日お話してみて、一の蔵のお仕事が

忙しいだけではなく、石巻やその他でいろいろと骨身を惜しまず支援のための活動をなさっている

被災地の現状を憂いて元気をなくされているのがよく分かりました。

 

大震災から3年経過した石巻では、被災地以外からの支援の手によって得られた復興グッズなどを

作って売る手仕事がなくなり、動きがとれなくなっている高齢者が多いこと。今建設が進められている復興

住宅に入れば家賃が発生するし、かといって今のまま仮設住宅に居続けることもできない。

 

などの心労から、体調を崩す、だけではなく気持ちが追い詰められて心が病む、または自ら死んでしまう

人が多く出てくるのではないか、と心配されていました。

今年の3月11日、石巻のある大規模仮設住宅のこの3年間を追う、というNHKの報道番組で、住民の

約三分の一の預金が10万円以下である、という事実を知って私は言葉を失いましたが、それは嘘でも誇張

でもない。ということでした。

 

私たちに何ほどのことができるというものでもありませんが、もしただ手持ち無沙汰で籠もり気味である、と

いう仮設での日常ならば、みんなで一緒に手を動かすという楽しみにでもなれば、と大量注文の新聞

バッグを折りたい方に折って頂きたい、とお願いしてきました。

 

今朝のチリでの巨大地震で発生した津波が明日の朝には北海道から東北沿岸にも到達するそうです。

大地震から3年たって、海には船も戻り、岸壁の工事も進み、ノリだのワカメだのの設備も整ってきて

います。

心から、大きな被害が出ませんようにと祈るばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

英文折り方説明書

新聞バッグの折り手さんを増やさなければならないこともあり、ここのところ講習が続いて、

ちょっとヘタリ気味。

土曜日は雨。それもザアザアの本降りの中、マルタに帰るミッチャン、トーマス夫妻とご両親も

お誘いして手造り家具と手作り週末蕎麦の店「愉多工房」にお蕎麦を食べに行きました。

せっかく生真面目インストラクターあやさんがあれだけ大騒動で気迫を込めて、休憩も許さない

ほどの情熱で教えたのに、肝心のトーマス君は私の顔を見るなり「アイ・フオーガット云々・・」

「何いってるの。きのうはわかったと言ったじゃないの」と言ったら、「やっぱり、一度ではダメだから

折り方の説明書に英文ほしいなあ」と。

ンだっちゃねー。

それは納得するわ。私たちも最初に習った頃、頂いた折り方の説明書と睨めっこしてたもの。

ということで、たまたま東京から電話をかけてくださったチームワンネスのOHさんに相談したら、

「いるいる!最適の人が。翻訳が仕事の人いるよー」

そんなわけで、追々、英文の折り方説明文が作れると思います。

紙で何かを折る、という文化がないところの人に、まあ、簡単とはいえない新聞バッグを作ってもらう

のは、トーマスが言うように「クレイジー」かもしれないけれど、でも作りあげれば笑顔です。

東北新聞バッグプロジェクトの中核をなす梅原先生は「日本最後の清流simantoriverから生まれた

新聞バッグは世界共通言語になるだろう。そのコンセプトは、県境、国境を越え、東北~世界~地球

との新たなコミュニケーションツールとなる」とおっしゃっています。

これまで中国の方々、台湾の学生たちなど200名を越す外国の方に新聞バッグ講習をやってきたけれど

今考えると、準備不足だった面が多々あり、新聞バッグの作り方を教えるためのコミュニケーション

ツールというのは必要なんだなあ、と実感します。

大騒動にならないためにも、気迫疲れしないためにもネ。