新聞バッグの中身

新聞バッグの中身なんだか中味なのか一瞬迷っちゃいました。どっちだろう。

昨年の7月から、震災後の紆余曲折を乗り越えて、南三陸、女川、南相馬(今は鳴子避難中)の方に
新聞バッグを作ってもらうようになってから1年、まだ経ってないんだなあ、と思って今びっくりした。

なんかずいぶんの時が経ったような気がします。いろんなことあったから。 続きを表示

お米の話

7割方の田植えが終わりました。時期的にはずいぶん遅くなったなあ、と思うのですが、まだ田植え中と
いうところもあります。

きれいに幼い苗が並んだ光景はきれいですよー。

気がかりなのは年々休耕田が増えている気がすること。気がするんじゃなくて増えているんだと思うのですが、
去年の田の様子をしっかり覚えていないので、あれ、ここはやってたっけ、やらなくなってたっけ、とはっきり
しないのです。 続きを表示

仕事と病の関係

今日は終日の雨。

うちは半分お餅屋ですが(あと半分は花作り屋)、そのお餅は夫が主体になって作っています。
もともとは食べることが好きで、なかでもお餅が大好き。
子供の頃からお餅をたくさん食べていたようですが、東京の大学を出てからそのままずーっと東京の会社で働き、
定年退職をした後、来たこともない東北の田舎に住みついて日々お餅を搗く生活をすることになろうなんて
想像もしなかったに違いありません。

たまたま道の駅が近くにできたからそういうことになったのですが。
定年退職後の田舎暮らしの土地選びには、そういうことも考慮に入れれば、また違った退職後の人生が始まる
のかもしれませんね。 続きを表示

お餅を考える。

昨日は埼玉県のたねの森さんへの新聞バッグその他の出荷日でした。
ほッとしたところで、今日は毎日気になっている畑の蓬摘みと草取りを決行します。
今日は気持ちの良い晴れ。
ほとんどの田には水が入りました。カエルの合唱が始まり、田の脇には例の名前を知らない黄色の花が
一面に咲き出しました。


畑の様子といえば

タケノコが出て来ました。セシウムを測ってないし、食べないし、熊の好物なので、出て来てほしくないのだけど、
出てくるんだよねえ。それもいっぱい。きのう、うちには私が知らない人が2度も来て、背中に背負った袋にいっぱい
タケノコを採って詰めて、下すとき重みで尻餅ついてました。ありがとうございます、と4袋持って帰られた。
近所の人だと思います。

そして蕨を採らなかったらこうなります。
ワラビジャングル。


ワラビってこんなふうになるなんて知らない方多いでしょう。ここに来た当初、私はワラビもゼンマイもどれが
何だかわかりませんでした。10年経った今はさすがに分かります。でもアイコだとかシドケだとか、そういう山菜は みんな同じ葉っぱにみえてさっぱりわからないです。今でも。

そしてこれが今日の本命の蓬。
私はお餅屋ですので毎日お餅をついて出荷してますが、日曜日には蓬餅を作ります。その材料です。

車は走ってないし、犬の散歩もなく、誰もこないところなのできれいな蓬です。蓬を多く入れて搗くと柔らかく
仕上がります。お客様には「おいしいー!」と言っていただいてます。

このところお餅の注文がある度に訊かれるのは、「日持ちしますか?」ということ。
それは海山ネットの新聞バッグセットの時も言われます。「お餅、どのくらいもちますか?」と。

正直言うともちません。お餅だから腐りはしないけど、3日もすれば黴びます。それをかびさせない様に
脱酸素剤を入れて真空包装にして、ということはできるのですが、毎回作業中になんか納得できないなあ、と
いうような気持ちになります。

少なくとも1か月とか長ければ半年でも日持ちがすればいいんでしょうが、正直私たちのような小さい自営が使う
機械での真空袋に1か月入ったお餅は乾燥してまずいです。たまにはかびてるお餅もあります。
大きな会社組織の工場の無菌室で作業されたものなら、食味を損なわず1年でももつのかもしれません。

でもお米を搗いて作ったお餅が、1年でもかびないのを当たり前と思ったら、かびがきたお餅を初めて見る時
「これはなんだ!」と赤カビ、青カビにびっくりぎょうてんするのではないですか。

かびるのが当たり前なんだもの。当たり前のことは知っておくほうがいいと思う。

だから「長くもちますか?」と問われると、「いえ、うちのはもつかもしれないけど賞味期限はは短いです」と
いつもお答えしています。
真空パックのお餅は賞味期限が短くても冷蔵庫に入れて置けばながくもちます。かびません。
柔らかいお餅は冷凍にして、自然解凍して焼けば、初めの時のように美味しくたべられます。

これからうちの真空パックのお餅には、「お餅はかびます。美味しく食べて頂きたいので4、5日以内でお召
しあがりください」とシールを作って貼ろうかしら、と思ってます。短くてもいいよ、という方に搗きたてのお餅を
食べていただきたい。たとえ遠方の方でも。

元あった形を無理に変えるのではなく、基本はそうであると知っていただきたいと思います。

ああ、そうだ。
畑から戻ってくると、南三陸の新聞バッグインストラクターであるけいこさんが、鳴子温泉に行く途中だからと
ご主人と一緒に寄ってくれて、わかめやめかぶなどを山の手メンバーにどっさり置いて行ってくれてました。
けいこさんのところは、船が1艙だけ残ったとかで、じぶんのうちでわかめを採ってました。
採ったばりわかめをいただきました。明日メンバーに届けます。

 

 

 

こんな日もある。

雨です。ほぼ1日中真面目に雨。

仕事はあるのですが、この雨の中ではやる気も失せ、この間から「行かねばなー」と思っていた、南相馬から
鳴子温泉に避難中のKAさんの仕事場へ。
松山のKazさんから預かっているKAさんと娘のAKARIちゃんの夏物衣類を届けに行きます。

彼女の午前中の仕事場は、鳴子では古くからの有名喫茶店である「たまごや」さん。音楽や旅や本や、いろんな
情報が集まっているところ、タルトやシュークリームがとてもおいしいところ。レトロなんだけど都会的雰囲気が
漂うお店。ここのシュークリームやタルトはロバート・キャンベル先生に「読もう」講座の時に毎回御馳走に
なってました。店主の宮本さんにお会いするのは初めてです。 続きを表示

タケノコ

朝、出荷の帰りによっちゃんちに行きました。

きのう南三陸の小野寺むっちゃんから預かったワカメやその他を渡すため。それからちょこっと話すため。
タケノコ仕事でものすごく忙しいらしいことは知っているんですが。

よっちゃんちの前、庭の囲いの外によっちゃんちには湧水があります。水道の下に古いお風呂みたいな容器があってそこはいつでも水が満タンで、切り出した竹でもなんでも洗えるようになっている便利な水場です。

その前に椅子を置いてタカちゃん旦那さんのショウエイさんがタケノコの皮むきをやってました。
南三陸の元は海の働き手、ショウエイさんは今はわかめの仕事が終わって、佐藤農場やよっちゃんちのお仕事を
手伝ってくれてます。奥さんのタカちゃんは加工場での仕事です。 続きを表示

南三陸、菊の師匠を訪ねて

本日は日曜日。母の日?

道の駅に普段より3、4割増しのお餅&花を出荷し、大急ぎで家に戻ってよもぎ餅つくり。
普段ならこの蓬餅は道の駅に行くところですが、今日はよっちゃん農場で行なわれている東北村田植え体験の
おやつに差し入れます。それと午後うかがうつもりの南三陸の小野寺さんへのお土産。

よっちゃん宅に行くと丁度お昼時でした。東北村の天才、松浦さんと奥様と3歳のお嬢ちゃん。そして竹岡隊長   にお会いするのは反省会以来ですが、お元気そうで何よりです。

昨日よっちゃん宅に来た時も丁度昼ご飯時で、出して頂いたタケノコ炒飯を「いいです、いらないから、みっちゃん
のでしょ」などと遠慮しながらずるずる食べてしまったのだけれど、その炒飯が美味しかった!!
味付けも美味しいけどまったく灰汁を感じさせないタケノコが素晴らしい。タケノコ、タケノコと本気でタケノコ
ビジネスを目指そうとするよっちゃんの気持ちが理解できる立派なタケノコです。 続きを表示

ギャラリーMalleを訪ねて

いつもお世話になっている東京、恵比寿のギャラリーMalle(まぁる)さんに行ってきました。

恵比須の駅から3分ほど歩いたひっそりとした路地にMalleさんはあります

オーナーの木川さんはこのギャラリーで多くは子供に関する絵画や版画などの展示をなさっています。
その収益は親をなくした子供のために設立されたレイボウハウスに寄付されるそうです。 続きを表示

仕事を手で覚える、体で覚える。

首都圏を離れて10年以上、こんな田舎で暮らしていると、都会で起こっていること、外側からみた出来事としては
わかるんだけど、そこにある精神文化の動きというようなものが解からなくなっている自分に気付きます。

ここの人ってみーんなモノを作るんですよ。男の人も女の人も。

それが野菜であれ、漬物や味噌であれ、お米であれ、その他いろいろ。お金で買うものはあんまりない。
自分で作ってないものだけ。 続きを表示

新緑の森とセシウム

人の手が入らない新緑の森。木が野放図に伸びています。

家から出るとどこを見てもこんな光景です。冬はあんなに寒いのに、春になってからは目が覚めるような美しさ。
ここの地域の人にとっては子供の時から見慣れた普通の光景。

都会育ちの私にとっては珍しくて美しくてドキドキするような見飽きない風景。毎日色が移り変わるのですもの。
ここに動物がいて、山野草が咲いて、山菜が採れます。 続きを表示