わが町のさくらんぼ

もらった、もらった!!

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今朝、道の駅直売所にお餅の出荷に行ったら、生産者のみんなにこんなにもらっちゃいました。
ほんとは売るものなんだから、こんなに私がもらって喜んでいてはいけないんだけど。
でも、よし、今日はこれでご飯を作ろう、と献立を考えます。

うれしいのは近所のIさんのさくらんぼ。
苦節10年のさくらんぼです。
うちの小さいさくらんぼはたくさん成ったけれど、実が小さくてほとんど鳥が食べちゃった。本当にこんな
ふうにさくらんぼ色の大きな美しい実にするには、手をかけなければならないことがいっぱいあります。

 

道の駅の先、鳴子温泉を通って山形県まで1時間もかからず行けます。
最初に山形に行った時、遠い山も近い山も中腹から下方にかけて鉄骨ハウスが連なっている光景に驚きました。山だけではなく車窓からみる風景は右も左も鉄骨ハウスのの連なり。ぜーんぶさくらんぼのハウスです。そして木という木が果樹。りんご、なし、洋梨、さくらんぼ。普通の木がどこかに植わっているんだろうかと思うくらい果樹が多く、「山形は果物大国だ!」と実感したものです。

うちでは例年Iさんからお餅に入れる青大豆をわけてもらっています。今年は春に大豆は放射能の検査で
販売が抑えられたので、どうしよう、どこで買おう、と心配していたら、遅れて解除になりました。

Iさんところのさくらんぼはだいぶん前から栽培されていたのだけれど、屋根がかかっていないので、
実が実る今頃になると、梅雨の雨にうたれて実が割れてました。皮が薄いさくらんぼは傷みやすいんです。

だから今まであまり採れなかったのだけれど、今年は凄い!!
佐藤錦、紅秀芳、ほんとに立派。
何十万円もかけて屋根をかけ、山形まで勉強に行き、1個1個陽が当たるように葉採りをして、できあがったのが、昨日から直売所に並んだIさんのさくらんぼ。

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この町のさくらんぼが生産物として売り場に並ぶのはほんとに嬉しいです。
うちの前を通ってIさんが行ったり来たりする度にさくらんぼをくれるので、うちではさくらんぼ大尽で食べ
放題。なんという贅沢。

さっき、うちの5歳にと折れた枝のさくらんぼも持ってきてくれました。

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由実ちゃんからはブルーベリーももらった。

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でもさくらんぼ食べてブルーベリーを食べるとすっぱーい!

うちの5歳に言わせると「大人の味」だそうです。
今からお世話になった方たちにIさんのさくらんぼを送ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

那須の修道院を訪ねて

那須の修道院に行ってきました。

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東北新幹線新白河駅から車で20分ほどのところにある那須トラピスト修道院.

正式には厳律シトー会那須の聖母修道院といって、オラ・エト・エポラ 「祈り働け」のモットーの元、修道尼たちが自給自足で祈りの日々を暮らしておられる修道院です。

元宮内庁の土地に建てられた、鮮やかな緑一色に覆われた美しい森の奥にある修道院を、国東半島での田舎暮らしを止め、東京暮らしに戻った友人と二人で訪ねました。
この修道院には、以前東京でのカルチャースクールで一緒だった友人がいます。

今の名前はシスターFさんだけど、前の名前はグリーリ栄子さん。
日本の若い演奏家たちを世界に送り出したクラシック音楽評論家であるマルセル・グリーリ氏の奥様。
そして演奏家たちと共に過ごした時間が描かれた随筆集「金色の翼にのって」や「いのちの椅子」、
「ひびきあう心」の著者でもあります。

本当に久しぶり。地震以来会うのは初めてです。修道院の中におられる方には、「今日、会いにいくからねえー」という具合にはいかないので、前もって訪問する日を決め、修道院長様の許可を得て初めて会うことができます。ということで、許可された今日の午後のひと刻はちょっとでも無駄にしたくない大切な時間です。

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出会ったのは40代の時なのに、3人ともすっかり歳をとってしまって、話すことは病気のこととか死ぬこととか思い出話とか。でもこの年代の女が3人寄って話せば、他に話題はないので、これが普通の会話になってます.
3人のうち1人は10年余りも前に俗世間を離れて、「働き祈り」の世界に入られた方だし、もう一人は国崎
半島の小さな農村での暮らしに心を残しながらも「桃源郷から戻ってきた浦島太郎みたいだわ」と10数年ぶりの東京暮らしを始めたばかりだし、残る私も10数回も転居した転勤生活を終えて、生まれて初めて12年間の長きに亘ってひとつの場所に住むという経験をし、ここで終わろうと心を決めた状況だし。

旅行とかお洒落とか美味しい食べ物とか、話題の端にものぼりません。

 

ここまで生きてくるのもうんと大変だったけど、修道院にいようが外の世界にいようが、この先はうまいこと
死ぬのも大変そうなので、大体そういう話になって終わります。
それでも女3人でのおしゃべりは楽しい。

時が経つのも忘れて話し込んで、やがてお暇する時間になりました。
お土産はトラピスト特産のガレット。最初は牛だったのだけれど、今はガレットが主産物なのだそうです。
シスターたちにも残業があるのだと聞いて、俗世間のようなと笑ったことがあります。

また会いたいけれど、修道院では年2度も同じ友人に会えるのか。
修道院のことは判らないので、年1回くらいなら訪問していいのか2年に1回なら問題ないのか。
どちらにせよ迷惑はかけられないので、今日の再会に満足して帰ります。

 

そういえば修道院には宿泊施設があり、私たちも泊まったことがありますが、今日も都会風の素敵な
娘さんたちが宿泊してました。
誰でも泊まれるので、一生に一度くらいはこの深い美しい森の中の修道院で宿泊されたらいいのでは?
と思います。礼拝にも参加できます。食堂のパンがとても美味しいです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歯医者&退院&誕生日

朝のお餅仕事を終わらせてから、急ぎ隣町の歯科医院へ。

田舎暮らしを決意してこの町に越してきた時は、まだ東京の中野にある歯医者さんで治療中でした。
新幹線で2、3回通っていよいよ治療が終わり、目の玉が飛び出るような治療費に驚いて、「そんなお金は
ありません。どうしよう」と悩んだ末、歯の治療関係の本で探し出したのが今通っている歯医者さん。

東京からの続きをやって頂けるだろうか、とうかがって引き受けて頂きました。
「今から年齢が進むにつれて、歯の状態は変わってくるので、高価な歯は入れる必要ないと思うよ」
と言っていただいて、歯の代金は10分の1に下がり、以来マスクでお顔全体を見たこともなく、「ハイ、口を開けて、
閉じて」以外お話ししたこともないまま12年間、ご飯を食べる歯を保たせてもらったありがたーい歯医者さん。

でも今日の治療にはまいりました。
歯を2本抜くことになって、初めて部分入れ歯というのを入れたら、まあー、ヘンな感じ。モノを言うのも
モノを食べるのも、しゃべるのも嫌になってうなだれてます。

 

歯医者が終わって、今日退院することになった夫を迎えに市民病院へ。
手術はうまくいって1週間の入院で済みました。

折しも今日はうちの孫の5歳の誕生日。家族みんな揃って祝うことができるので、ほんとによかった。

病院から帰る途中で畑から電話。
花担当が畑の黒マルチの上を歩く鳥っ仔を見つけたそうです。「どうする?どうする?」と言うけど、たぶん野鳥
の雛が巣から落ちたんだと思うけれど、そのままでは必ず蛇か猫か狐か、カラスなどから獲られます。
とにかくとりあえずとりあえずダンボールに捕獲して、生餌を食べさせて、それから考えます。
ツバメもスズメも育てたことはあるけれど、この雛鳥はなんだろう。
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家では誕生パーティとプレゼントが嬉しくて嬉しくてたまらない今日で5歳の孫のテンションが上がりっぱなし。
初めて聞いたけど、絵本を見ながらの即興の歌が止まりません。
誕生パーティがあまりに楽しみなもので、幼稚園に行きたくなくなって、幼稚園に着いたら先生方に
「幼稚園を辞めます」と宣言したとのこと。

「あら、どうしてやめるの?辞めないで」と対応してくださる園長先生に「幼稚園は楽しくないから辞めます」と
言ったのよ。お部屋に入るまで10分くらい押し問答したわ。ほんとに、もう・・。とママは閉口してました。

そして誕生会。
ささやかですが、ジーチャンもバーチャンもパパ、ママもオジチャンもクロダさんもみんな一緒の誕生会の
クライマックス。

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四万十から来たばかりで、日々我が家のペースに引きずり込んでいるクロちゃんです。

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これから海の手山の手ネットワークの事務局として、ばんばん仕事をしてくれるそうです。
みなさま、よろしくお願いいたします。