福岡と世田谷ボロ市

夏以来久しぶりで郷里福岡へ行ってきました。

大震災以来福岡の友人たちからはほんとうにたくさんのご支援をいただいています。今回の福岡行きは海の手山の手ネットワークの用事ではなく、私の学校時代からの親友のご主人の病気見舞いでした。が、なんと福岡の目ぬき通りのお洒落なお店で大きなお仕事をいただくことになったのです。

人と人とのご縁というのは何の脈絡もなくこんな風に始まるのかと驚いてしまいます。たまたま通りかかった素敵な和装のお店で経営者の方とお話ししました。マカロンとか匂い袋とか布地の組み合わせが美しい小さながま口や色の美しい和手拭いなどが並べられた店内で、経営者のFさんは裁縫仕事をなさってました。ピンクがかった藤色の小さい格子柄の上っ張り姿で。デニムの上っ張りもあります。ちょっとお値段は張りますが、とても着やすそうでお洒落で動きやすそうで私も欲しくなりました。でも注文がいっぱいで全部予約済みなのだそうです。

「宮城から来ました」と少しお話する中で、そのお店の縫物仕事を南三陸の海の手さんにやらせていただくことになったのです。きのうは早速歌津の小野寺さんに会って、新しい仕事の話をしました。制服を縫っていたという元縫製工場勤務だった海の手メンバーは作務衣も縫ったことがあるそうです。よかった!!

こんなふうにして、まだ東北のお仕事状況が整わない間は、東北以外のところで、被災した方々のスキルを利用していただけたらとてもありがたいですね。

 

瓶用新聞バッグ

今朝、道の駅に行ったら南相馬のKさんから新聞バッグが届いてました。南相馬のKさんといっても今は鳴子に避難中です。Kさんは新聞バッグインストラクターで、このごろ新聞バッグのいろんな形の注文があるので、とみに腕前があがってきました。基本はマチ付きの四角い形で大、中、小。そのほかトートバッグ風、とかA4の書類入れに丁度よい形とか。

今日の新作は、なんと今度取扱いを検討してくださっている宮城の酒蔵一ノ蔵さんに合わせたお酒の瓶入れ新聞バッグ。1本入りと2本入り。いやあ、かわいい!英字というのがまた逆の発想で面白い。

お酒も清酒だけじゃなくて濁り酒とか変わった形の瓶のお酒。そしておつまみも横に添えてあったら、例えばナッツとかあったらもっと楽しい。南三陸や松島の乾燥牡蠣とかホタテとか。それからワインもきっと合うと思います。今日の新聞バッグは緑濃いアフリカのぶどう畑の写真の記事がメインなので赤ワインが似合うかも。

明日から福岡です。瓶用新聞バッグも持って行きます。

15日は世田谷に行ってボロ市を見てきます。お世話になるチームワンネスのみなさま、気仙沼仮設の方々、NPO団体リブフォーライフの方々にお会いするのが楽しみです。

世田谷ボロ市

いろんなことがいろんな形で起こります。

高知県四万十へ行った際にお会いした歌手のうーみさん(なんとうーみさんは大震災後単身南三陸で30数回ものライブというのかリサイタルというのかを行ったのだそうです。今度は被災者の方と一緒の本も出版します)のご縁で津山のゆうこさんと知り合い 続きを表示

嬉しいこと

我が家で園芸の仕事を手伝ってくれているOさん。午前中は介護の仕事をして、午後うちに来て夕方まで種を蒔いたり、ポット上げをしたりの花作りの手伝いをしてくれるようになってもう4年ほどになる。そのOさんがこのところ寒さが厳しくなってからの仕事上がりの時間が遅い。 続きを表示

違う国みたい

3・11の地震後、交通量の多い幹線道路や路肩まで落ちて道路の形を留めないような道路は早めに修復されたが、うちの周りの道路(県道)や、市道のような2番手の道路の修理は今、寒くなってから一斉に行われている。その範囲たるやもの凄く広い。壊れているのは毎日見て知っていたけど、こんなに、壊れていないところはなかったのかと呆れるくらい、道路工事だらけだ。

うちから出て東西南北どちらに向っても広範囲に舗装が剥がしてあるところ、 続きを表示

いいような悪いような

今日は私が出荷している道の駅の会議でした。大震災後9か月経とうとしている今、私の町や隣町古川では大きな食品スーパーが次々に開店しています。沿岸被災者の方で少しは増えたといっても、人口は横ばいか減少傾向のこの小さな町で、こんなにいくつものスーパーがきてもやっていけるのかなあ、とまあ素人考えですがそんなことを思います。

実際に販売する現実は問題がいくつもあります。 続きを表示

ミシンでお仕事

朝のテレビの番組で「ミシンでお仕事プロジェクト」というのをやってました。東京の元だか現在だかちょっと忘れたけれど、あるカーテン屋さんが、一口3千円の寄付を募ってそのお金でミシンをたくさん買って南三陸のホテル観洋でワークショップを開き、ミシンでお仕事をしたいと集まってくる仮設住宅のお母さんたちにエコバッグや布の小物など教える。そして出来上がったエコバッグなどは、ハンドメイド品を販売している会社が販売してくれるという羨ましいようなスケールの大きなプロジェクトらしいです。1回目のワークショップに参加してエコバッグを作り終えた後のお母さんたちの嬉しそうな笑顔。

いいんだけど素晴らしいんだけど、 続きを表示

南相馬のKさん

うーッ、というくらい寒くなりました。きのうまで大丈夫だろう、とタカくくっていたけど、今日は流石にあわてて車屋さんに行って冬タイヤに変えました。これで一安心。もう雪が降っても怖くありません。この寒さの中、南相馬のKさんは鳴子から私のうちまで仕事に来てくれています。

今日の仕事は宿根草の植え替え。慣れないのに寒いのに、一人ハウスでがんばってくれています。

南相馬では除染などいろいろやっているけど、 続きを表示

ご支援に感謝

福岡のサン電工社の土井社長が、また宮城まで来てくださった。これでもう何度目の訪問だろう。ご自分も会社の業務でお忙しい日常だから、宮城まで来られるのは必ず週末や祭日を利用してのことだったが、毎回私たち海山ネットの仲間たちの復興のきっかけになるような福岡の産物を、手が千切れそうな重さをモノともせずに土産に持ってきてくださった。

今回は1週間かけて用意した被災者支援のためのNPO設立申請書類を仙台で提出するために 続きを表示

地震後遺症

ビデオ屋に娘から預かったDVDを返しに行って、ついでに久しぶりに気分を変えようと映画のDVDを借りました。中身は何だか分からないけど題名は「ヒアアフター」。新作のコーナーにあったのと、プロデュースがクリント・イーストウッドだからいい映画かもと思ったのです。

冒頭、海辺サーッと潮が引く場面が映りました。 続きを表示