人の手が入らない新緑の森。木が野放図に伸びています。
家から出るとどこを見てもこんな光景です。冬はあんなに寒いのに、春になってからは目が覚めるような美しさ。
ここの地域の人にとっては子供の時から見慣れた普通の光景。
都会育ちの私にとっては珍しくて美しくてドキドキするような見飽きない風景。毎日色が移り変わるのですもの。
ここに動物がいて、山野草が咲いて、山菜が採れます。
ご近所でも私が1等気に入っている八重桜です。もう1本あります。
この2本の八重桜が咲くのを私は毎年楽しみにしています。
ここに移ってきた当時、集落の人たちから
「こんななんにもないところによく来てくれた」と何度も言われましたが、なんにもないどころか、宝箱のような
豊饒な恵みの森であり大地です。
この辺りの家々には家を囲むようにだったり、西側だったりに屋敷林があります。イグネというそうです。
私の家にもイグネはあり、家を建てるための土地を開くために木を伐る時には西側の林を残すようにと、
助言されました。このお宅の周りは深い大きなイグネがあります。
このイグネや背後の低い里山に筍や山菜が出ます。
毎朝道の駅に行くと、バックヤードの壁に貼ったセシウムの検査結果表を出荷者が「どこで出た山菜は
いくつかな」と何人も見ています。
全体的に見て、さほど神経質になるほど値は高くない。いろんな山菜がある中で、うーむ、これは高い、と
いえるのは何点か。それは食べられないけれど、他は数値としては基準値の半分くらい。
きのう松山のお友達から連絡がきて、筍の数値は検査に出して13ベクレルだったとのこと。同じ大崎市の
あんまり離れていないところでそれだけ低いのですから、まあ、スポット的には目をむくようなという数値も
あるのかもしれないけれど、でももう出せない、売れない、と悲観するようなものでもないかな、という気持ち
にはなりました。
これからは野菜の季節。これも検査が必要になるでしょうが、ただ風評被害をうむほどの数値は出ていません。
まあ、風評といいうのは意志的にではなく勝手に広がるものですけれど。
この森が、「安心だ」と言える日が早くくることを祈るばかりです。
ホントに美しい季節になりました。中山間地はなおさらでしょうね。
「こんな何もないところ」という人あり「宝箱のような」という人あり、同じ世界も視点を変えると見ると180度違って見えるということが面白い。
ほんとに美しい森、冬木立から少しずつ若草色になり、日に日に色が深まっていく・・・八重桜には手が届くんですね。
こんなところで子育てができたらすばらしい! せめて10歳までを過ごせたら、その子は生涯宝物を持ったまま生きられると思います。
ダンゴウオのワンピース、ぜったい作ります。
東京に行ってきました。手拭いの次はハンカチを、という提案がもらえましたので、その相談に
行って来ました。それと叔母のところへ。アメリカ在住の従妹(叔母の娘)も帰ってきていて、翻訳は
その息子に頼むことになりました。完全なバイリンガルです。メールでアメリカまで送れますので
便利な時代ですね。ハンカチはものすごーく素敵ですよ。