支援の輪

my さくらが咲きました。2本あります。私しか見る人がいないので、「きれいだねえ、きれいだねえ」と
一人で誉めてます

朝珍しい人から電話がありました。
首都圏住まいの時の私の陶芸の先生です。

私がここに越してきてから数年後に、ご主人が田舎暮らしをしたいからと、私の家のすぐ近くの築100年の
古民家を購入されました。奥様は陶芸の先生。ご主人は会社勤めの傍ら、陶芸をなさっています。
一昨年くらいからご主人のお仕事が忙しくて来られないということで、海の手山の手ネットワークで暫らくの間
事務所として使わせて頂くことにしました。

広い土間と黒光りのする床のある、虫はいるけど夏は涼しい家なので、新聞バッグを山ほど並べて、全国の
皆さま方から送って頂いた布や着物を広げて、ずいぶん重宝して使わせて頂きました。

その家を今日から借家になさるということで、そのお知らせの電話でした。海山ネットの荷物もですが
「焼き物とかもしよかったら使ってほしいので取りにいらっしゃい」ということで、早速うかがい、よっちゃんに
ともらった大皿がこれ。
どれくらい大きいかというと、タルが乗ったらわかります。


それからたくさんの焼き物を頂きました。この焼き物は器で使うのではなく、竹盆栽のように底に穴を空けて
苔盆栽のようなものを作りたいと思います。

この先も私たちが海山ネットの活動を続けて行くための応援として、余り粘土で底に穴を空けた焼き物を
作って送ってくださるそうです。

東北応援隊のたねの森さん、東北村のみなさん、福岡の友人たち、津屋崎ブランチの方々、版画家のOさん、
イタリアのKさん、四万十のみなさん、新宿高島屋のKさん、その他にもたくさん私たち海の手山の手
ネットワークの活動を応援して下さる方がおられます。心ある方々に応援して頂いて、海山ネットは少しづつ
でも活動の幅を広げることができ、そこで出た利益は海の手さんたちに還元されるという形が、大震災から
1年余りも過ぎて、ようやくできつつあるような感じがします。

被災後から時間を追う毎に日を追う毎に、することも変わり、居場所も変わりしながら、少しづつ少しづつ
目標の形が見えたきたのは、私たちがしたのではなく、人との関わりの中から形づくられているのだと
確かな心で思います。

0先生は5月末に今度は7台のバスに分乗して東北沿岸、被災地を巡る旅に来られるそうです。
「見に来るんですか?」
「お金を落としによ」とニッコリ。

ここにいるとテレビやインターネットのニュース以外では、東北以外の土地ではどんなことが起こっているのかよく
わからないけれど、ツァーなどで東北に人が来てくれる企画がもし進んでいるのだったら、嬉しいことです。
震災から1年経った今は、お金や物が直接動く時ではなく(それもまた必要でしょうが)、人から人へ手から手へ
支援の心が手渡されて形づくられる輪。そういう輪がいくつもいくつもできるといいな、と思うのですが。

 

 

 

支援の輪” への1件のコメント

  1. 緑に焼き物という組み合わせ、いいですね。土に縁があるもの同士だから相性はピッタリ。この大皿、ド迫力。タケノコ丸ごと一本蒸し焼きがのっかりそうです。

    支援の輪を広げた、そしてその輪が自分で広がっていく、子どもの成長を見守るのと同じ感じ。

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